「週刊朝日(3・15日号)」に
ウラン価格のことが記事にされていました。
1990年代の終わりまで
1ポンド(約453㌘)10㌦だったそうです。
1990年代終わりまで
ということですから、1999年まで
この価格を
維持していたそうです。
この後、
価格急騰が起こります。
2007年には
一時100㌦を超える値をつけたそうです。
現在は、
いくらか安くなりまして
50㌦前後で
推移していると言います。
3・11はなかったかのように
高止まりしたままです。
もう一つ、不審なのは、
日本が
外国に核燃料等を
売り込むため
他国に働きかけているとありました。
最近、日本原電を含む
電力産業の中で、
ウラン燃料を売って
現金に換えようとする動きがあるのは
事実のようです。
しかし、日本は、
日米地位協定で
アメリカから
核燃料の提供を受けているだけです。
それを勝手に売っていい物なのでしょうか。
わずかにしろ、
国産は存在しないです。
「準国産」は
ありますが、
それは、単に「国産」に準じた扱いをする
と言っているに過ぎません。
青森県の六ヶ所所については
めどが立たず
ウラン鉱石から濃縮されたものから、
使用済み燃料から
抽出したものも含めて、
とことん、すべて外国産です。
世界のウラン燃料は、
推定埋蔵量で547万㌧であると言われてます。
年間需要は、
7万トンだそうです。
日本のウラン消費量は年間現在の年間約8000トン
程度のようです(住友商事HP参照/リンク)。
単純に
逆算しまして78年しか持ちません。
これに
中国とインドが
原発立地国として
参入してくるので「脱原発」という
選択肢を選ぶのは
無責任であると
それらの国から非難されていると言います。
本当か?
それが本当なら、
消費量は3倍程度に膨張するでしょう。
となると、
1年で21㌧消滅しますから
26年しかもたない
勘定です。
風前の灯のエネルギーです。
原発は、
建設から稼働させるまで
ほぼ10年かかります。
今すぐ稼働させられるとしても
26年で使命を終えてしまう巨大建造物を
国内に建設する
動機付けは何なのでしょうか。
疑問だらけの
原発の存在意義です。
にもかかわらず、
日本のマスコミは
貿易赤字は原発停止のせいだと嘘までついて
原発を再稼働しようとしてます。
なぜ、嘘をつくんでしょう。
それが気になります。
昨年の貿易赤字は、約7兆円です。
フルに原子力発電所を
稼働していたら、
という仮定をすると
3兆円ほどは
少なく済んだようです
(上記、週刊朝日記事参照)。
この分差し引いて
昨年の貿易赤字は約4兆円に及びます。
実は、貿易赤字は、
マスコミが報道しないだけで
ずっと続いているのです。
そもそも100%外国産のウラン鉱という
外国の資源に
よりかかっている点では
化石燃料と違いがないのに資源としての
ウランを断念できないのは
なぜなんでしょう。
ちなみに、ウラン燃料の販売まで
しているぐらいだから、
日本国内に
ウランが飽和状態にあると
考えていいでしょう。
すなわち、
希少資源だけれど、持て余している・・・
そういう資源です。
アメリカなどは、
原子力発電に見切りをつけて
風力や
太陽光発電に乗り出しています。
たとえば、
次の通りです。
米国が2008年末、
風力発電で世界のトップへ躍り出ました
(「地球号の危機ニュースレター」No.348(2009年6月)掲載参照/リンク)。
アメリカにおける大規模太陽光発電の導入量が
1 GWを超えるとともに、
スペインを抜き世界第2位となったことを明らかにしました。
2012年11月11日の情報です。
ウィキペディアによると、
2013年2月、
安価なシェールガスが
発電エネルギーとして利用され、
アメリカ国内原子力発電所が
10年、20年の単位で廃炉時期が早まっているそうです
(2012年12月18日付 アメリカAOLエナジー、
グレンS.K.ウィリアムズ ・文
「 アメリカの原発、次々と『前倒し』で廃炉へ 」参照/リンク)
代替エネルギーに乗り出した
時期に注意して下さい。
すべて、2000年以降でしょう。
可笑しいと思いません?
代替エネルギーに世界中が
目が行っているというのに
ウラン価格が
高止まりしたまま
下がらないんですよ!!
これは、
燃料資源としての
役割を終えて
別の価値が
ウランに付与されているせいではないか、
と勘ぐってます。
すなわち、爆薬の燃料としての
価値です。
そうなるには、
露骨に
“核拡散(売買の対象として商品化)”
するのを
容認する背景があるからなんだ
と思います。
ちなみに、
北朝鮮の金正恩氏は、
核実験の後、
アメリカのバスケットの元選手、
デニス・ロッドマン氏を通して
オバマ大統領にメッセージを届けています。
いわく、お電話下さい云々
(Jキャストニュース「金正恩氏『オバマ大統領から電話欲しい』
『バスケ外交』に『真剣に受け止めるべき』の声」
(2013/3/ 5 18:45)/リンク)。
北朝鮮にも
ウラン鉱はあるようです。
しかし、自国で
掘り出すより、
メイド・イン・アメリカを
使う方が楽でしょう。
実際、喜んでいるから
こういう申し出があるんじゃないでしょうか。
アメリカ国防省は、
喜色満面らしい(?)金氏の
申し出を非公式故に認めてませんが、
好意は
確かにあって
まんざらではないでしょう。
でも、北朝鮮は、一体、
何を感謝??
そこをはっきりさせたいです。
思うに、アメリカは、
最終的な廃棄物処理から逃れたい
のではないでしょうか。
投げ売りすれば、
腹の底を見透かされる。
だから、
“高級品”だよ、
“ブランド物”だよなんて
口上で、
もったいつけて
こっそり他国に核燃料を売り付けようと
してるんじゃないか――。
だったら、
マルチ商法と
実態が変わらないです。
しかも売りつけているものが
潜在的に人類を破滅させる代物なだけに
性質が悪いです。
でも、ありうる話と思うわけです。
もっとも、電力会社は、
原発停止に伴う
経営破綻を回避するための措置として、
緊急避難的なもの
という弁明で済ます趣旨なのでしょうか。
そちらの情報を伝える
記事を
参考までに
以下に、転載しておきます。
■ 資料
「日本原電が海外に売った『ウラン』」
「緒形まゆみブログ」(2013/02/24 09:30)
☆ 記事URL:http://ogatamayumi.blog46.fc2.com/blog-entry-1767.html
今、毎日のニュースは、安倍首相のアメリカ訪問。
日米の関係、経済、沖縄基地問題であふれています。
先週、衝撃的なニュースが「一瞬」流れました。
一瞬・・・です。
日本が、外国にウランを売った・・・と、いう事実です。
★東京新聞
大手電力会社が出資する、日本原子力発電(東京)が、原発の燃料であるウランの一部を売却していたことが二十日分かった。
保有する原発三基が再稼働する見通しが立たず、四月に支払期限を迎える、銀行からの借金の返済資金を確保するため、当面使う予定がないウランの一部を手放す方向となったとみられる。
資金繰りに苦しむ東京電力も、保有するウランの売却が可能かどうか検討している。
ウランは原発の運転に不可欠で調達先も限られており、電力会社が売却するのは異例。
原発停止の長期化で、経営が追い詰められている実態が浮き彫りになった。
日本原電は「(ウランなどの)具体的な調達関係についてはお答えできない」(広報)として売却先などを明らかにしていない。
関係者によると、軍事転用の恐れもあるウランは、売り主との長期契約が基本。
日本の電力各社は主にカナダなど海外の資源会社から輸入している。
手放す場合、売り主の事業者に引き取ってもらう形があり、日本原電もこの方法を取った可能性が強い。
ただ購入価格より安く売ることになるので「よほどの事態でないと売却しない」(大手電力幹部)という。
東電もウラン売却は「選択肢の一つ」(幹部)としている。
福島第一原発(福島県)の廃炉や賠償などで巨額の資金が必要になっているためだ。
世界で唯一の被爆国、日本が、核兵器に転用される可能性のあるウランを、海外に売却?
売った先は「言えない」?
★一部の報道では、現在、日本が主にウランを輸入している国はカナダ、オーストラリア、カザフスタン、アフリカなので、輸入したウランを売却先に買い戻してもらうのではないか、としています。
東電は、福島第一原発事故の「せい」で、ウランを売る?
知らない間にスルーしてしまう・・・
私には、とうていそういう出来事には思えません。
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