のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

「脳出血」した自衛隊員の死因について

2011年04月19日 05時31分49秒 | Weblog
チェルノブイリのあるウクライナで、

土壌改良事業に携わった

河田昌東(まさはる)NPO代表が

体内被ばくの影響につき、次のように述べられます。

「放射線被害の例として

がんや白血病がよく指摘されますが、

現実には、内部被ばくを原因とする心臓や脳血管障害が問題なんです」と。

さて、毎日JPで、

「陸上自衛隊は15日、東日本大震災で岩手県遠野市に派遣されていた第9施設大隊(八戸駐屯地)所属の40代男性1等陸曹が15日午前、搬送先の岩手県高度救命救急センター(盛岡市)で脳出血のため死亡したと発表した」

という記事に接したとき、

僕には、放射線がDNAを傷つけるという予備知識(思い込み)がありましたので、

過労が原因だろう、という印象を持ちました。

しかし、放射線による被害と考えられなくもないんですね。

上掲、河田氏によれば、

放射性物質のうちのセシウムは、

細胞にとりつき、

エネルギー器官であるミトコンドリアの機能を破壊し、

その結果、脳や心臓の毛細血管に影響が出るようなんです


〈週刊現代4月30日号所収、特集「原発列島ニッポンの恐怖」参照)。


河田氏に対する評価として、

(NPO代表なんて、どこまで信用できんねん)

と正直、思ってました。

かつて、

どっから見ても、ただのチンピラと思しき

関西をアートで何たらかんたら言う、NPO代表に

とことん苦々しい思いをさせられました。

その体験が甦るからでしょう。

基本、チンピラは嫌いじゃないんですけど、

甘ったれた雰囲気に辟易とさせられた記憶が

心の中にトラウマになって残ってい、

整理が未だついていなかった、というわけですな。

「NPO代表」という肩書を見た途端、

距離を置いてしまいました。

面目ないです。

この方は、そんないい加減な人物ではなさそうです。

「菜の花プロジェクト」の発案者で、

90年からチェルノブイリ事故の被災者支援を

続けていらっしゃる

四日市大学環境科学の専門家です

(毎日新聞4月13日付朝刊、「ナタネで土壌改良」参照)。

内部被ばくに関しては、充分なデーターがあると言えません。

そんな中、実際に自分で観察した結果にもとづき、

警鐘を鳴らされる同氏の意見は、

貴重です。

実際、ナロジチでの効果の分析などを担当している

国立ジト―ミル農業生態学大学によると、

菜種栽培後の土壌で

水溶性セシウムの減少が確認されたと言います。

このようなプロジェクトを通じて、

河田氏は、内部被ばくの影響を直視されてきました。

この方の指摘に耳を傾け、

放射能というと、「がん」「白血病」しか連想しない

受け取り方を見直すべきなのかも、ですね。

自衛隊の皆さんには、

一人の自衛官の死を通して、

内部被ばくへの対策の中身を総点検して頂きたく思います。





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