のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

眼鏡等、身体補助具がよく所在不明になる理由

2010年05月15日 19時49分32秒 | Weblog
老いって、痛いものですね。

若い頃は、この点、誤解してました。

年寄りって、日向ぼっこしてるイメージでした。

たとえば、手に持った老眼鏡は、そのシンボルでした。

しかし、肝心なこと、忘れてました。

目を例にとりますと、

年を取る分、眼のレンズを動かす筋肉の力が弱まります。

しかし、決して、のらりくらりしているわけでなく、

(筋肉がゆったりした動きになるから、楽じゃないの?)

という見方は、違うのですな。

眼鏡をかけるでしょう。

よく見えるようにはなる、しかし、それは同時に、眼球に大きな負担を強います。

その内、目に痛みが走り出します。

結果、眼鏡を捨て去るように、どこかに放置します。

そして一旦、放置すれば、

記憶力の衰えも手伝って、そのまま、眼鏡の所在が分からなくなるのです。

・・・

いつの間にか、「目が痛んだ」という嫌な記憶とともに

眼鏡の所在を忘れ去っているわけです。

補聴器も同じ、です。

利用に「痛さ」を伴うようです。

「よく聞こえるようになった」イコール「楽に聞こえる」ではない、

これは、電話の話し声が耳に痛い現象から考えても、

納得されますね。

「スイッチを入れれば誰でも使える掃除機とは違います!」

と言うのは、大貫悦信さんです。

(→「補聴器のプロが明かす、絶対失敗しない買い方」参照)。

何十万円も出して、せっかく買った補聴器を使いこなせる人は、

一割に満たないそうです。

補聴器ほどではないにしても、入れ歯も同じ問題を抱えています。

不快感が高いと、ついつい外してしまいます。

その内、所在不明です。

発見されたときは、使い勝手が悪く、

用をなさなくなっている可能性があります。

歯肉が加齢とともに萎縮し、

入れ歯が口に合わなくなってしまうのですね。

これ等、入れ歯や補聴器、眼鏡といった身体補助具は、

別の表現をすれば、矯正的な衣服です。

順序としては、まずは、良心的な歯科医、耳鼻咽喉科医、眼科医

にかかり、治療優先です。

その後に器具のお世話になります。

しかし、どんなに寸法をきちんと測り、丁寧に作り込まれたものであっても

矯正的である限り、どこか肉体的に面白くないところが残る、

そう頭から飲み込んで器具に接すると、少しは所在不明になり難くなるのかも、です。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おもしろい発想ですね (メグ)
2010-05-18 01:47:02
はじめまして。
最近仕事で検索したところ貴方のブログ
を読み始めました。
視点の違いがとても新鮮です。
またキマスね。
返信する
ありがとうございます (忠太)
2010-05-18 23:33:30
どういう仕事をされている方なのかな・・・?

ブログは、想像力を掻き立てるところが面白いですね。

また、いつでもどうぞ。
返信する

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