２０２０年代、ウラン燃料コストが 世界中で原子力発電を崩壊させる！

オリンピックの次の開催年は、

2020年なようです。

しかし、その20年代、

暴騰するウラン燃料コストが

世界中で原子力発電を崩壊させる！

との衝撃的な

ニュースを書いているのが

ザ・ガーディアン紙（英国）です。

何時までもあると思うな、

親と金という

格言がありますよね。

ただ、なくなるのは、

ウラン燃料もということらしいです。

ザ・ガーディアン紙に寄稿した

ナフィーズ・アフメド博士（※）によると、

科学雑誌、

『総合環境科学（ http://www.journals.elsevier.com/science-of-the-total-environment/ ）』

に掲載された、

この研究の査読（専門家によってなされた検証的分析）に

次のようなコメントが

あるとのことです。

すなわち、

「このウラン生産量では、2020年代、そして2030年代において、既存の原子力発電所と現在建設中・計画中の原子力発電所すべてに、燃料を行き渡らせることが出来なくなります。
この事態を避けるためには原子力発電を段階的に廃止していく必要があり、そのペースも年に１％以下では、2025年に世界の原子力発電所において燃料が手に入らないという事態を避けることが出来なくなります。」（星の金貨プロジェクト記事【 2020年代、暴騰するウラン燃料コストが、世界中で原子力発電を崩壊させる！】《前篇》参照・リンク）

「査読」と制度、

あまり日本人には馴染みがないです。

しかし、検証的分析をするのは、

同専門分野に関して権威ある研究者です。

信頼に値するんだろうと

思います。

そして、このコメントを事実として

受け入れた上で対応策を

考えるのが

妥当です。

どうしたいいでしょう？

――2025年にウラン燃料の供給崩壊が起きないようにするためには、世界は「緻密に計算された原子力発電の段階的廃止」を進める必要がある――

というのは、

譲れない大前提です。

しかしアメリカもロシアも

『原子力発電の段階的廃止』を選択してはいないということです。

起こり得る事態は

一つです。

アメリカとロシアが

軍事用として貯蔵するウラニウムを、

2013年から直ちに市場に放出しない限り、

考えられる結末は、

にっちもさっちもいかなることです。

「結局、ウラン燃料の爆発的高騰により、世界の原子力発電は原料調達の不能と発電ストップという混乱の中で、それ以上の継続不能により次々止めざるを得なくなっていくでしょう。」（上掲、星の金貨プロジェクト記事《後篇》参照・リンク）。

と指摘されるのは、

欧州原子力研究機構（CERN）の核物理学者、スイス連邦工科大学の

マイケル・ディットマー博士です。

この指摘を、

覚えておくべきです。

そうでないと、

原子力発電所による

エネルギー確保は、

よくて、とても高額な買い物になります。

運が悪けりゃ行き詰まりです。

アメリカですら

軍用のウランを転用するか、

それとも原子力発電を廃止するか、

いずれかの選択を迫られるということです。

ディットマー博士は

最後に、

次のように語られたとのことです。

「要するに、原子力発電を行うためのウラン燃料を獲得するための取り組みは、電力各社がそれぞれの責任で行いなさい、という事なのです。英国の原子力発電のほとんどはEDFが所有・運営しています」と。

ＥＤＦって、

フランス電力（Électricité de France）の略称なのでしょうか、

イギリスとしては、

考える必要が

多分、ないのでしょう。




（※）ナフィーズ・アフメド博士：ナフィーズ・アフメド博士は、

英国の政策調査・開発研究所の役員とのことです。