「古稀」の語源は、杜甫の「曲江」という漢詩の一節にある。
そこで質問。
古稀の語句が出る前半の行にはどんな事を述べられているでしょう?
①酒のツケだらけだな・・・
②飲みすぎても、悪酔いしなくなった。
③酒は人生の妙薬だ!
また三択ですよ。
正解は ↓
朝(てう)より囘(かへ)りて 日日 春衣を 典し,
毎日 江頭に 醉(ゑひ)を盡(つ)くして 歸る。
酒債(しゅさい)は 尋常(じんじゃう) 行く處に 有り,
人生 七十 古來 稀(まれ)なり。
花を穿つ 蝶(けふてふ) 深深として 見え,
水に點ずる 蜻(せいてい) 款款(くゎんくゎん)として 飛ぶ。
風光に 傳語す 共に 流轉(るてん)して,
暫時 相ひ賞して 相ひ違(たが)ふこと 莫かれと。
というわけで、①が正解です。しかし、上の文章、読んでなるほどと思える人は少な
いと思うので解説します。
「朝」というのは、役所のことです。「回」(字体が違いますが、新字体か旧字体か
の別です)とは、Uターンして戻る意です。後出の「帰」とは、その点、若干ニュー
アンスが異なります。「典」は、質に出すということです。「酒債」とは酒のツケで
す。これでお分かりでしょうか。酒のツケが尋常に、つまり、至る所そこら中にある
というわけです。
「曲江」というのは、池の名です。彼はここで、衣類を質に入れては酒を飲んでいた
わけです。そして
「蝶に、蜻蛉に、水の流れよ、伝えておくれ。ともに流転し、しばし感じあおう、
互いに裏切ることのなきように、と」(意訳ですが)というような詠嘆をしてました。
70才になって、借金まみれの自分の境遇を詠んだ歌・・・というのは意外だったで
しょう。昔も今も、こんなものなんでしょうね。何かがあれば、何かが足りない。
そこで質問。
古稀の語句が出る前半の行にはどんな事を述べられているでしょう?
①酒のツケだらけだな・・・
②飲みすぎても、悪酔いしなくなった。
③酒は人生の妙薬だ!
また三択ですよ。
正解は ↓
朝(てう)より囘(かへ)りて 日日 春衣を 典し,
毎日 江頭に 醉(ゑひ)を盡(つ)くして 歸る。
酒債(しゅさい)は 尋常(じんじゃう) 行く處に 有り,
人生 七十 古來 稀(まれ)なり。
花を穿つ 蝶(けふてふ) 深深として 見え,
水に點ずる 蜻(せいてい) 款款(くゎんくゎん)として 飛ぶ。
風光に 傳語す 共に 流轉(るてん)して,
暫時 相ひ賞して 相ひ違(たが)ふこと 莫かれと。
というわけで、①が正解です。しかし、上の文章、読んでなるほどと思える人は少な
いと思うので解説します。
「朝」というのは、役所のことです。「回」(字体が違いますが、新字体か旧字体か
の別です)とは、Uターンして戻る意です。後出の「帰」とは、その点、若干ニュー
アンスが異なります。「典」は、質に出すということです。「酒債」とは酒のツケで
す。これでお分かりでしょうか。酒のツケが尋常に、つまり、至る所そこら中にある
というわけです。
「曲江」というのは、池の名です。彼はここで、衣類を質に入れては酒を飲んでいた
わけです。そして
「蝶に、蜻蛉に、水の流れよ、伝えておくれ。ともに流転し、しばし感じあおう、
互いに裏切ることのなきように、と」(意訳ですが)というような詠嘆をしてました。
70才になって、借金まみれの自分の境遇を詠んだ歌・・・というのは意外だったで
しょう。昔も今も、こんなものなんでしょうね。何かがあれば、何かが足りない。
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