のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

納骨、昨日、やっと

2010年06月25日 23時53分51秒 | Weblog
遅れに遅れ、昨日、24日が納骨日でした。

法要は、11時からということでした。

僕は、朝、8時半に家を出、埋葬の許可申請書等を提出し、準備万端でした。

ただ、石材屋さんが供え物を準備して下さるものとばかり

思っていたら、手ぶらで登場。

(なんで、あんたが手ぶら? アダブカラブラ)

言葉のやり取りで誤解があったようです。

僕の方では、「こちらで用意します」と聞こえたのですけど、

向こうは「お家で用意できますか」と聞いただけのようでした。

聞き間違えの後、僕は、即座に「ありがとうございます」と返答したわけですが、

了解の印と受け取られたようでした。

(こちらで用意するんだったら、礼など普通、言うか・・・?)

と思いましたけど、言い争っても仕方ないので、

僕が折れました。

石屋さんは、霊園を経営する寺の檀家さんと、そうではない単なる墓の祭祀者を

明瞭に区別してまして、協力の仕方が全然違うようでした。

霊園のお寺の手伝いに入っている女性がそのように教えて下さいました。

さて、いざ法要という段になって、坊さんが来ない!

ケータイはあったものの、我が家の氏寺の電話番号の記録がないし、慌てました。

(そうや、104)

と思いついたとき、大分に時間が経過してました。

しかし、せっかく104に電話しても

「御登録がございません」とのこと。

(うひゃ~、そんなんやから、墓地を取られてしまうんや)

と腹の中で毒づいてしまいました。

実は、このぐ~たらな住職さん、事業に手を出した挙げ句に

失敗して、担保に入れていた墓地が競売に付され、人手に渡ったのでした。

僕も人が好いばっかりで、ぐうたら君です。

他人のことを偉そうには言えないでしょうが、

寺のことで何かあると必ず思い出します、この逸話。

そんなこんなを考えながら、苛々してました。

氏寺の連絡先は、当然、霊園に尋ねても知らないわけです。

「こちらで、お坊さん、世話しましょうか」

「いや、いや、それはいいです。坊さんと言えど、

かすみ食って生きているわけやなし、それはできません」

などと話している内、

(そうや、本山や)

と思いつき、また104に電話。

さすが、こちらは登録済。

やれやれ、です。

事情を説明し、氏寺の電話番号を教えてもらいました。

住職さんが午後1時と勘違いしていたことが判明しました。

それから、待つこと、待つこと、約1時間。

日中の日差しがきつく

墓の前のローソクも溶けていました。

待つ間に、納骨をすることになりました。

石屋さんを何時までも待たせて置くわけにいかなかったからです。

でも、仕方なくでしたけど、

いい体験が出来ました。

納骨のとき、

骨に触れて見たのです。

電流が流れるように介護していたときの感覚が蘇りました。

何だか生きているお袋に再会したようでした。

本骨と言って、

小さな骨壺に入った骨も

そのとき納骨しました。

(本骨の方は・・・持って帰ることにすればよかった・・・)

と、後になって思い悩むほど

温かな骨の感触が掌に残り、忘れられそうにありませんでした。

住職が時間通りに来ていたら、

きっと骨には触れなかったでしょう。

思いの他に、最後のお別れが出来たわけです。

これでよかったのですね。

お袋がきちんと僕の心の中に収まってくれました。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした。 (obichan)
2010-06-26 19:16:50
最後に心に残るお別れができてよかったですね。

私も父の時に本骨は頭と言われたので
身体を離すのが嫌で一緒に納骨しました。
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☆obichanさんへ (忠太)
2010-06-30 04:47:14
寂しいけど、心の中で思い出してあげるのが何よりの供養かな、と思います。

本骨を「頭」と思うと、確かに別々には埋葬しにくいですね。
返信する
Unknown (mu-mamu)
2010-07-02 12:16:06
お母様お亡くなりになっていらしたのですね。
何も知らずに力落とされた事でしょう。

私も4月半ば過ぎに介護生活は終わりました。

どんなに介護が大変でも側にいてくれたら
一緒に泣いて笑って怒って楽しいかったですよね。


心にぽっかり空いた穴はなかな埋めようもないかと
思いますが納骨も済まされたら
いくらかはほっとされましたでしょうか?

チアーちゃんはどうですか?

キャリアであっても長く健康を保ってる子もたくさん
いますから、落胆なさらずに
チアーちゃんに忠太さんの気持ちが伝わったら
可哀想ですから......。

お母様のご冥福心よりお祈りいたします。
返信する
☆mu-mamuさんへ (忠太)
2010-07-03 00:43:15
介護はどんなに大変でも、いるいないは、確かに大違いですね。mu-mamuさんも寂しい思いをされたのですね。お気を落とされませんように。

納骨は、一つの区切りです。そんな区切りはいらん、というのが本心ですが、仕方ないです。

チアーは、元気です。自己中猫ですから、餌をもらうときだけ愛想ふりまいてくれます。病気の方は、発症さえしなかったら普通に暮らせるようですので、見守ってあげようと思ってます。

コメント、ありがとうございました。
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