のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

「投薬」の語源

2009年02月01日 00時56分04秒 | Weblog
月刊「現代」を悼む目的で、ブログで同誌の記事のいくつかを題材にしました。

最初に紹介したのは、

「アメリカで一番面白いとして選ばれたジョーク」でしたね。

もう月も変わるし、同誌の哀悼に区切りをつけます。

永六輔さんの対談記事から得た情報で始まりましたので、

やはり彼から得た情報で終わります。


投薬という言葉があるでしょう。

読み下せば、「薬を投げる」になります。

この乱暴な言い方に抵抗感のある方は多いと思います。

僕もそうでした。しかし、この単語、仏教用語なのですね。

お釈迦様が涅槃に入られるとき、母親の麻耶夫人が

息子が元気になるようにと、天から不老薬を投げたという逸話

に由来するそうです。

というわけで、「投薬」という語は、母親の愛情の象徴なのですね。

覚えておいて悪くはないな、と思いました。


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3 コメント

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愛情~ (mu-mamu)
2009-02-01 20:28:19

>母親の愛情の象徴~!
仏教用語からの言葉とは初めて知りました。

又一つ知識が増えました、ありがとうございます~m(__)m
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お母さんの愛♪ (小町)
2009-02-01 21:17:18
すてきですね・・・♪
投薬外来・・・素敵な外来になるぅ~~~♪

彼岸と涅槃は、ちがうのですかぁ??

東大寺にいったとき、ここは、まるで彼岸のようだねぇ~と、話してる方がいました(^^)

きいちゃお!教えて~goo忠太さん~♪
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コメント、ありがとうございます (忠太)
2009-02-01 22:57:45
☆mu-mamuさんへ
似た言葉に「投与」というのがあるでしょう。あれも同じ理由で仏教用語のようです。
しかし、猿などの動物への餌やり行為を禁止するとき、この「投与」という言葉を、つい使いそうですね。動物園で「餌の投与禁止」などとあっても、違和感を感じない人の方が多いのでは、と感じます。語源を知らないと、字義に従って、「投与」の語は、この場合にこそ、適切な使用法に見えますものね。これは、単なる文字が問題を越えてます。大きくは、文化の基盤に対する脅威と言っていいのでしょうね。

☆小町さんへ
調子に乗って説明しちゃいます。
まず、「涅槃」。この語は、サンスクリット語に云う「ニルバーナ」の漢字による音訳です。意味は、一言で言うと、悟りの境地です。常楽我浄という四徳があるそうです。単に煩悩を脱したというだけでなく、悟りの障害になった煩悩が慈愛の源にもなる状態を指します。
ただ、お釈迦様については、悟りは既に開いているわけですから、上の用語法は当て嵌まりません。悟りを開いたお釈迦様のような如来(仏陀――救世主――のこと)に対し使用する場合は、肉体の「死」を迎えたことを意味します。
次に、「彼岸」ですが、この語は、此岸の対語です。彼岸を訓読みすると、「彼(か)の岸(きし)」になります。つまり、この世に対しあの世を指す用語です。ただ、あの世にもいろいろありますね。一方の極に極楽。しかし、他方の極には地獄があります。意地悪な見方をすれば、東大寺で「ここは彼岸のようだ」と言った方は、「ここは地獄のようだ」と言ったようにも解釈できます。東大寺という寺の持つ権威から考えて、「ここは、この世のものでない、何だかまるで極楽浄土のようだ」とおっしゃったのだという風に解釈するのが穏当でしょうが。
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