のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

『君が代不斉唱』と、来賓通報・・・恥ずかしいのは、誰?

2013年04月19日 10時26分33秒 | Weblog
大阪で

入学式で司会していた教諭が

来賓に

「君が代不斉唱」

だと通報されたそうです。

不斉唱か否かは、

口パクチェックで判明します。

ただ、すんなりと

管理上の必要悪として

割り切れないです。

「通報」と記してあるけど、

一種の

「密告」でしょう。

思うに、

この密告と

似て非なるものに

「内部告発」があります。

どちらも、

陰気な密閉社会が

あればこそ、

起きるのだと思います。

ただ、

目的が異なっています。

一方は、

異質を許さない狭量さからする、

権威への迎合です。

他方は、

共存のために

権威に抗う行為でしょう。

ところで、

密告に関して

こんな話を見つけたので、

紹介します。

ブログ「星の金貨プロジェクト 」にあった

アメリカNBCニュース(4月15日)の記事、

「 ホロコーストの生存者、ブーヘンヴァルト強制収容所の記憶 」

です。

☆ 記事URL:http://kobajun.chips.jp/


場所は、

ブーヘンヴァルト強制収容所です

(以下、引用です)。

――

ノルウェーからやって来た

94歳のエリング・クヴァンム教授は、

第22棟のバラックの前にたたずんでいました。

彼はオスロ大学医学部で教えていた

1943年、

地下活動との関係を疑われナチに逮捕されました。

「学生たちの中に密告する者が必ずいました。

そうした際、ナチの反応はきわめて素早いものでした。」



彼はブーヘンヴァルトに送られ、

そこにあった病理学工房で

ドイツ至上主義活動の一端を担うことを強いられました。

死体を焼却炉で灰にする前、

彼は死体から殺人の痕跡を消すための実験を強要されました。

――

元記事の

アメリカNBCニュースによると、

毎年、解放記念日には

人々が必ずブーヘンヴァルトを訪れるらしいです。

その内の一人、

ウクライナからやって来たカーパスさんが

収容所での生活を、

次のように伝えています。



「死ぬほど働かされるか、

ほんとうに死んで楽になるか、

私たちにはそれ以外の選択肢は無かったのです――」



アメリカ・ヨーロッパ社会では

レイシスト達は、

史上最悪の人たちと理解されています。

もっと言えば、

生きる意味のない

醜悪な人間だということです。

いかなる意味でも

笑い者です。

唾棄すべき存在です。

しかし、なぜ、そこまで

肯定の余地なく軽蔑されるのか――。

“密告”の持つ見苦しさと

不可分なのではないでしょうか。

「君が代」斉唱の強制など、

ただ口先の上でのことと言えば、

その通りです。

しかし、そういうことを

繰り返しして

自己愛の一つの形に過ぎない

「愛国心」という

100%強制すべきでないものを

為政者が

隣国の者に強制しようとした結果、

先の大戦で

日本は、

世界から孤立してしまいました。

異を唱えたときは、

時すでに遅し。

上記、カーパスさんではないけれど、

他の誰でもない、自分が

「死んで楽になるか」

というところまで

追いつめられました。

他の人に望む、もしくは、無関心でいることは、

いつかは

自分の身の上に

実現してしまうものなのです。

あるいは、もし、

そのような宿命を免れたとしても、

良心に苛まれた

生涯を送ることになります。




■資料

「君が代不斉唱と来賓通報、大阪 入学式司会の教諭」

   【共同通信】(2013/04/16 20:05 )

☆ 記事URL:http://www.47news.jp/CN/201304/CN2013041601002445.html

 大阪府教育委員会は16日、入学式の司会をしていた府立高の教諭が、君が代斉唱時に歌っていなかったと発表した。気付いた来賓が校長に通報、教諭は事実関係を認めたため、校長が同日口頭で厳重注意した。

 中原徹教育長は記者団に対し「職務命令を守る気がなかったと言われても社会通念上、仕方がない。府民をばかにした態度だ」と述べ、9月までに起立と斉唱を確認する客観基準の作成を目指す考えを示した。

 府教委によると、教諭は8日の入学式で司会進行を担当。君が代斉唱時に起立していたが、近くにいた来賓が教諭の口元を見て、歌っていないことに気付いた。

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