のんきに介護

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政府は、若者から「自衛」の夢を奪う自販機か ~ 東京新聞「筆洗」を読んで

2015年06月08日 19時36分44秒 | 戦争
自販機は、

ある意味、ブラックボックスだ。

中で、

どんな仕組みになって

自分の欲する飲料が出てくるのか

よく分らない。

しかし、(これが欲しい)と思うものが

出て来ないなら、

ただのびっくり箱だ。

「集団的自衛権」は、

まさに

国の自衛に関して

政府に

びっくり箱の役割を付与してしまうだろうから

政府の招致した憲法の専門家が

「違憲」判定をした。

それは、

憲法の専門家としての

真剣勝負の助言だったように見受けられた。

なぜ、そこまで

熱くなれるのか――。

今ここで

政府に道を譲れば、

若者たちが

「政府」

という自販機から

赤紙を

取り出すことになるだろうからだ。

これは、

決して大げさではない。


〔資料〕

「筆洗」

   東京新聞(2015年6月6日)

☆ 記事URL:http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015060602000120.html

 自動販売機というものは、論理的でなくては困る。代金を入れ缶コーヒーのボタンを押したら、コーヒーが出てくるのが当たり前で、サイダーが出てくるようでは困る▼法律も同じだろう。どんな行為があれば、どう判断されるのか、明確かつ論理的に示されなくては困る。条文を読んでも判断できない場合は解釈で明確にする必要がある▼さて安全保障法制とはどんな自販機だろうか。おとといの衆院憲法審査会には三人の憲法学者が招かれたが、長谷部恭男(やすお)さんは「どこまで武力行使が許されるようになったかはっきりしない」と言い、笹田栄司(えいじ)さんは「読めば読むほど、どうなるか理解できない」と語った▼そして三人の参考人が三人とも集団的自衛権を行使できるようにする法案は「違憲」との見解を示し、小林節(せつ)さんは「この法案を承認したら、国会が立憲主義に反することになる」と警告した▼憲法という自販機に入れれば「否」と出る行為を、強引に「是」とする。そういう無理筋の論理で組み立てた自販機だから、どんな仕組みでどう動くか専門家にも理解しかねるようなシロモノになったのだろう▼「何が出るかはお楽しみ」というおもちゃの自販機もあるが、あれはちょっとしたスリルを楽しむ一種のゲーム機だろう。この国を遠い地での戦争に巻き込みかねぬ法制が「何が出るかは…」では、恐怖販売機だ。

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