のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

パスカルのジョーク

2008年01月26日 23時55分33秒 | Weblog
偶然、パスカルの夭折を知った。乗り合い馬車の事業を始めてから、わずか6ヶ月

の命だということだった。


父親想いで、優しい人柄だったことは、この事業からも読み取れる。彼は、馬車と

いう高級な乗り物を大衆化するため、乗り合いという方法を編み出した。現在の路

線バスのルーツだ。発明のきっかけになったのは、働く父親を助けたい一念だった

のではないか。原油高騰の折り、もう一度振り返っていい天才と思う。



「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、歴史は変わっていたろう」という諺の

原型は、パスカルに由来する。もともとの表現は、「歴史は変わっていたろう」で

はなく、「大地の全表面は、変わっていたろう」だったようだ。

フランス語は読めないし、原著で確認しえる情報でない。しかし、上の二つでは意

味が異なるぐらいのことは分かる。


前者だと、ただの歴史認識の問題だ。しかし、後者だとしたら、ジョークだ。

つまりね、彼は、こう言ってる!

クレオパトラの鼻が高かった(顔の隆起が大きかった)おかげで、世界が平坦にな

った、と。

もし低ければ(顔が平坦であれば)、世界に隆起があるままだ。そういう互いに反

発した形(関係)で世界をクレオパトラに結びつけたんだと思う。



あちらに隆起あれば、こっちは、まっ平ら。可笑しくない? 逆もまた真なり、と

いう点に可笑しみがあるという気がするが。



近頃、新聞紙上を賑わしている話題に、「ガザ越境」の問題がある。

越境できるだけ、世界が平坦になったわけだ。パスカルの原理に則って、鼻の高い

美女がエジプトに生まれたと思うのは、不謹慎だろうか。   

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぐれ)
2008-01-30 18:30:53
クレオパトラの顔の話。権力を持つごく少数の人間の気まぐれに、歴史が左右されるということですね。

だって問題なのは、クレオパトラの顔というより、クレオパトラの色香に迷った?シーザーとアントニウスの行動だったわけですから。


こういうことって、あるんだろうなぁ~
「ブッシュの脳がもう少し良かったら、中東のheadは変わっていただろう」


あ、これ、けっこー巧くない? v(^_-)-☆
headを首長や政治指導者の意味に解釈してね♪



ところで、パスカルさんてすごい人だったんですね。

物理でパスカルの法則はやったし。
倫理社会の授業では、パスカルの賭け、「パンセ」。

おまけに公共交通機関も考えていた事業家~?

すごい。すごすぎっ!


ほんとに天才っているんですね。
返信する
ブッシュだからプッシュ! (忠太)
2008-02-01 22:48:20
ブッシュ大統領がイラク開戦のボタンをプッシュしていなかったら・・・

という前提で考えたら、中東の状勢はどうなっていたろうとの趣旨のコメントと受け取ってよろしいか。

「(大量破壊兵器が)なかったか」で済まそうとしているアメリカ一国主義の考え方には確かに危ういものがありそうですね。

イラク開戦、ビンラディン氏が一番喜んでいるのかもしれない。

もし、開戦という事態が発生してなかったら、ホント、どうなってるでしょうね。フセイン元大統領が健在でいるのは、ある程度、想像つきますが・・・。

返信する

コメントを投稿