「満江紅」は、
漢詩なのですが
中国の庶民に親しまれて
歌にまでなってます。
詩のテーマは
愛国の至情です。
でも、
漢詩は
難しいので
とりあえずメロディやリズムを
楽しんでください。
どうです?
楽しめましたか。
歌詞となった漢詩を下に書き出しておきます。
典拠は、
「詩詞世界」
というサイトです。
ただし、フリガナや意味の記述、適当に追加しました。
☆ 記事URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/p8yuefei.htm
「満江紅」
怒髮 冠を衝き,
欄(てすり)に憑(よ)る 處(とき)、
瀟瀟(しょうしょう-意味:雨がザァザァのザァザァ)たる 雨 歇(の)む。
望眼(意味:遠目)を 抬(もちあ)げ、
天を仰ぎ 長嘯(ちゃうしょう-意味:長く音を伸ばす、唸る)すれば,
壯懷(意味:壮大な志) 激烈。
三十の功名 塵 與(と)土,
八千里路(意味:野戦攻城の歴程) 雲 和(と)月(くもとつき‐意味:昼夜を厭わず)。
等(意味:ありきたり)にする 莫れ、白く了(なりおおせ)たる 少年の頭,
空しく 悲切(意味:悲しく切ない)。
靖康(せいこう-意味:「靖康の変」の略か)の 耻(はじ-意味: 恥と同じ),
猶ほ未だ雪(すす)がず。
臣子(しんし-意味:家来)の 憾(うらみ),
何れの時か 滅せん。
長車(意味:戦車)に駕(が‐意味:乗る)し,
賀蘭山(がらんさん‐意味:賀蘭山)を 踏破して 缺(こぼ‐意味:峠越えをする)たん。
壯志あるもの 饑(うえ‐飢え)しとき 餐(さんー意味:食)するは 胡虜(意味:異民族)の肉,
笑談して 渇(かわ)きしとき 飮むは 匈奴の血。
頭(はじめ) 從(よ)り、舊(もと)の山河を 收拾(意味:奪回する)せるを 待ちて,
天闕(てんけつ‐意味:天帝の宮殿の門)に 朝(ちょう、意味:参内)せん。
どうも歌詞が難しいですね。
参考までに、
サイト「心声 ~中国語で語る心の声 」による
漢詩の前半を現代語訳を
紹介します。
「怒っているぞ!
髪は逆立って冠を突き飛ばしそう。
欄干に身を寄せて、
激しい雨が止んだところに。
眼を上げて、
空を仰いで叫んだよ。
この胸は激しく熱い。
三十にもなったが、
その戦功はまだちりと土、
形になっていない。
これからは
八千里の長征へ
雲と月とともに昼夜兼行で行こう。
急がなければ、
この少年の頭はすぐ白髪になる。
その時になったら、
ただただ
空しく悲しむ。」
☆ 記事URL:http://zyh.cocolog-nifty.com/xinsheng/2006/04/post_88d6.html
実は、
歌詞となった漢詩を
紹介したのは、
「郊遊(ピクニック)」という映画を
紹介したかったからです。
この映画、
僕は、
「THE BIG ISSUE」(VOL.244.8月1日号)のM・Hさんの
コラム「路上から」で知りました。
☆ 映画HP:http://www.moviola.jp/jiaoyou/
映画の舞台は、
台湾です。
日本と同じように非正規雇用が
増えているようです。
主人公は、
「看板持ち」という仕事をして
仕事をして日銭を稼いで
生活しています。
主人公の口から、一つの漢詩が
こぼれます。
それが冒頭に紹介した
南宋の武将、
岳飛が残した、
「満江紅」という
苛烈な愛国の情を詠う詩だったわけなんです。
どういう気持ちで
この詩を
口ずさんだのか
知りたくなってこの記事を
書きました。
しかし、あれこれ考える前に、
映画を見た方が
文脈の理解は早いと思いますんで
ここで止めます。
漢詩なのですが
中国の庶民に親しまれて
歌にまでなってます。
詩のテーマは
愛国の至情です。
でも、
漢詩は
難しいので
とりあえずメロディやリズムを
楽しんでください。
どうです?
楽しめましたか。
歌詞となった漢詩を下に書き出しておきます。
典拠は、
「詩詞世界」
というサイトです。
ただし、フリガナや意味の記述、適当に追加しました。
☆ 記事URL:http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/p8yuefei.htm
「満江紅」
怒髮 冠を衝き,
欄(てすり)に憑(よ)る 處(とき)、
瀟瀟(しょうしょう-意味:雨がザァザァのザァザァ)たる 雨 歇(の)む。
望眼(意味:遠目)を 抬(もちあ)げ、
天を仰ぎ 長嘯(ちゃうしょう-意味:長く音を伸ばす、唸る)すれば,
壯懷(意味:壮大な志) 激烈。
三十の功名 塵 與(と)土,
八千里路(意味:野戦攻城の歴程) 雲 和(と)月(くもとつき‐意味:昼夜を厭わず)。
等(意味:ありきたり)にする 莫れ、白く了(なりおおせ)たる 少年の頭,
空しく 悲切(意味:悲しく切ない)。
靖康(せいこう-意味:「靖康の変」の略か)の 耻(はじ-意味: 恥と同じ),
猶ほ未だ雪(すす)がず。
臣子(しんし-意味:家来)の 憾(うらみ),
何れの時か 滅せん。
長車(意味:戦車)に駕(が‐意味:乗る)し,
賀蘭山(がらんさん‐意味:賀蘭山)を 踏破して 缺(こぼ‐意味:峠越えをする)たん。
壯志あるもの 饑(うえ‐飢え)しとき 餐(さんー意味:食)するは 胡虜(意味:異民族)の肉,
笑談して 渇(かわ)きしとき 飮むは 匈奴の血。
頭(はじめ) 從(よ)り、舊(もと)の山河を 收拾(意味:奪回する)せるを 待ちて,
天闕(てんけつ‐意味:天帝の宮殿の門)に 朝(ちょう、意味:参内)せん。
どうも歌詞が難しいですね。
参考までに、
サイト「心声 ~中国語で語る心の声 」による
漢詩の前半を現代語訳を
紹介します。
「怒っているぞ!
髪は逆立って冠を突き飛ばしそう。
欄干に身を寄せて、
激しい雨が止んだところに。
眼を上げて、
空を仰いで叫んだよ。
この胸は激しく熱い。
三十にもなったが、
その戦功はまだちりと土、
形になっていない。
これからは
八千里の長征へ
雲と月とともに昼夜兼行で行こう。
急がなければ、
この少年の頭はすぐ白髪になる。
その時になったら、
ただただ
空しく悲しむ。」
☆ 記事URL:http://zyh.cocolog-nifty.com/xinsheng/2006/04/post_88d6.html
実は、
歌詞となった漢詩を
紹介したのは、
「郊遊(ピクニック)」という映画を
紹介したかったからです。
この映画、
僕は、
「THE BIG ISSUE」(VOL.244.8月1日号)のM・Hさんの
コラム「路上から」で知りました。
☆ 映画HP:http://www.moviola.jp/jiaoyou/
映画の舞台は、
台湾です。
日本と同じように非正規雇用が
増えているようです。
主人公は、
「看板持ち」という仕事をして
仕事をして日銭を稼いで
生活しています。
主人公の口から、一つの漢詩が
こぼれます。
それが冒頭に紹介した
南宋の武将、
岳飛が残した、
「満江紅」という
苛烈な愛国の情を詠う詩だったわけなんです。
どういう気持ちで
この詩を
口ずさんだのか
知りたくなってこの記事を
書きました。
しかし、あれこれ考える前に、
映画を見た方が
文脈の理解は早いと思いますんで
ここで止めます。
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