のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

選択バイアスについて

2013年05月10日 02時15分44秒 | Weblog
1940年頃、

世界は

第二次世界大戦の真っただ中です。

統計学者のエイブラハム・ワルドという方が

戦闘機の脆弱性について調査したそうです。

炯眼な方です。

その方の注意した点を

紹介します。

☆ サイト「Feel Like A Fallinstar」の記事

「生還した戦闘機が教えてくれること ~ 選択バイアスの罠」参照。

<記事URL>
http://www.fallinstar.org/cat144/post_115.html


帰還した戦闘機の大量のデータが彼の元に届きます。

さて、ワルド氏になったつもりで、

「入手したデータどれもが、戦闘機のある部分の被弾頻度が他の部分よりも過度に多いことを示していた。」

という事実から、

あなたは、

どこを補強しますか?

(1)被弾しまくっている個所

(2)被弾の少ない箇所

ワルド氏は、

大方の軍人の判断に反し、

(2)を選びました。

なぜ、何でしょう。

今からそれを説明します。

データの母集団を正しく定義することが大切です。

上に事例で、

調査の対象になっているのが

“生還した”飛行機という

偏りがあります。

どこをどう補強すべきかというとき、

撃墜された飛行機のデーターが

必要なんです。

それがない!!

ということに気がつけば、

どこを被弾して

撃墜されたのかが

検討の対象になるということです。


◦成功事例だけを抽出した経営戦略の分析
◦ネットを見ている人を対象に行った、ネットに対する意識調査



などといった調査を読むとき、

「選択バイアス」という概念を知っているかどうかで

分析の仕方が変わってきます。





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