昨日、4月21日付毎日新聞の朝刊に
アメリカのエネルギー省が推計した
東電の周辺地域で事故後1年間に受ける
累積被ばく線量の予想図を
発表したとあり、
その図が紹介されていました。
これです。
上の図と次に掲げる図と見比べて下さい。
先月の23日、
原子力安全委員会が発表した
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI、スピーディ)
の試算結果を示した図です。
似てるでしょ。
気象庁が「不確かな情報を公表すべきでない」旨の
理事長メッセージまで発しておりました。
しかし、こうして比べて見ると、
1~10ミリシーボルトの、
いわゆる低線量の被ばく数値が示されていないという点を除けば、
アメリカのした予測と言っても、
SPEEDIのした予測と大差ないのが分かります。
ちなみに、
毎回「通常値超」などと、さほど意味のないコメント付きの
文部科学省の発表する図は、次の通りです
(21日朝の新聞に載っていたものの転載です)。
上、二つと比較して違いが分かるでしょうか。
情報に“面”と“点”の違いがあります。
何日か前に
「気象情報を寄こせ」
という記事を書きました。
通常値を超えているかどうかでなく、
安全かどうかの
基準を早く示して欲しいという
焦りの気持から、こんな乱暴な言葉遣いのタイトルになりました。
しかし、たかがブログごときでの気象庁への注文は虚しく、
恐れていたことが実現しつつあるようです。
生きるのに皆、必死で
――それは分かるのですが、
行動する際に拠るべき規範がなく――無茶をする人が現れ始めたのです。
21日の夕刊を見て、ちょっと愕然となりました。
新聞には
「いわき 作付け容認」とあり、
もみまきを始めた専業農家のことが伝えられていました。
県に問い合わせると、
「いわき市は大丈夫だろう」ということだったらしいです。
背景に5月下旬までに
田植えを終えなければならない、という事情があったようです。
しかし、もし、秋の収穫のとき、
汚染米という判定を下されたらどうするんだろうと思います。
あるいは、
僕やあなたが自分の体の中に取り込んだ、
その米を汚染米と判定せざるを得ないときときは?
アメリカの予想図を見る限り、
いわき市のほとんどは、年間1~5ミリシーベルトの被ばく地域です。
植物は、放射性物質を土壌からだけでなく、
空気からも吸収します。
それに、専門家によれば、土壌を一旦、すき込んでしまったら、
土壌を生き返らせるのに大きな困難を伴うそうです
(河田昌東・文「福島原発震災による土壌汚染について」参照)。
僕の心配が杞憂に終わればいいですが、
終わらなかったらどうするのか…
汚染地域として問題なのは、ぺけ印のついた
A村、B町で済むような錯覚を引き起こす“点”として、
情報を垂れ流し続けた文部科学省に
怒りを感じます。
被ばく管理がずさんなのは、東電という腐った会社だけではない。
国もですね。
アメリカのエネルギー省が推計した
東電の周辺地域で事故後1年間に受ける
累積被ばく線量の予想図を
発表したとあり、
その図が紹介されていました。
これです。
上の図と次に掲げる図と見比べて下さい。
先月の23日、
原子力安全委員会が発表した
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI、スピーディ)
の試算結果を示した図です。
似てるでしょ。
気象庁が「不確かな情報を公表すべきでない」旨の
理事長メッセージまで発しておりました。
しかし、こうして比べて見ると、
1~10ミリシーボルトの、
いわゆる低線量の被ばく数値が示されていないという点を除けば、
アメリカのした予測と言っても、
SPEEDIのした予測と大差ないのが分かります。
ちなみに、
毎回「通常値超」などと、さほど意味のないコメント付きの
文部科学省の発表する図は、次の通りです
(21日朝の新聞に載っていたものの転載です)。
上、二つと比較して違いが分かるでしょうか。
情報に“面”と“点”の違いがあります。
何日か前に
「気象情報を寄こせ」
という記事を書きました。
通常値を超えているかどうかでなく、
安全かどうかの
基準を早く示して欲しいという
焦りの気持から、こんな乱暴な言葉遣いのタイトルになりました。
しかし、たかがブログごときでの気象庁への注文は虚しく、
恐れていたことが実現しつつあるようです。
生きるのに皆、必死で
――それは分かるのですが、
行動する際に拠るべき規範がなく――無茶をする人が現れ始めたのです。
21日の夕刊を見て、ちょっと愕然となりました。
新聞には
「いわき 作付け容認」とあり、
もみまきを始めた専業農家のことが伝えられていました。
県に問い合わせると、
「いわき市は大丈夫だろう」ということだったらしいです。
背景に5月下旬までに
田植えを終えなければならない、という事情があったようです。
しかし、もし、秋の収穫のとき、
汚染米という判定を下されたらどうするんだろうと思います。
あるいは、
僕やあなたが自分の体の中に取り込んだ、
その米を汚染米と判定せざるを得ないときときは?
アメリカの予想図を見る限り、
いわき市のほとんどは、年間1~5ミリシーベルトの被ばく地域です。
植物は、放射性物質を土壌からだけでなく、
空気からも吸収します。
それに、専門家によれば、土壌を一旦、すき込んでしまったら、
土壌を生き返らせるのに大きな困難を伴うそうです
(河田昌東・文「福島原発震災による土壌汚染について」参照)。
僕の心配が杞憂に終わればいいですが、
終わらなかったらどうするのか…
汚染地域として問題なのは、ぺけ印のついた
A村、B町で済むような錯覚を引き起こす“点”として、
情報を垂れ流し続けた文部科学省に
怒りを感じます。
被ばく管理がずさんなのは、東電という腐った会社だけではない。
国もですね。
家が傾いただけの世帯には保障はしなかった国です。
1千万もかかる費用を各家庭が実費だったと聞きました。
予想を超えた「想定外」だらけの今回の自然災害及び人災。
今回は、想定外だったとは済まされないですね。
戦争被爆を経験している日本なのに、被ばく管理がずさんとは・・
本当に、どう対処されるのか心配です。
原発のこととなると、気が沈みます。
(許さない!)
と思うことで、辛うじて精神の平衡が保たれているような感じです…