<現実の世界は、
そこに自分の嘘を一滴垂らしてみると、
化学反応を起こして全く
違った世界になるんですね。
小説家はそれを言葉で書き写していく>
ほんとかな・・・
小川洋子さんは、映画にもなった「博士の愛した数式」の著者だ。
本物の作家の言葉だから、
額面どおり受け取っていいのだろうけれど、
含蓄がありすぎて、理解に戸惑う。
彼女によると、
この世界を構成する物質の内、
解明されているのはわずか4%らしい。
他は、何も分からない暗黒物質で満ちているとのこと。
つまり、現実こそ神秘なわけで、そこに物語が一番あるという。
さて、そんな小川さんの目から見て、
スーパーカミオカンデは、
アウシュビッツ強制収容所、ケルン大聖堂と並んで、
人間が建築した造形物の三本指に入るそうだ。
後の二つが意外だった。
(スーパーカミオカンデは、物質の究明が好きなら当然と思う)
対談の焦点になっていない
アウシュビッツ強制収容所とケルン大聖堂に、
改めて興味を持たせるところがこの人のすごさなのかもしれない。
そこに自分の嘘を一滴垂らしてみると、
化学反応を起こして全く
違った世界になるんですね。
小説家はそれを言葉で書き写していく>
ほんとかな・・・
小川洋子さんは、映画にもなった「博士の愛した数式」の著者だ。
本物の作家の言葉だから、
額面どおり受け取っていいのだろうけれど、
含蓄がありすぎて、理解に戸惑う。
彼女によると、
この世界を構成する物質の内、
解明されているのはわずか4%らしい。
他は、何も分からない暗黒物質で満ちているとのこと。
つまり、現実こそ神秘なわけで、そこに物語が一番あるという。
さて、そんな小川さんの目から見て、
スーパーカミオカンデは、
アウシュビッツ強制収容所、ケルン大聖堂と並んで、
人間が建築した造形物の三本指に入るそうだ。
後の二つが意外だった。
(スーパーカミオカンデは、物質の究明が好きなら当然と思う)
対談の焦点になっていない
アウシュビッツ強制収容所とケルン大聖堂に、
改めて興味を持たせるところがこの人のすごさなのかもしれない。
一般凡人には理解できないような事を紡ぎ出して
そこから物語が生まれる。
暗黒物質と思えるからたった一滴のウソを垂らすと
違った世界になる。
無限に物語が生まれるのですね。
<現実の世界は…>のコメントはどこで発言されたのでしょう?
自分の嘘を一滴垂らして化学反応…。
うーむ。なんて彼女らしい比喩でしょう、笑。
博士は、とっても大好きです(^^)
だって~記憶は、50分(だっけ?)しか、覚えられなくても、気持ちや、心は無垢なんだもの。
小川洋子さんって~素敵ねっ(^^)
フィクションと言うと、想像力が命ですから、一滴の嘘と言わず、バケツ一杯ほどの嘘が必要なんじゃないかと思います。しかし、そうじゃないんでしょうね。
でも、考えたら、この世の世界って、不思議で満ち満ちていますね。
今、騒がれているインフルエンザにしても、食物連鎖の法則からすれば、一番弱いはずの微生物が脅威になるのですから…。
☆ひかるさんへ
引用の発言は、「PHP」という雑誌の本年度2月号(No729号)所収の「児玉清の読書は最高!」という記事の対談の際のものです。
彼女の、数式より、文章の方が分かりよい、という考え方には共感できます。って言う僕も、やはり文系ですね。
☆小町さんへ
「博士の愛した数式」って、認知症への偏見をとっぱらうのに、一役買った小説ですね。
記憶が50分しか持たず・・・というのは、衝撃的ですけど、程度の差はあっても、誰しも直面している危機です。
出来れば、愛されるように、記憶を失くしたいものです。。。