のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

日本のスポーツ界の前近代性

2013年01月31日 20時38分43秒 | Weblog

体罰で

ここまでやるか

という記事を、

見つけました。

「げんぱつニュース」

というサイトに掲載されていました。

「女子柔道・園田監督ら言葉でも暴力『死ね』『豚』…スポーツ界の闇」

というタイトルです。

☆ 記事URL:http://ameblo.jp/syuukitano/entry-11460548636.html

読んで

思ったのは、

体育系の教諭に

教育の視点が

ゼロ、

ということです。

どれもこれも、

常軌を逸した集団暴行、

もしくは、傷害事件に過ぎません。

体罰の域を超えてます。

―― 代表監督や連盟が握る選考権限が、

選手たちに無言の圧力を掛ける

実態は、

毎回揉める

女子マラソンの

代表選考など陸上界にも。

エリートアスリートのコースから

外されることを怖れて、

放射能の中の駅伝に参加せざるを得なかった

女子中高生たち――。

という記述に

なるほどと

福島県で開催される

駅伝に参加する

選手の行動に納得する

と同時に、

怒りを覚えました。

虐待としか言いようがなく・・

犯罪です。

また、無抵抗の選手を

どつき回して

“コーチ”が

聞いて呆れます。

ここまで

酷いとは

思わなかったです。

 

■資料-1

「豊川工・陸上部監督『死に追い込んでやる』 関係者証言」

   東京新聞(2013年1月27日 朝刊)

☆ http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013012702000085.html

 「監督は『死に追い込んでやる』と怒鳴りながら、陸上部員を殴ったこともあった」。高校駅伝の名門校として知られる愛知県立豊川工業高校(豊川市)陸上部監督の教諭(50)が、部員への体罰を繰り返していた問題で、同校の関係者は二十六日、本紙の取材にこう証言した。

 証言によると、監督の男性教諭は部員の中から標的を選び、殴ったり蹴ったりしていた。欠席連絡の行き違いなどを理由に「学校に来られなくしてやる」と怒鳴られた部員も。十分以上殴られ、鼻血を流す姿を目撃した生徒もいる。部員が殴られ、顔を腫らすことは珍しくなかった。

 「監督は『平手打ちをした』と説明しているようだが、実際は、げんこつ。真実を話してほしい」と憤る。

 全国に知られた駅伝の名門校のため、子どもへの体罰を知った保護者も「他の部員に迷惑を掛けないように」と我慢せざるを得ない状況があった。

 別の関係者は「校長や監督以外の教諭も体罰を知っていたはず。強豪校の名誉を守りたかったのかもしれないが、学校の体制も問題」と批判する。部員や保護者が体罰を校長に訴えても、それを知った監督にまた部員が殴られることもあった。

 監督による日常的な体罰と、止めることができなかった周囲の人たち。「退学したり転校した子もいるが、辞めようと思って入学した子はいない。夢を持っていたはずなのに」と話し、やるせない思いをにじませた。

◆鼓膜負傷し転校の部員も 県教委に報告せず

 豊川工業高の竹本禎久校長は二十六日、記者会見し、陸上部監督の男性教諭による体罰が昨年四月から今月中旬まで十二件に上り、転校や退学をした生徒もいたことを明らかにした。県教委は詳細を調査し、処分を検討する。学校は同日午後、保護者会で問題の経緯を説明した。

 竹本校長らによると、教諭は昨年七月下旬、長野県内での合宿中に低血糖でふらついた男子部員の顔を両手で二発たたいた。鼓膜が傷つき、二週間程度の安静が必要と診断された。部員はその後、精神的に不安定になり、九月に転校した。学校はこの事実を県教委に報告しなかった。十月には他の生徒の前で数発の平手打ちを受けた女子部員が学校に行けなくなり退学した。竹本校長は男子部員が転校した経緯を報告しなかった理由を「保護者と生徒の『伏せてほしい』という意向を聞き入れた」と釈明した。

 このほか県教委からの指示を受けた調査で、この教諭による体罰が十件判明した。複数回の平手打ちをされたと答えた部員もいた。教諭は学校に「体罰ではなく、指導の一環だった」と説明したといい、竹本校長は「すべてを体罰と思い県教委に報告した。部員に理解されるような指導をするように教諭に言ったが十分伝わらず、反省している」と述べた。

 学校は、教諭に陸上部の指導を自粛させている。「期間は県教委と相談して決めるが、保護者会では全国大会に出るために教諭に監督を続けてほしいとの声が大きかった」と話した。

 調査で、男子バレー部監督の男性教諭(34)による平手打ちなど二件の体罰も判明した。

◆「教科、部活指導も最高」学校会見

 「教科指導も部活指導も生活指導も最高の人間」。会見で学校側は陸上部監督の教諭をこう持ち上げた。体罰で部員を退学や転校に追い込んだ現実より、学校を駅伝強豪校に育てた実績を強調した。

 教諭は一九九三年、豊川工高に着任。一度も異動することなく、優秀な男子中学生をスカウトするなどして陸上部を全国大会出場の常連校にした。

 この間、二〇〇九年には部員にデッキブラシで体罰を加えたとして処分を受けたが、勤務は続いた。会見に同席した県教委の担当者は「規定の異動サイクルはもっと短いが、実績のある方なので動かしにくい」と説明。自殺した男子バスケットボール部主将に体罰を加えていた大阪市立桜宮高の男性顧問も十八年間、異動なく勤務した。

 学校にとって「余人をもって替え難い存在」になっていた教諭。体罰を受けた部員が一二年に学校を去った際、竹本校長は「教諭を厳重に指導した」と説明したが、県教委には報告せず、伏せた。

 <愛知県立豊川工業高陸上部> 部員は男子26人、女子6人。男子は1998年から2011年まで14年連続で全国高校駅伝に出場。04年に準優勝、05年と06年に3位。女子も5回出場した。

■資料ー2

「園田監督ら言葉でも暴力「死ね」「ブタ」…女子柔道暴力告発問題」

   スポーツ報知(2013年1月31日06時05分 )

☆ http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20130130-OHT1T00207.htm

ロンドン五輪の試合中、選手に指示を出す園田監督

 ロンドン五輪代表を含む柔道女子選手15人らが、女子代表の園田隆二監督(39)=警視庁=らから暴力を受けたなどとして強化指導陣を集団告発した問題で、現場を目撃した複数の関係者が30日、生々しい暴行の実態をスポーツ報知に証言。「死ね」「ブタ」など常軌を逸した暴言を受けるなど、日の丸を背負う選手がショッキングな扱いを受けていたことが判明した。この日、全日本柔道連盟は、園田監督ら強化スタッフ6人を戒告処分としていたことを公表。園田監督には続投を要請した。

 こうべを垂れ、泣きじゃくる選手を小突き、平手打ちし、どなりつける―。園田監督らコーチ陣と女子選手しかいない密室の畳で横行したパワハラ・暴行指導の実態が明らかになった。

 複数の関係者の証言によると、園田監督らは背中や尻を竹刀で叩き、頭部にゲンコツ、顔面には平手打ちを浴びせていた。「特にA選手に対してはひどかった。Aは実力はあるけど、何度、教えてもできないタイプ。腹を立てた監督に何度もひっぱたかれていた」と現場にいた関係者。けがを抱えた五輪代表へのしごきも壮絶だったという。「1本6分の乱取りを10本ぶっ続けでやらされ、男性コーチに代わる代わる(乱取りで)まわされていた。グッタリしながら投げられて、見ていて、かわいそう。ひどかった」と別の関係者は明かした。

柔道女子日本代表の暴力による指導などについて記者会見した全日本柔道連盟の小野沢専務理事(右)と村上事務局長

 別の指導者の言葉の暴力も目に付いた。重量級の女子選手の髪の毛をわしづかみにし「お前なんか柔道やってなかったら、ただのブタだ」と人権無視の言葉で小突きまわす場面も見られた。JOCの事情聴取では「死ね」という言葉の暴力も明らかになった。会見したJOCの平真事務局長は「(提出された文書には)『死ね』とかそういった言葉が練習の中で出されていたということが記載されていた」と報告した。

 異常とも言える暴力の背景には、日本のお家芸死守がある。金メダルは04年アテネの5個から08年北京で2個に沈み、ロンドンに向けて、メダル減少を焦る上層部からの「絶対に金メダルを取れ」との重圧が園田監督ら指導陣を間違った方向へ追い立てたと言える。

 選手は逆らえば五輪という強化の輪から外される恐怖心から沈黙するしかなかった。「強化の先生方に嫌われたら、もう呼ばれなくなる。五輪の青畳に上がるためだと思えば我慢できた」。ある選手は当時、傷だらけの体をさすりながら話していた。暴力行為が判明した昨年9月下旬、全柔連は当該選手1人の聞き取り調査だけで済ませ、指導陣の続投を決めた。沈黙していた選手らもここで我慢の限界に達した。「内部だけで収めようとした隠蔽が(選手の)不信感を決定的にした。我慢の限界に達して一種のクーデターに出た」と、関係者は話した。

 今後も隠蔽を続ければさらなる火の手が上がる可能性もある。にもかかわらず、全柔連の上村春樹会長(61)は問題を起こした園田監督の続投を支持。選手15人の意を決した叫びは一蹴された。隠し続けた全柔連では真の解決はほど遠い。

 ◆スポーツ界の最近の主な暴力問題
▽大相撲 07年6月、時津風部屋で17歳の序ノ口力士が暴行を受けて死亡。当時の時津風親方(元小結・双津竜、本名・山本順一)と兄弟子3人が傷害及び傷害致死容疑で逮捕された。
▽プロ野球 10年7月、西武の大久保博元コーチが若手選手に暴行行為をしたとして解雇された。翌11年1月、大久保コーチは、契約解除の無効などを求め、西武を提訴したが、12年から楽天のコーチ就任決定などによって訴訟を放棄した。
▽Jリーグ 12年12月、浦和の原口元気がチームメートとケンカし、相手に左肩関節脱臼、全治3週間のけがを負わせた。クラブから1週間の謹慎処分を受けた。


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