るいネットに
「今最も危険な国はイスラエルとそれを支える米国である。」
と題する記事が
掲載されています。
☆ 記事URL:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=274443&g=123202
内容は、
孫崎享著「これから世界はどうなるか」の転載です。
それを下に再転載します。
情報価値が高く、
世界情勢を考える上で参考になると
思います。
「ドイツで迫害されたユダヤ人が
なぜ、かくも好戦的なのか」
ということと、
「アメリカは、
なぜ、そんなユダヤ人の言いなりなのか」
という二つのテーマを追ってます。
(1)まずは、<前者>について。
ドイツで迫害されたユダヤ人が
なぜ、かくも好戦的なのか。
――転載――
私(孫崎享)は、英国情報機関の幹部だった人に質問したのです。
「ユダヤ人が第二次世界大戦で、どんな迫害を受けたか世界中が知っています。我々日本人から見ると、そういう悲惨な経験を経たユダヤ人は、当然反戦的なんだろうと思います。でも、実際は違います。今日、最も好戦的なのがイスラエルです。どうしてなのでしょうか」
想像しなかった答えが返ってきました。
「第二次世界大戦中、ユダヤ人が最も悲惨な経験をしたのは事実です。でもここから、学んだこと、学んだと思っていることは、あなたの言う事とは違うのです。あなたは悲惨な経験を経たから、戦争を避けるように動くと考えました。違います。ドイツ国内でナチの勃興と戦うべきだった。戦うべき時に戦わなかったから、悲惨な事態を招いた。それ以降、戦うことが悲劇を回避する道だと確認しています」
この会話以降、私はこの元英国諜報機関幹部の答えを軸に、イスラエルや中東情勢を見ることにしています。イスラエルは、「軍事力で敵を潰す」政策を一貫してとっています。ハマスとヒズボラが主要な対象です。さらに、ハマス、ヒズボラ両者への支援国にも厳しい対応を取ります。特に、イランとシリアです。
イスラエルと、ハマスとヒズボラの戦争は、いつかイスラエルが勝利して終わるのでしょうか。その見込みはありません。
(2)次に、<後者>について。
アメリカは、
なぜ、そんなユダヤ人の言いなりなのか。
――転載――
米国にAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)という団体があります。大統領や、議会に対する圧力団体としては、全米一とも言われます。毎年ワシントンで年次総会が行なわ、米国の主要政治家の多くがこの会に出席し、演説を行ないます。そして、自分がいかに他の政治家よりも親イスラエルであるかを強調します。
2012年は大統領選挙の年でした。現職のオバマ大統領が出席して演説しました。共和党の大統領予備選挙に出ている候補者もほぼ全員出席しました。もちろん共和党の大統領候補に残ったロムニー議員も含まれます。
どんな演説がなされたのか、オバマ大統領の一部を見てみたいと思います。
① 4年前、私は演説して、イスラエルの安全は聖域であり、交渉できないものであると述べた。それが我々の政府の基本方針で、我が政府のイスラエルの安全へのコミットは例を見ないものである。
② 我々はイスラエルが軍事的優位性を維持できるように支援している。
③ 厳しい財政の中、イスラエルへの資金面での援助は年々増加している。
どうして、米国では「尻尾(イスラエル)が犬(あめりか)を振り回す」現象ができたのでしょうか。米国国内では学者であれ記者であれ、この問題に言及することはほとんどタブーです。その中でシカゴ大学の教授が「イスラエル・ロビーと米国外交」を発表しています。
① AIPACを中心とするイスラエル系圧力団体の実効性の柱は「米国議会での影響力」にある。米国議会では通常ほとんどの案件で白熱した議論が行なわれるが、イスラエルは事実上批判から免れている。
② 米国の選挙では金が重要である。AIPACの成功は,議員と議員選挙立候補者のうちでAIPACの政策を支持する者に報酬を与え、反対する者には罰を与える事に起因している。
③ ユダヤ系市民は全体の3%未満の人口しか居ないのだが、大統領選では民主党と共和党の両方の候補者に多額の選挙献金を行なう。かってワシントン・ポストは、民主党の大統領候補は選挙資金の60%をユダヤ系の支援者から得ていると推計した。
④ イスラエルへの批判者が対外政策に関連する重要な職に就かないよう工作している。政策立案者になろうとする者は皆、公然とイスラエル支持することが求められる。これによって、イスラエルの政策に対する公式の批判者は、対外政策に関する組織で絶滅危惧種になっている。
[付言]
記事のタイトルと
無関係な
事柄なのですが
一言、言わせて下さい。
上の論点(2)に関連して、
「イスラエルの安全は聖域であり、交渉できないものである」というフレーズ、
これって、
TPPの農業部門での関税について
安倍が
はしゃぎながら
「『聖域はない』という前提ではない。
交渉のテーブルに着いてから、その交渉次第で結果が出る」という
言い草と比べて見ると面白いです。
安倍のオバマ大統領への隷属が
一目瞭然です。
「今最も危険な国はイスラエルとそれを支える米国である。」
と題する記事が
掲載されています。
☆ 記事URL:http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=274443&g=123202
内容は、
孫崎享著「これから世界はどうなるか」の転載です。
それを下に再転載します。
情報価値が高く、
世界情勢を考える上で参考になると
思います。
「ドイツで迫害されたユダヤ人が
なぜ、かくも好戦的なのか」
ということと、
「アメリカは、
なぜ、そんなユダヤ人の言いなりなのか」
という二つのテーマを追ってます。
(1)まずは、<前者>について。
ドイツで迫害されたユダヤ人が
なぜ、かくも好戦的なのか。
――転載――
私(孫崎享)は、英国情報機関の幹部だった人に質問したのです。
「ユダヤ人が第二次世界大戦で、どんな迫害を受けたか世界中が知っています。我々日本人から見ると、そういう悲惨な経験を経たユダヤ人は、当然反戦的なんだろうと思います。でも、実際は違います。今日、最も好戦的なのがイスラエルです。どうしてなのでしょうか」
想像しなかった答えが返ってきました。
「第二次世界大戦中、ユダヤ人が最も悲惨な経験をしたのは事実です。でもここから、学んだこと、学んだと思っていることは、あなたの言う事とは違うのです。あなたは悲惨な経験を経たから、戦争を避けるように動くと考えました。違います。ドイツ国内でナチの勃興と戦うべきだった。戦うべき時に戦わなかったから、悲惨な事態を招いた。それ以降、戦うことが悲劇を回避する道だと確認しています」
この会話以降、私はこの元英国諜報機関幹部の答えを軸に、イスラエルや中東情勢を見ることにしています。イスラエルは、「軍事力で敵を潰す」政策を一貫してとっています。ハマスとヒズボラが主要な対象です。さらに、ハマス、ヒズボラ両者への支援国にも厳しい対応を取ります。特に、イランとシリアです。
イスラエルと、ハマスとヒズボラの戦争は、いつかイスラエルが勝利して終わるのでしょうか。その見込みはありません。
以上――
(2)次に、<後者>について。
アメリカは、
なぜ、そんなユダヤ人の言いなりなのか。
――転載――
米国にAIPAC(アメリカ・イスラエル公共問題委員会)という団体があります。大統領や、議会に対する圧力団体としては、全米一とも言われます。毎年ワシントンで年次総会が行なわ、米国の主要政治家の多くがこの会に出席し、演説を行ないます。そして、自分がいかに他の政治家よりも親イスラエルであるかを強調します。
2012年は大統領選挙の年でした。現職のオバマ大統領が出席して演説しました。共和党の大統領予備選挙に出ている候補者もほぼ全員出席しました。もちろん共和党の大統領候補に残ったロムニー議員も含まれます。
どんな演説がなされたのか、オバマ大統領の一部を見てみたいと思います。
① 4年前、私は演説して、イスラエルの安全は聖域であり、交渉できないものであると述べた。それが我々の政府の基本方針で、我が政府のイスラエルの安全へのコミットは例を見ないものである。
② 我々はイスラエルが軍事的優位性を維持できるように支援している。
③ 厳しい財政の中、イスラエルへの資金面での援助は年々増加している。
どうして、米国では「尻尾(イスラエル)が犬(あめりか)を振り回す」現象ができたのでしょうか。米国国内では学者であれ記者であれ、この問題に言及することはほとんどタブーです。その中でシカゴ大学の教授が「イスラエル・ロビーと米国外交」を発表しています。
① AIPACを中心とするイスラエル系圧力団体の実効性の柱は「米国議会での影響力」にある。米国議会では通常ほとんどの案件で白熱した議論が行なわれるが、イスラエルは事実上批判から免れている。
② 米国の選挙では金が重要である。AIPACの成功は,議員と議員選挙立候補者のうちでAIPACの政策を支持する者に報酬を与え、反対する者には罰を与える事に起因している。
③ ユダヤ系市民は全体の3%未満の人口しか居ないのだが、大統領選では民主党と共和党の両方の候補者に多額の選挙献金を行なう。かってワシントン・ポストは、民主党の大統領候補は選挙資金の60%をユダヤ系の支援者から得ていると推計した。
④ イスラエルへの批判者が対外政策に関連する重要な職に就かないよう工作している。政策立案者になろうとする者は皆、公然とイスラエル支持することが求められる。これによって、イスラエルの政策に対する公式の批判者は、対外政策に関する組織で絶滅危惧種になっている。
以上――
[付言]
記事のタイトルと
無関係な
事柄なのですが
一言、言わせて下さい。
上の論点(2)に関連して、
「イスラエルの安全は聖域であり、交渉できないものである」というフレーズ、
これって、
TPPの農業部門での関税について
安倍が
はしゃぎながら
「『聖域はない』という前提ではない。
交渉のテーブルに着いてから、その交渉次第で結果が出る」という
言い草と比べて見ると面白いです。
安倍のオバマ大統領への隷属が
一目瞭然です。
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