平野 浩@h_hirano さんのツイートです。
――生活の党は衆院選に合わせ議員を維新の党と民主党に離党・分散させたので、政党要件を欠き、政党助成金はゼロ。しかし、小沢氏の元側近は維新の党に5人、民主党に2人当選している。近い野党再編への布石とみられる。民主党代表選はその起爆剤になる。http://bit.ly/1C1qKln〔10:15 - 2014年12月18日 〕――
〔資料〕
「野党再編を念頭に置いた小沢戦略」(EJ第3939号)
Electnic Journal(2014年12月18日)
☆ 記事URL:http://electronic-journal.seesaa.net/article/410785116.html
(下記文章、段落ごとに一行開ける修正を加えました)
今回の衆院選は、メディアは伝えないものの、はっきりとした「ある特徴」が見られます。それは野党再編と深く関係しています。さらに民主党の海江田代表が落選したことで、民主党では代表選が行われますが、これにも深い関係があるのです。
それは、小沢一郎生活の党代表と亀井静香衆院議員が水面下で仕掛けている野党再編の動きです。この動きを安倍官邸は掴んでおり、今回の解散・総選挙は、それが大きく動く前に潰す目的もあって行われたのです。
それだけに、安倍首相はこの選挙で小沢代表を落選に追い込む計画を立て、実行に移しています。それに全面協力したと思われるのが、産経新聞と夕刊フジです。とくに夕刊フジにいたっては公示日前から連日「小沢落選危機」を報道し続け、そのネガティブ報道は、選挙の終わった現在でもなお続いています。
12月8日には、菅官房長官が小沢氏の地元である岩手4区に入り、続く9日には安倍首相、11日には小泉進次郎氏も入って自民党公認候補の藤原崇候補を持ち上げるというよりも「小沢の時代を終わらせよう!」と徹底的な小沢攻撃を行っています。このように選挙の対抗相手を罵倒するアジ演説は実に見苦しいものであり、自民党の体質を如実に物語っています。
「小沢苦戦!」「大接戦!」「藤原氏追い上げ!」「小沢屈辱のドブ板選挙!」「小沢王国崩壊!」とメディアが報道しましたが、結果は次のように小沢氏の勝利に終わっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
≪岩手4区≫
【当】小沢一郎(生活の党) 75293
【比当】藤原 崇 (自民党) 57824
高橋綱記 (共産党) 24421
―――――――――――――――――――――――――――――
小沢氏は往時に比べれば票は伸びなくなっているものの、それでも1万7000票以上の票差はあり、苦戦とはいえないでしょう。今回の選挙に当たって、小沢氏はある決断をしています。彼の目的は、政権交代可能な2大政党の実現です。そのため、少なくとも100人を超える野党を作る必要があります。
当初小沢氏は、民主党を中心に野党再編を仕掛けようとしたのですが、民主党には根強い小沢アレルギーがあり、どうしても民主党の枠にこだわったので断念した経緯は既に述べています。
しかし、民主党は小沢氏とともに民主党を離脱した議員のうち本人が復帰を希望する場合は、一定の条件はあるものの復帰を認め、公認を与えることと、選挙区候補者については、共倒れを防ぐ候補者調整には同意しています。小沢氏は民主党と同様なことを維新の党との間でも話をつけています。
そのうえで小沢氏は、生活の党に所属する議員が希望する党があれば離党し、その党の公認として生き残りを図るよう勧めたのです。これは今回の選挙には間に合わなくても、野党再編は不可避であると読んでおり、そのとき結集できればよいと考えたからこそ、そういう決断をしたのです。これについて小沢氏は次のように生活の党所属議員に話しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
今回は生き残ることを優先したらよい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる。 ──小沢生活の党代表
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その成果は、次の通りです。かつての小沢氏の側近は党は違っても、ほとんど当選しています。これを見ると、維新の党が多くの生活の党の議員を受け入れています。
生活の党のような小さい政党では、比例はあまり集まらないので、民主党や維新の党に移れば、もともと選挙は弱くないので、比例復活できる可能性は高くなるのです。実に巧妙な小沢戦略であるといえます。
―――――――――――――――――――――――――――――
【比当】松木 謙公(維新) (北海道2区) 56375
【比当】太田 和美(維新) (千葉8区) 69667
【比当】木内 孝胤(維新) (東京9区) 65809
【比当】初鹿 明博(維新) (東京16区) 56701
【比当】牧 義夫(維新) (愛知4区) 47291
【比当】小宮山泰子(民主) (埼玉7区) 73513
【比当】鈴木 克昌(民主) (埼玉14区) 62103
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安倍政権にとって一番落選させたかった小沢一郎氏と亀井静香氏の2人を選挙区で勝利させたことは、自民党にとっては彼らが次の野党再編の核になって動く可能性があり、痛恨の極みであったといえます。
海江田民主党代表が落選させることに貢献したのは、東京21区で、自民党の小田原潔氏が民主党の長島昭久元防衛副大臣と大接戦を演じて、1600票差で勝ったことが原因なのです。長島氏が選挙区で当選していれば、海江田代表は最後の当選者として比例復活していたのです。比例順位と惜敗率は次の通りです。
―――――――――――――――――――――――――――――
長島 昭久 (東京21区) 惜敗率 98%
松原 仁 (東京3区) 惜敗率 96%
菅 直人 (東京18区) 惜敗率 84%
海江田万里 (東京1区) 惜敗率 83%
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海江田代表が落選したことによって、民主党は代表選をやることになります。今のところ、岡田克也氏、細野豪志氏、前原誠司氏が出馬するものと思われています。岡田氏は「自主再建派」であり、細野、前原両氏は「野党再編派」です。
自主再建とは、あくまで労組系議員を中心とする独自再建であり、野党再編は維新の党などとの合併による野党再編です。そうすると、最悪の場合、民主党はまた分裂する可能性が出てくるのです。 ─── [検証!アベノミクス/21]
≪画像および関連情報≫
●民主党の代表選はどうなるか/時事ドットコム
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民主党次期代表をめぐって同党は、与党圧勝を許した衆院選結果を踏まえ、自主再建か野党再編か、党の在り方を左右する選択を迫られる見通しだ。自民党の「1強」体制が続く中、維新の党には民主党の一部と連携した野党再編を主張する声があり、野党陣営の立て直しと絡み、民主党の次のリーダー選びが活発化しそうだ。
辞任する海江田万里代表は、労組系議員に支えられていたこともあり、維新などとの野党再編にはかねて否定的だった。衆院解散前、再編に前向きな姿勢を示す前原誠司元外相らが第三極との新党結成を求めてきたが取り合わなかった経緯もある。他党からこぼれてきた個別議員は積極的に受け入れたが、「民主党中心」の路線は変えなかった。
これに連なるのが、岡田克也代表代行や枝野幸男幹事長ら執行部メンバーだ。最大の支持団体である連合を置き去りにし、維新などと新党を旗揚げして有権者の目先を変えたところで、展望はないというのが岡田氏らの状況認識だ。
幹部の一人は15日、維新の橋下徹共同代表が民主党の一部と組んだ新党に言及したことついて「そういう『瞬間芸』に付き合う必要はない。民主党が自分より小さい政党と一緒になる必要があるのか」と一蹴。党内には岡田氏や枝野氏を次期代表に据え、党の再建を委ねたいとの声がある。
これに対し、他党との再建に柔軟な前原氏や細野豪志元幹事長を推す若手らもいる。細野氏を支持する若手の一人は15日「今回は誰かに譲る局面でない。推薦人も確保できる」と出馬を促した。岡田氏や枝野氏については「衆院選で議席を大きく回復させられなかった戦犯だ。立候補する資格はない」と対決姿勢をあらわにした。細野氏のグループは同日夜、東京都内のホテルで会合を開き、今後の対応を協議した。
再編派の前原氏らが代表となった場合は、労組系議員の反発を招く可能性もある。こうした中、維新の松井一郎幹事長は15日、大阪府庁で記者団に、前原氏らを念頭に「民主党の一部の人たちの決意と覚悟を見たい。選挙が終わってぬるま湯に浸っていくというなら、今まで言っていたことを取り消さないと駄目だ」と指摘、決起を促した。(2014/12/16-00:15)
http://bit.ly/1wVDBqU
――生活の党は衆院選に合わせ議員を維新の党と民主党に離党・分散させたので、政党要件を欠き、政党助成金はゼロ。しかし、小沢氏の元側近は維新の党に5人、民主党に2人当選している。近い野党再編への布石とみられる。民主党代表選はその起爆剤になる。http://bit.ly/1C1qKln〔10:15 - 2014年12月18日 〕――
〔資料〕
「野党再編を念頭に置いた小沢戦略」(EJ第3939号)
Electnic Journal(2014年12月18日)
☆ 記事URL:http://electronic-journal.seesaa.net/article/410785116.html
(下記文章、段落ごとに一行開ける修正を加えました)
今回の衆院選は、メディアは伝えないものの、はっきりとした「ある特徴」が見られます。それは野党再編と深く関係しています。さらに民主党の海江田代表が落選したことで、民主党では代表選が行われますが、これにも深い関係があるのです。
それは、小沢一郎生活の党代表と亀井静香衆院議員が水面下で仕掛けている野党再編の動きです。この動きを安倍官邸は掴んでおり、今回の解散・総選挙は、それが大きく動く前に潰す目的もあって行われたのです。
それだけに、安倍首相はこの選挙で小沢代表を落選に追い込む計画を立て、実行に移しています。それに全面協力したと思われるのが、産経新聞と夕刊フジです。とくに夕刊フジにいたっては公示日前から連日「小沢落選危機」を報道し続け、そのネガティブ報道は、選挙の終わった現在でもなお続いています。
12月8日には、菅官房長官が小沢氏の地元である岩手4区に入り、続く9日には安倍首相、11日には小泉進次郎氏も入って自民党公認候補の藤原崇候補を持ち上げるというよりも「小沢の時代を終わらせよう!」と徹底的な小沢攻撃を行っています。このように選挙の対抗相手を罵倒するアジ演説は実に見苦しいものであり、自民党の体質を如実に物語っています。
「小沢苦戦!」「大接戦!」「藤原氏追い上げ!」「小沢屈辱のドブ板選挙!」「小沢王国崩壊!」とメディアが報道しましたが、結果は次のように小沢氏の勝利に終わっています。
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≪岩手4区≫
【当】小沢一郎(生活の党) 75293
【比当】藤原 崇 (自民党) 57824
高橋綱記 (共産党) 24421
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小沢氏は往時に比べれば票は伸びなくなっているものの、それでも1万7000票以上の票差はあり、苦戦とはいえないでしょう。今回の選挙に当たって、小沢氏はある決断をしています。彼の目的は、政権交代可能な2大政党の実現です。そのため、少なくとも100人を超える野党を作る必要があります。
当初小沢氏は、民主党を中心に野党再編を仕掛けようとしたのですが、民主党には根強い小沢アレルギーがあり、どうしても民主党の枠にこだわったので断念した経緯は既に述べています。
しかし、民主党は小沢氏とともに民主党を離脱した議員のうち本人が復帰を希望する場合は、一定の条件はあるものの復帰を認め、公認を与えることと、選挙区候補者については、共倒れを防ぐ候補者調整には同意しています。小沢氏は民主党と同様なことを維新の党との間でも話をつけています。
そのうえで小沢氏は、生活の党に所属する議員が希望する党があれば離党し、その党の公認として生き残りを図るよう勧めたのです。これは今回の選挙には間に合わなくても、野党再編は不可避であると読んでおり、そのとき結集できればよいと考えたからこそ、そういう決断をしたのです。これについて小沢氏は次のように生活の党所属議員に話しています。
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今回は生き残ることを優先したらよい。生き残っていれば、いずれまた一緒にできる。 ──小沢生活の党代表
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その成果は、次の通りです。かつての小沢氏の側近は党は違っても、ほとんど当選しています。これを見ると、維新の党が多くの生活の党の議員を受け入れています。
生活の党のような小さい政党では、比例はあまり集まらないので、民主党や維新の党に移れば、もともと選挙は弱くないので、比例復活できる可能性は高くなるのです。実に巧妙な小沢戦略であるといえます。
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【比当】松木 謙公(維新) (北海道2区) 56375
【比当】太田 和美(維新) (千葉8区) 69667
【比当】木内 孝胤(維新) (東京9区) 65809
【比当】初鹿 明博(維新) (東京16区) 56701
【比当】牧 義夫(維新) (愛知4区) 47291
【比当】小宮山泰子(民主) (埼玉7区) 73513
【比当】鈴木 克昌(民主) (埼玉14区) 62103
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安倍政権にとって一番落選させたかった小沢一郎氏と亀井静香氏の2人を選挙区で勝利させたことは、自民党にとっては彼らが次の野党再編の核になって動く可能性があり、痛恨の極みであったといえます。
海江田民主党代表が落選させることに貢献したのは、東京21区で、自民党の小田原潔氏が民主党の長島昭久元防衛副大臣と大接戦を演じて、1600票差で勝ったことが原因なのです。長島氏が選挙区で当選していれば、海江田代表は最後の当選者として比例復活していたのです。比例順位と惜敗率は次の通りです。
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長島 昭久 (東京21区) 惜敗率 98%
松原 仁 (東京3区) 惜敗率 96%
菅 直人 (東京18区) 惜敗率 84%
海江田万里 (東京1区) 惜敗率 83%
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海江田代表が落選したことによって、民主党は代表選をやることになります。今のところ、岡田克也氏、細野豪志氏、前原誠司氏が出馬するものと思われています。岡田氏は「自主再建派」であり、細野、前原両氏は「野党再編派」です。
自主再建とは、あくまで労組系議員を中心とする独自再建であり、野党再編は維新の党などとの合併による野党再編です。そうすると、最悪の場合、民主党はまた分裂する可能性が出てくるのです。 ─── [検証!アベノミクス/21]
≪画像および関連情報≫
●民主党の代表選はどうなるか/時事ドットコム
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民主党次期代表をめぐって同党は、与党圧勝を許した衆院選結果を踏まえ、自主再建か野党再編か、党の在り方を左右する選択を迫られる見通しだ。自民党の「1強」体制が続く中、維新の党には民主党の一部と連携した野党再編を主張する声があり、野党陣営の立て直しと絡み、民主党の次のリーダー選びが活発化しそうだ。
辞任する海江田万里代表は、労組系議員に支えられていたこともあり、維新などとの野党再編にはかねて否定的だった。衆院解散前、再編に前向きな姿勢を示す前原誠司元外相らが第三極との新党結成を求めてきたが取り合わなかった経緯もある。他党からこぼれてきた個別議員は積極的に受け入れたが、「民主党中心」の路線は変えなかった。
これに連なるのが、岡田克也代表代行や枝野幸男幹事長ら執行部メンバーだ。最大の支持団体である連合を置き去りにし、維新などと新党を旗揚げして有権者の目先を変えたところで、展望はないというのが岡田氏らの状況認識だ。
幹部の一人は15日、維新の橋下徹共同代表が民主党の一部と組んだ新党に言及したことついて「そういう『瞬間芸』に付き合う必要はない。民主党が自分より小さい政党と一緒になる必要があるのか」と一蹴。党内には岡田氏や枝野氏を次期代表に据え、党の再建を委ねたいとの声がある。
これに対し、他党との再建に柔軟な前原氏や細野豪志元幹事長を推す若手らもいる。細野氏を支持する若手の一人は15日「今回は誰かに譲る局面でない。推薦人も確保できる」と出馬を促した。岡田氏や枝野氏については「衆院選で議席を大きく回復させられなかった戦犯だ。立候補する資格はない」と対決姿勢をあらわにした。細野氏のグループは同日夜、東京都内のホテルで会合を開き、今後の対応を協議した。
再編派の前原氏らが代表となった場合は、労組系議員の反発を招く可能性もある。こうした中、維新の松井一郎幹事長は15日、大阪府庁で記者団に、前原氏らを念頭に「民主党の一部の人たちの決意と覚悟を見たい。選挙が終わってぬるま湯に浸っていくというなら、今まで言っていたことを取り消さないと駄目だ」と指摘、決起を促した。(2014/12/16-00:15)
http://bit.ly/1wVDBqU
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