のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

忘れ去られている作業場環境の危険性

2011年06月12日 12時51分17秒 | Weblog
6月4日、東電は

1号機の原子炉建屋内の

配管付近から4000ミリシーベルトの

湯気が噴出していると発表しました。

この数値は、

広島に原爆が落ちたときの

爆心地から

1キロメートルほどの

放射線量と同じです。

一度に被ばくすると

半数の人が死に至るという数値です。

かつて、400ミリシーベルトで大騒ぎしていた

枝野官房長官が

何のコメントも発しないのが不可思議です。

福島原発1号機から湯気、毎時4,000ミリシーベルト


その前日である、6月3日に

3月11日~15日の間、

3、4号機の

原子炉建屋や中央制御室などで

作業していた東電社員2人が、

国が定めた被ばく限度量の

250ミリシーベルトを超える超える

放射線量を浴びていたことを明かしました。

これって、

4日の発表を目立たなくするための

小細工ではなかったでしょうか。

確かに、東電の社員の中では

この二人が最大の被ばく者なのかもしれないです。

もちろん、気の毒とは思いますが、

気になるのは、

一般の作業員の方たちの被ばく量です。

「東電の社員の仕事は、作業員の監視です。

作業などしてませんよ」

という趣旨の証言が週刊「文春」にありました

「死と隣り合わせの原発での作業を担う人たち」参照)。

多分事実でしょう。

弱い立場の人の勇気を鼓しての発言です。

信憑性を感じます。

また、東電の社員の場合は、

同社の労務規定に沿って

病気をした際、

補償されるはずです。

これに対し、

危険な業務を一身に背負わされている

末端の作業員には

命を保障されるシステムが用意されているのでしょうか。

厚生労働省の発表によると、

福島第一で仕事をした作業員のうち、

2300人が内部被ばく量を未測定とのこと。

5月23日まで広げると、

約7800人のうち

実に6000人が未測定だと言います

(週刊「FRIDAY」6月24日号参照)。

参考までに

昭和51年以降、

放射線被ばくの労災認定された

ケースを

厚労省が表にしてまとめていますので、

それを掲げておきます。



[出典:上掲雑誌]


作業員同士で

酒を飲んだ際など、

普通に

「あと5年もしたら、

俺たち全員がんに冒されてるべ」

という自虐的な言葉が出るようです。

この人たちを見殺しにしていいのでしょうか。

虎の門病院の谷口修一先生〈血液内科部長)によると、

「大量被爆した作業員は、

まず生殖機能が破壊され

骨髄機能がダメージを受ける。

さらに放置していると、

5~10年後には

白血病、悪性リンパ腫を発症する人が

続出するでしょう」

とのことです。

内部被ばくの話は

内緒にしてあったらしく、

大半の作業員が教えられていなかったとか…

実際、大量の放射線が放出される場所で、

マスクもつけないで

作業する人がいても

東電社員は知らん顔しているらしいです。

人間をロボット扱いするのに同然な

東電の、こんな人たちが

作業員の命を

本気で守ろうとする気があるとは、

到底思えません。

東電社員2名の被爆の公表は、

多くの作業員を死地に追いやるための

目晦ましではないでしょうか。

フライデーの記者が

勝俣恒久会長の写真を撮ろうとすると、

高圧的に

「なんで撮るんだ!

ちゃんと聞けば、しゃべるから」

と喚いたようです。

しかし、

「では、ちゃんとお聞きします。

250ミリシーベルト以上の被ばくした社員のことについて」

と水を向けると、

「いやだよ」

こう言い残すと

紙袋で顔を隠しながら

家の中に入ってしまったそうです。

この人、

自分が立派な殺人者だって

自覚あんのかな。

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