のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

3月24日、岸井氏らが電波停止発言に抗議@外国特派員協会 ~ 鳥越俊太郎が官邸のやり口を暴露

2016年03月26日 23時21分58秒 | 憲法解釈論


なぜ、政府の気持ちを忖度して

自粛するのか――。

答は、

放送免許の取り上げを

恐れている

ということだろう。

会見に応じているジャーナリストが

その弱点を

白状しないのは、

「日本人には、他人の気持ちを忖度する文化がある」

と答えて置けば、

局に迷惑がかからないからだろう。

何より

問題なのは、

こうやって応じるジャーナリストが

ここ一番という場面で

気配りしている――。

それが問題なわけだ。

僕がもう一つ、

事実をありのままに、

なぜ、認めないんだと思ったことがある。

それは、

鳥越氏が触れた

報道を抑圧する理由に関する。

すなわち、

――安倍政権の売り物は、

「内閣支持率」と「株価」の二つだけだ。

もし、報道の自由を許せば、

間違いなく支持率が下がるだろうから、

抑圧されるのだ(要約)――

という説明だった

(ビデオタイム、1:17:40~)。

しかし、その説明、本当だろうか。

報道がなければ、

国民は、

何も見えず、

政権を疑わず、単純に支持するだろうか。

僕は、

この点にこそ、

マジックがあると思う。

「内閣支持率」が高いという嘘をついても、

報道の自由がないから

というごまかしに誰が引っかかってしまっているのだろうか。

思うに、

このごまかしに引っかかってしまう者がいるとして、

そのおっちょこちょいは、

まず、ジャーナリスト達だろう。

次に、国民だ。

しかし、ジャーナリスト達は自分等は引っかかっていないことにしたい

という思い上がりのようなものを持っている。

エリート意識と言ってよさそうな、そういう幻想を取り去って見れば、

何のことはない、

「内閣支持率」というのは、

ファンタジーに過ぎない、

もしくは、報道機関が愛飲しているアヘンであることに

気づけるんじゃないか。

もっとも、世論調査を操作している者は、

言葉本来の意味で

「ジャパン・ハンドラー」を構成する者だ。

報道機関を裏切るのは報道機関だ

という

厳しい現実を見抜く目を養ってほしいと思った。

はっきりと教えておいてやる。

あなた達の懸念を越えて時代は前に進んでいく。

ジャーナリズムが

テレビや新聞で語られる時代は

もう終わった。

ぼやぼやしとったら時代に取り残されるよ。


<追記>

会見内容につき、

NHKに言及するジャーナリストたちに

宋 文洲‏@sohbunshu さんが

――NHKに期待するなんて、甘い!http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178034 …(下記〔資料ー2〕参照)〔19:26 - 2016年3月27日 〕――

と切り捨てていた。

気持ちがとてもよく分かる。

NHKが会見に姿を現さなかったとか、

ニュース番組で

政府見解を最後に喋るといった

重箱の

隅を突く議論をしてる場合じゃないんだよ。

2016年3月27日夜 記



<追記ー2>

会見のジャーナリストにみなさんに

アインシュタインの次の言葉をお贈りする。

――どんな知的な愚か者でも、物事を大きく、複雑に、かつ暴力的にすることはできる。その反対の方向に動かすためには、少しの天才と、そしてたくさんの勇気がいる。〔18:13 - 2016年3月29日 〕――

何日経っても、

あなた達の言葉で

ああ、そうかと合点できないや。

なぜ、報道が委縮しているのかについて

納得する理由を

呈示して欲しかった。

また、反面、委縮する気配のない

唯一の報道、

世論調査をなぜ、

鵜呑みにするほど信頼しているのか。

疑うことを拒否するに至るまで

頭の中がお花畑なのか、

その立場の依って立つところを鮮明にして頂きたかった。

国民の一人として

バカらしい

あの内閣の高支持率はあり得ないと思う。

2016年3月29日夜 記



〔資料〕

「『NEWS23』膳場貴子と岸井成格が最後の放送!「直接圧力はなかった」という岸井に代わり鳥越俊太郎が官邸のやり口を暴露」

   リテラ(2016.03.26.)

☆ 記事URL:http://lite-ra.com/2016/03/post-2100.html

 膳場貴子キャスターとアンカーの岸井成格氏が、昨日25日の放送をもって『NEWS23』(TBS)を降板した。本サイトは昨年11月に岸井氏と膳場キャスターの降板、さらに岸井氏の後任が朝日新聞特別編集委員で保守派寄りの星浩氏であることをスクープしたが、ついにその日が来てしまったのだ。

 そんな2人の最後の挨拶は、じつに含みのあるものだった。

「さまざまな立場からの視点や、健全な批判精神を大切に考えて、みなさまに未来を考える材料を提供できたらと取り組んでまいりましたが、いかがでしたでしょうか」(膳場貴子)
「報道は変化に敏感であると同時に、やっぱり極端な見方に偏らないで、そして世の中や人間としての良識・常識を信じて、それを基本にする。そして何よりも真実を伝えて、権力を監視する。そういうジャーナリズムの姿勢を貫くとうことがますます重要になってきているなと感じています」(岸井成格)

 しかし、金曜日は放送時間が短いため、特集コーナーもなし。先日、『報道ステーション』(テレビ朝日)が緊急事態条項の危険性、ヒトラーと安倍首相の符号を指摘するという渾身の特集を放送したが、それとくらべると食い足りなさが残ったのは事実だ。しかも最後の最後に星浩氏が登場、「みなさんの思いをしっかりと引き継いでいきたい」と語ったが、保守寄りの記者だった星氏に期待などできそうにない。

 安倍政権への最後の一撃を期待していた本サイトとしては残念な放送だった『NEWS23』。しかも岸井氏は、最後の放送の前日に日本外国特派員協会の会見に出席。会見は高市早苗総務相の「電波停止」発言に絡んだものだったが、その席で岸氏は政権からのメディア圧力について、このように語っていた。

「私に対して、直接、間接の政権側からの圧力は一切ありません」

 この発言に対し、ネトウヨは「本人が圧力はないと認めました!」「アベノセイダーズ涙目w」と沸き返ったが、この岸井氏の発言を額面通り受け取ってしまう頭の悪さにそれこそあきれ返ってしまう。

 本サイトでは繰り返し伝えてきたが、膳場・岸井氏降板の背景にあったのは、言うまでもなく安倍政権の圧力だ。『NEWS23』に対して安倍政権はかねてより非常に強い不快感を示しており、さまざまなチャンネルを使ってゆさぶりをかけていた。

 たとえば、2014年に安倍首相が『NEWS23』に生出演した際、街頭インタビューのVTRに「厳しい意見を意図的に選んでいる」と難癖をつけ、その後、自民党が在京テレビキー局に「報道圧力」文書を送りつけるという問題が起きたが、その後も自民党や官邸は、政治部記者などを使って同番組に圧力をかけつづけていた。

 そうした圧力は、安保法制審議中に文化芸術懇話会の弾圧発言が問題になったこともあり、一時は、おさまっていたが、同法が成立した直後から再び活発化。自民党の「放送法の改正に関する小委員会」の佐藤勉委員長がテレビの安保法制報道は問題だとして、「公平・公正・中立は壊れた。放送法も改正したほうがいい」と露骨な恫喝発言をするなど、またしてもTBS やテレビ朝日への圧力を強めはじめた。

 しかも、自民党および官邸は、膳場キャスターと岸井氏を徹底的にマーク。というのも、膳場キャスターは14年の総選挙特番で安倍首相に対して報道圧力問題について問い質したことに激怒したといわれ、一方の岸井氏は、自民党側は“保守色が強い記者”と認識していたにもかかわらず、そんな岸井氏が安保法制に厳しい姿勢を貫いたことで「裏切りだ」と怒り倍増。政治部を通じて「岸井をなんとかしろ」という声をTBS幹部に再三届けてきたという。

 さらに、そんななかで岸井氏を個人攻撃する「放送法遵守を求める視聴者の会」による意見広告が産経・読売新聞に掲載されたわけだが、これも仕掛人は極右思想の安倍応援団の面々だった。

 つまり、岸井氏は「圧力は一切ありません」と言うものの、TBSにはいろんなかたちで“官邸の怒り”が伝えられていた。その結果、岸井氏と膳場キャスターは降板させられたのだ。

 事実、岸井氏とともに記者会見に出席していた鳥越俊太郎氏は、政権側からのメディア圧力、なかでも菅義偉官房長官の“手口”を、このように語っている。少々長いが、重要な話なので紹介したい。

「菅官房長官が恐ろしいのは、オープンでの台詞ではない。大臣と記者との間ではオフ懇、オフレコの懇談会というが必ずあるんですね。『これはオフレコですよ。書いちゃだめですよ』と言いながら、本音を言う、と。記者も本音が聞けるから一応、オフ懇を受け入れているわけです。
 その場で、たとえば『昨日の『NEWS23』の岸井さんのあのコメントはちょっとね、いただけないよね』『あれ、ちょっと困るよ』というようなことをつぶやくわけですね。そうすると、それはオフ懇ですから表には出ませんけども、記者はちゃんとメモをして、それを上司に上げるわけです。その上司はさらに上の上司にあげて、それはどんどん上に上がっていきますから、『どうも、政府筋は岸井キャスターのコメントに嫌悪感を抱いているらしい』という空気がバッと広がるわけですね。
 これはTBSだけじゃなくて、他の局もみんなそうですけども、そうすると、現場がまず反応するわけです。『ここまで言うとまた言ってくるんじゃないか』と。『この人を出したらヤバイんじゃないか』とかね。人選とか、街頭で話を聞くときもできるだけ穏当な人の話を聞くとか。それから、問題の設定でもできるだけ柔らかめにするとか。こういうふうに萎縮をしていくわけです。毅然として切り込んでくという姿勢がだんだんなくなる」

 こうした実態を岸井氏も知らないはずがないと思うが、4月からTBS専属のスペシャルコメンテーターに就任することが決まっているため、岸井氏は「直接の圧力はなかった」という言い方で、TBSを悪く言うのを控えたのだろう。

 しかし、「直接の圧力はなかった」というのは、イコール報道が歪められていないということではない。局の上層部は常に政権の意向を忖度し、それを人事というかたちで反映している。

 現場の人間は、もっと注意深く、政権とメディアの間で、何が起きているかを凝視しなければならない。
(田部祥太)


〔資料ー2〕

「NHKに「情報操作」疑惑…キャスターら抗議会見も取材せず」

   日刊ゲンダイ(2016年3月25日発行・発信)

☆ 記事URL:http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/178034

「何でいないんですかね。こういう所にNHKは来るべきですよ」――ジャーナリストの大御所たちがカンカンだった。

 24日、外国特派員協会の主催で、ジャーナリスト5人が記者会見を行った。登壇したのは岸井成格氏(71)、田原総一朗氏(81)、鳥越俊太郎氏(76)、大谷昭宏氏(70)、青木理氏(50)。青木氏以外は70歳を越えるベテランばかりだ。

 彼らの結束は、高市早苗総務相の「電波停止」発言をはじめ、安倍政権のメディア潰しと、それに萎縮する腑抜けメディアに抗議するため。この日も「(高市発言は)憲法と放送法の精神に真っ向から反する。知らなかったら大臣失格。故意に曲解したなら、言論統制への布石だ。どこまでも責任追及していく」(岸井氏)、「あれは安倍総理へのゴマスリ。安倍さんが高市さん以外の女性を相当信頼しているから、『私だってこんなにやっているんだぞ』と」(田原氏)などと、ボルテージは上がりっぱなし。

■国会論戦ニュースは“政府答弁”で終了

 批判の矛先はNHKの報道姿勢にも向かった。冒頭の発言の主は岸井氏で、怒りのワケは会見の取材にNHKは記者もカメラも誰ひとり、参加しなかったこと。2月末に同じメンバーがそろった高市大臣への抗議会見の取材にも、NHKは来なかった。完全に無視を決め込んでいるのだ。

 大谷氏は「国民の受信料で成り立つ公共放送が、海外メディアですら高い関心を持っているにもかかわらず、何ら見向きもしない。この姿を(特派員に)見てもらえるだけで、日本のメディアの状況を分かってもらえる」と皮肉ったが、驚くのは次のやりとりだ。

 岸井氏が「(NHKは)いつも最後に政府与党の言い分をくっつけることでニュースを完結させようとしている」と指摘すると、大谷氏は「NHK内部の人」から聞いた話として、国会論戦のニュースは「必ず政府側答弁で終わらないといけない」と応じ、制作サイドで義務づけているように語ったのだ。

「テレビニュースは演説のようにメッセージを連呼できないだけに、視聴者の印象に残るのは、やはり最後の言葉となる。活字媒体なら記事を読み返せますが、ニュースを録画して見直す人はまずいない。しかも、視聴者は常に結論を待ってニュースを聞き流しているから、なおさらです。ニュースの結論を必ず政府の言い分で締めるのは、一種の情報操作と言えます」(明大講師・関修氏=心理学)

 NHKに事実関係を確認すると、「ご指摘のような事実はありません」との回答だった。

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