ＴＰＰでもたらされるもの

、
貿易と言えば、

GATT（ガット）が記憶に

残ってます。

これは、関税と貿易に関する一般協定が

正式名称です。

この協定によって、

輸出入に関税をかけ、規制していました。

それが１９９５年になって、

ＷＴＯを発足させ

貿易を自由化しました。

輸出入を増やせば、

消費者にはより安いものが手に入る

というふれこみでした。

また、経済学者ポール・サミュエルソンは、

すべての国に利益をもたらすと

断言しました。

現実にはどうであったか――。

消費者には安い製品が手に入れる以上に、

各国は、大きな代償を払いました。

すなわち、、

次のような代償を手にしました。

（１）関税撤廃による政府の歳入の減少

（２）低賃金を求めた資本や産業の海外流出

（３）国内に残った仕事の低賃金化（国民経済の貧困化）

（４）貿易赤字の膨張

ＴＰＰは、言うなれば、

これまで行われた自由貿易の総決算です。

「自由」に飢えた国民からすれば、

有難いお言葉ですが、

目指すところは、

企業の利益追求です。

昔もそうだったし、今もそうです。

その利益追及を

より完全なものとするため、

今や国家の主権さえも

壊すようなシステムをつくろうとしているのです。