ブログの「アクセス解析」を覗くと、
検索用語に「のんきに」が載ってました。
面白そうなので、
僕も検索して見ました。
見つけたのは、
僕のブログ以外では
2チャンネルらしきページ。
双葉町から避難した人に対する誹謗中傷が載ってました。
同町の者がスカイツリーに
招待されたことに、嫉妬を感じたのでしょうか。
放って置くには、心なさ過ぎなコメントがずらっと並んでいました。
その内の幾つかを書きだした上、論評させて頂きます。
――
双葉町民がのんきに東京スカイツリーを見学 2011/04/24(日)
この町の避難者の言動例
(1)避難所で、ないものねだりにわがまま言い放題
(2)救助活動中、警察官や消防士らに
「何グズグズしてんだ」
「税金ドロボーのくせにこんな時くらいもっと働け」などと暴言を吐く。
(3)消火活動不能時、消火栓が壊れ放水出来ない消防士に投石。
(4)自衛隊を見て一言、「不気味だ~!」
(5)震災復興事業に対し、「(自分が被災前に住んでいた家よりもっと上等な)住居を国が無償で建てろ」と要求 。
(6)北関東の某所では避難してきた被災者のなかにヤ○ザが30人くらい混じっていて、それが毎日パチンコやら酒やらで大変なことになってる。
(7)「仮設住宅に移ったら、今度は誰が食事のお世話してくださるの?」って言ってたオバチャンがいた。
(8)避難所で「ピアノとパソコンが欲しい!メル友とメール出来ない!パソコンないと死んじゃう!」
って書いた紙を持った女の子とその両親がいた。
――
さて、以上、サンプルですが、どう思います?
観察者の位置を知りたいですね。
避難者の言動例として報告するぐらいだから、ボランティアさんなんですかね…
(1)について
被災者が何かを求めれば、
ないものねだりにわがままと決めつけている姿が目に浮かぶようです。
多分、この人の得心の行く避難者って、いないです。
それを求めるのは、我儘というものです。
(2)について
こういう暴言を吐く人って、日本にいますかね。
「税金ドロボー」というのは、
自衛隊に対する評価としてあるようですけど、
それに相応(ふさ)しく、戦争がなければ結構なことです。
その理屈から行くと、
警察官、消防士も「税金ドロボー」であって欲しいです。
だからこの手の言葉は、発せられたその言葉自体よりも、表明された
評価に現実的な裏付けがあるのかどうかが重要です。
もし、現実的な裏付けがないと言うなら、ジョークにしか過ぎません
(仮に言ったとしての話ですが)。
(3)について
消火活動って、被災地ではなかったでしょう。
テレビで見ましたけど、津波が燃えている家を押し流していましたよね、
消火活動が不能って当たり前でしょう?
もしも、今にも津波が押し寄せてきているのに、
ぼおっとしている消防士さんがいれば、
誰だって、人である限り「早く逃げろ、ばかやろ」と罵声の一つも上げれば
投石もすることでしょう。
さて、避難地ですが、火事、ありましたか? 聞いたことないですよ。
(4)について
そりゃあ、不気味ですよ。
防護服にゴーグル、マスクでしょ?
国民がパニックになるという理由から撮影が規制されているほどです。
現に、今に至るまで、重装備の様子は報道されていません。
(5)について
普通の民事事件と考えるなら、
法律上、損害につき、東電は不法行為者ですから、
避難者に対し、原状回復のため全額賠償義務を負ってます。
ですから、むしろ、逆に東電が
住居を無償で建て替える方向で話を進めたいはずです。
結局、その方が安くつくからです。
大量の住居建設なので、コストがその分、かかりません。
ところで、もう一つ、
今回のような大災害の場合においては、
忘れてはならない、もっとより根本的に大切な視点があります。
それは、原状回復が復旧にとどまらず、
復興を目指すにしても
その復興は、被災者に寄り添う形で進めないといけないということです。
この点が残念ながら、なおざりにされがちです。
実際、国や自治体など、復興をイメージする周りの者が
被災者を差し置いて、
往々、前より“立派な家”や“立派な街”を、という夢を語りたがります。
被災者の気持を差し置いた、むしろ支援にあたる行政の側の、
こういう全体主義的な構想が
実は、温かいようで独善的、被災者の目から見て心ない施設群であったりします。
そして復興から取り残される被災者をどんどん孤独へと追い詰めます。
避難民の悪口を言う人は、そこが見えず、
羨ましがっているのですね。
こういう人たちって、つまるところ、行政に甘えている自分に無自覚なだけです。
(6)について
尾行したんですか? 悪趣味ですね。
(7)について
そういう、この人、自分で飯は作っているのかな。
(8)について
実際、避難所暮らしでは、情報格差があり、IT機器を使いこなせるか、
こなせないかで人生の明暗を分けるようです。
情報の入手方が新聞とテレビ頼みでは心細いでしょ?
そう思いませんか。
また、ピアノを求めるのは、
避難所という酷な環境にあって、せめてもの皆の息抜きのためとか、
卒業式の想い出作りのためとかいった、
きっと、なるほどと
頷ける特殊な事情があったのではないでしょうか。
検索用語に「のんきに」が載ってました。
面白そうなので、
僕も検索して見ました。
見つけたのは、
僕のブログ以外では
2チャンネルらしきページ。
双葉町から避難した人に対する誹謗中傷が載ってました。
同町の者がスカイツリーに
招待されたことに、嫉妬を感じたのでしょうか。
放って置くには、心なさ過ぎなコメントがずらっと並んでいました。
その内の幾つかを書きだした上、論評させて頂きます。
――
双葉町民がのんきに東京スカイツリーを見学 2011/04/24(日)
この町の避難者の言動例
(1)避難所で、ないものねだりにわがまま言い放題
(2)救助活動中、警察官や消防士らに
「何グズグズしてんだ」
「税金ドロボーのくせにこんな時くらいもっと働け」などと暴言を吐く。
(3)消火活動不能時、消火栓が壊れ放水出来ない消防士に投石。
(4)自衛隊を見て一言、「不気味だ~!」
(5)震災復興事業に対し、「(自分が被災前に住んでいた家よりもっと上等な)住居を国が無償で建てろ」と要求 。
(6)北関東の某所では避難してきた被災者のなかにヤ○ザが30人くらい混じっていて、それが毎日パチンコやら酒やらで大変なことになってる。
(7)「仮設住宅に移ったら、今度は誰が食事のお世話してくださるの?」って言ってたオバチャンがいた。
(8)避難所で「ピアノとパソコンが欲しい!メル友とメール出来ない!パソコンないと死んじゃう!」
って書いた紙を持った女の子とその両親がいた。
――
さて、以上、サンプルですが、どう思います?
観察者の位置を知りたいですね。
避難者の言動例として報告するぐらいだから、ボランティアさんなんですかね…
(1)について
被災者が何かを求めれば、
ないものねだりにわがままと決めつけている姿が目に浮かぶようです。
多分、この人の得心の行く避難者って、いないです。
それを求めるのは、我儘というものです。
(2)について
こういう暴言を吐く人って、日本にいますかね。
「税金ドロボー」というのは、
自衛隊に対する評価としてあるようですけど、
それに相応(ふさ)しく、戦争がなければ結構なことです。
その理屈から行くと、
警察官、消防士も「税金ドロボー」であって欲しいです。
だからこの手の言葉は、発せられたその言葉自体よりも、表明された
評価に現実的な裏付けがあるのかどうかが重要です。
もし、現実的な裏付けがないと言うなら、ジョークにしか過ぎません
(仮に言ったとしての話ですが)。
(3)について
消火活動って、被災地ではなかったでしょう。
テレビで見ましたけど、津波が燃えている家を押し流していましたよね、
消火活動が不能って当たり前でしょう?
もしも、今にも津波が押し寄せてきているのに、
ぼおっとしている消防士さんがいれば、
誰だって、人である限り「早く逃げろ、ばかやろ」と罵声の一つも上げれば
投石もすることでしょう。
さて、避難地ですが、火事、ありましたか? 聞いたことないですよ。
(4)について
そりゃあ、不気味ですよ。
防護服にゴーグル、マスクでしょ?
国民がパニックになるという理由から撮影が規制されているほどです。
現に、今に至るまで、重装備の様子は報道されていません。
(5)について
普通の民事事件と考えるなら、
法律上、損害につき、東電は不法行為者ですから、
避難者に対し、原状回復のため全額賠償義務を負ってます。
ですから、むしろ、逆に東電が
住居を無償で建て替える方向で話を進めたいはずです。
結局、その方が安くつくからです。
大量の住居建設なので、コストがその分、かかりません。
ところで、もう一つ、
今回のような大災害の場合においては、
忘れてはならない、もっとより根本的に大切な視点があります。
それは、原状回復が復旧にとどまらず、
復興を目指すにしても
その復興は、被災者に寄り添う形で進めないといけないということです。
この点が残念ながら、なおざりにされがちです。
実際、国や自治体など、復興をイメージする周りの者が
被災者を差し置いて、
往々、前より“立派な家”や“立派な街”を、という夢を語りたがります。
被災者の気持を差し置いた、むしろ支援にあたる行政の側の、
こういう全体主義的な構想が
実は、温かいようで独善的、被災者の目から見て心ない施設群であったりします。
そして復興から取り残される被災者をどんどん孤独へと追い詰めます。
避難民の悪口を言う人は、そこが見えず、
羨ましがっているのですね。
こういう人たちって、つまるところ、行政に甘えている自分に無自覚なだけです。
(6)について
尾行したんですか? 悪趣味ですね。
(7)について
そういう、この人、自分で飯は作っているのかな。
(8)について
実際、避難所暮らしでは、情報格差があり、IT機器を使いこなせるか、
こなせないかで人生の明暗を分けるようです。
情報の入手方が新聞とテレビ頼みでは心細いでしょ?
そう思いませんか。
また、ピアノを求めるのは、
避難所という酷な環境にあって、せめてもの皆の息抜きのためとか、
卒業式の想い出作りのためとかいった、
きっと、なるほどと
頷ける特殊な事情があったのではないでしょうか。