昨年6/30にトルクカムのグリスアップとフェイスシートの交換を施工して一応加速は蘇ったアドレス。でも、上り坂での加速が弱い事や ゼロ発進の際30~40km/h辺りに加速の谷間がある事にちょっと不満がありました。
最近ゼロ発進での二段加速については仕様化されたかのよう。元々は50km/h辺りで覚えた現象の筈です。それに上り坂で加速しないというのは、トルクカムがしっかり変速できてない現れですよね。心当たりとしてもグリスの添付量が少ないんじゃないかというのがあったんですが、ドリブン分解するのが面倒で先延ばししてしまいました。でもベンツのワイパーユニットをばらす事に比べればなんでもないぜと気が軽くなってGo!
で、トルクカムを見てみるとグリスの粘性が無くてシャバシャバです。いやコレはグリスの量が足りてないんじゃなくて、コレが不適合なグリスってことですね あちゃ~。実はこの手のグリス、金属同士の接触部分だからモリブデン入ってれば好いだろうとシャシーグリスばかり使ってました。この状況見れば完全に耐熱が足らなくて溶けちゃった事が分かります。ただでさえアドレスの駆動系は熱ダレすることで有名ですからね。やっぱりちゃんとした耐熱グリス買ってこなきゃあ。
ということでクレのグリースメイト・ペーストを導入。当然ドライブ側も過去を顧みれば、ウエイトローラーに付けたのが熱で溶け、ベルトカスと混ざりドロドロになってたんだと分かります。清掃してグリスアップ。キックギアその他煽動部も同様に再施工しました ふぅ。いやはやこの手の感覚、実感として身に付いてないのは恐ろしいものです。
全部組み直してテスト走行した結果、坂道からのスタートでもグングン加速しますし、平地のゼロ発進でも淀みなく法定速度まで到達。アドレス購入時最初のメンテナンスを施工しても50km/h辺りに在った谷間、あれは既にトルクカムのオイル切れだったか。まったくすまないアドレス。君のポテンシャルを侮っていたよ。
思うに、一般的な原付ではまずこういう加速が鈍るってことはありません。余程の距離を乗ってもオイルシールに入ってるグリスがしっかり機能し続けるんでしょう。でもV100はとにかくクラッチケースに熱を持つわけで、それはオーナーなら体感するところ。この熱故に、相応の距離でグリスが流れちゃうんでしょうねぇ。バイクの知識って、つくづく体験しないと本当に身に付かないもんだ。またアドレスに教わりました。
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