PPKオーナーの奮闘コーナー

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承り 12

2007-01-17 17:55:55 | リラックス

PPK(ピンピンコロリ)-9

新年明けましておめでとうございます。

070109_170308 私の関わりのある人に妻のお爺さんがいました。                   7,8年前に92歳で他界いたしましたが、この方もとても豪快な生き方をされたようでした。  私は80歳過ぎられた頃からお目どうりをさせていただいて時々しかお会い出来ませんでしたが、背筋のぴんと張った 『 洒落た爺様 』 だなーと感心し、とても興味を持ったものでした。 洒落たスッテキをもって今でも目をひく鳥打帽をかぶり散歩する姿は、田舎の田んぼ道では異様に映り、若い頃はどんな仕事ぶりで、どんな趣味をもち、どんなお洒落をし、どんな価値観を持ってらっしゃったのか、その生き方を知りたくてたまりませんでした。

妻の実家は農家で地域一帯の 『 基家 』 といって回りは分家だらけという本家でしたが、お爺さんはその本家の屋敷には住まず、同じ敷地にある離れに一番下の娘さんと暮らしていました。 とは言ってもその娘さんは独身で私より一歳年上でした、まるでご主人様のように良く面倒を見られていました。

061229_1818_1まるで皇帝が室侍 を抱えているように見えました。 他界するまで入院する事も、通院することもなく安らかに毎日を過ごされて、ロウソクの炎が消えるように見事に昇天されていかれて、朝おふとんから起きて来られないなと見ると すでに目を落とされていたという、こんな幸せな亡くなり方は 『 見事 』 としか言いようがありません。  同じ部屋に寝泊りしていた娘ですら気づかずにいたという、珍しいような不思議な現象で、正に神が降りてきて手をとって連れていったようでした。  それまで下の世話をしてもらうでなく、口に物を運んでもらうでなく、苦しむでなく、悲しむでなく、あの世とこの世が平坦に繋がってしまう現象が起きたようでした。

さてそんな爺様の生き方とはどんなだったのでしょうか?    


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