秋も深まりお客様がお料理の本を見られて、きのこの話になりました。
私は「松茸」とはご縁が無いのですが「しめじ」には痛~い思い出があります。
中学生の頃だったと思います、田舎の信州中野という町の北側にドーンとそびえ立つ大きな山を「高社山」呼びますが、別名「高井富士」と名乗り全国各地にある○○富士同様に裾野がゆったりと広がった山です。
北東の裾野中腹にこんもりと小さな山が重なり犬が裾野で伏せている様に見えるので「犬首山」と呼ばれています、冬はここがスキー場として賑わいます。
高社山側から直滑降で滑って行き犬首山でUターンして何回行ったり来たりできるか競争したような記憶が蘇ります。
この高社山は表日本と裏日本の境目のように、南側中野市では積雪15㎝~30㎝、北側木島平・野沢温泉・飯山は2mの豪雪地帯となっていて日本海から吹き付ける雪をこさいでくれる山でした。特徴として東西には緩やかな裾野を広げ富士山そっくりですが、南北にはそそり立った岩のような急斜面で覆われている山でした。
実は、中学生の頃同級生4人でその高社山の南面の中腹に「きのこ狩り」に行こうやという話がまとまりバスでスキー場下で降りて犬首山方面から南側急斜面に入って行きました。
一人の子はきのこ狩り様の篭を背中に背負い、他のものは大きなごみ用のビニール袋をベルトに挟んで登りました、今考えるとよくあんな急斜面を登ったものだなーと思います、確かに木に覆われていたので岩山のロッククライミングとは違い手で木を掴みながら行けましたが、手離しで立てるところは少なかったように記憶しています。
山ののど仏のような位置に「しめじ」の群生地帯を見つけました、取っても取っても取りきれない程沢山ありとりあえずゴミ袋に入るだけ入れ、片手で木を掴み反対でゴミ袋を持ってやっとの思いで下山し皆と別れて家に帰った所、ものすごく怒られました。
いくら自然に群生しているとは言え、人の山に無断で入りしかも「しめじ」をゴミの様にぎゅうぎゅう詰めにしてきのこの形がみんな崩れていて、しかも大量過ぎて近所中に配っても沢山残ってしまいました。
匂い「松茸」・味「しめじ」と言われるように料理してしまうととても美味しいものですが多すぎると飽きてしまうし、生ものだから早く食べないといけないので毎日シメジ料理が続いてげっそりしたように記憶しています。
何事も 「過ぎたるは及ばざるが如し」 という教訓でした。
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