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飼育委員のなり手がないわけ

学校の中でウサギやにわとりを飼っているわけは、昔は「情操教育」といわれ「やさしい心が育つ」といわれたものです。しかし、うちの子供たちが小学生の時には「学級委員」「体育委員」「美化委員」とともに、5,6年生の時には「飼育委員」がありましたが、いつもなり手がなくて決まらず先生が指名し、指名された子はいやいや飼育委員をやっていました。なぜ、飼育委員のなり手がないかといえば、とても地味な仕事だからにほかありません。動物と触れ合うといえば聞こえはよいですが、実際の仕事は飼育小屋の掃除とえさやりです。今時の子どもはかっこ悪いことや、地味なこと、きたないこと、自分がアセかいて仕事をすることが大嫌いです。子どもだけじゃありません。親だって同じです。子どもが飼育委員になれば、餌を準備しなければなりません。子どもが当番に当たれば、休みの日でも、夏休み中でも学校にださなければなりません。そういうことを「面倒くさい」と思い、たとえ子どもが自分から選んだ委員であったとしても「なんで飼育委員なんて選んだのよ!」と子どもを責めたりします。ひょっとしたら、「一日くらい行かなくてもウサギやにわとりは死にゃしないわよ。」なんて言っちゃうかもしれません。また、担当の先生だって、あんまり嬉しいとは思っていないと思います。今の先生は、結構雑用がおおいと聞いています。授業が終われば、職員会議があったり、研修があったりします。いやいややっている子どもに小屋の掃除をさせるのだって容易なことではありませんし、子どもがしなければ先生がやらなきゃならないはめになり、本音では、面倒くさい、飼育小屋なんかなくてもよいのに・・・なんて心の隅で思ったりしているに違いないという図が見えてしまいます。そんなことには関係なく、ウサギはどんどん子どもを産み、その数が増えてくると、飼育小屋が狭くなるから、里親だって探さなきゃなりません。また数が増えたうえに掃除がゆきとどかなければ、病気も発生して、何羽も死んでしまったりします。

動愛法では、「学校、家庭、地域等」で動物愛護の普及をするといってはいますが、現実はそう簡単ではないような気がします。 学校以前に家庭教育が必要と思いますが、それもとっても難しいと思います。自分が楽なことが一番と思っている親がとっても多いからです。だから親が率先して子どもの手本になるってことが期待できませんから。(そうでない親御さんももちろんいらっしゃいますけど、まわりを見渡してみるとそういう方のほうがすくないですものね。)

家庭教育と同時に、飼育に関するノウハウをきちんと教師が学んで欲しいと思います。だってウサギを増やしてしまう前に、適正数で管理することだって必要ですもの。そして、小屋を清潔に保つことの重要性や、ウサギやにわとりの習性なんかも子どもたちに話してあげられる先生であって欲しいと思います。

私が住んでいる団地では、犬猫の飼育禁止ですからほんとうなら学校の飼育小屋で、うさぎやにわとりを飼って世話する大変さや喜びを体験してもらいたいと思います。

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コメント一覧

女系猫猫犬家族
確かにおっしゃるとおり。でも、学校は「教育」の場だから、もっともらしい理由が必要だったんでしょうね。



弱いものを守ってあげよう(たい)って感じる心はきっと家庭の中ではぐくまれていくものだと思うわ。計算ができるようになったり漢字がかけるようになるのとは違うもの。子どもは育つところと、育てなきゃいけないところがあるのよ。



今の状況じゃ、学校にウサギ小屋を作ってもそこからはやさしい心を持った子どもは生まれそうにないって言えそうね。
犬猫屋敷の管理人
動物を飼うと……
http://www.geocities.co.jp/inunekoyashiki/
優しい心が育つと思う時点でまちがっとる。動物がいりゃいいわけじゃない。小さな弱いものには優しさをって思う気持ちがベースになければ動物なんてただ臭いだけのじゃまな面倒な「物」でしょう。



みんな楽して巧くおいしく生きていきたいと思う時代なのよねぇ~ってこういうことを言うようになったのはわたしが歳をとったせいなのか(ため息)
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