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ピッチとふうとみけ+Choco.

集合住宅でペットと暮らしていくためには・・・

   ちょっと長いです。
 
私が住んでいる団地は、公団住宅です。築30年以上経ちました。昭和年代には、集合住宅でペットを飼うことは考えられなかったと思います。なぜなら、その当時、家の中で犬を飼うことなど思いもよらなかったことだったから。猫も、家の中と外を自由に行き来しているほうが当たり前だったから。でも、現代では、猫は、事故や、病気の防止のためもあり、室内で飼うことが常識となってきましたし、犬も、群れの中で生活する動物ということが理解されて、小型犬だけでなく、大型犬も家族とともに生活しても特別なことにみられなくなりました。

 団地内で、犬または、猫を飼っている人は、年々増えてきています。禁止されていても、犬や猫を飼う事を止められない状態です。そこで、飼っている人たちは、何年も前から、管理組合規約の中から、「動物の飼育禁止」をはずし、「飼育可」の文言を新たに入れてもらうべく、努力をしてきています。

参考:
平成5年度調査   禁止=51.2%   ルールを守れば=38.6%  どちらでも、その他=10.2%
平成13年度     禁止=36.0%    ルールを守れば=53.0%  どちらでも、その他=11.0%
 (回答世帯数 5年度1,027  13年度1,087)


ペットの飼育家庭数(同じ年度調べ)
飼っていない   69.8%(717戸)     75.0%(810戸)
飼っている    23.2%(238戸)     25.0%(270戸)
無回答       7.0%( 72戸)      0.0% ( 0戸)
  計      (1,027戸)       (1,080戸)


 そこで、飼っていない人、動物が嫌いな人でも、認めてくれるような行動をするためのヒントを得るために、講師の先生をお呼びして、勉強会を開くことになりました。

 先生は、最初に、犬や猫は、森林浴と同じ効果がある。自然なことだから、人は飼ってしまう。飼っていけないと言えば、指導できない。ならば、飼う側の責任を明確にして、飼うことにすることの方が、みんなの幸せにつながる。というお話から始まりました。

 昔と違って、災害時でも、ペットのために、「犬のレスキューハウス」ができ現地からつれてきた子たちを保護したり、現地に残っているペットについては、ボランティアが入ってえさやりをするなど、面倒をみている。また、先日テレビでもやってたが、仮設住宅でも、犬が飼えるようにペットがいる人と、そうでない人を分けることもしている。それだけ、ペットが家族と変わらずに生活しているということを行政も考えるようになってきている。

 野良猫にえさをやる人がいて、増えて困るという苦情にたいして、行政が、「えさをやらないでください。」といったところ、「猫を殺す気か!」という意見が出てきたそうだ。それに対して、今度は、「えさをやってもいいですよ。ただし、あなたのやさしさが、不幸な猫を生むようなことがあったら、そのやさしさは、何にもなりません。」と出したそうです。 えさをたくさん食べれば→繁殖力が増加する→苦情が増える→虐待が増えると。だから、えさをやるならば、避妊、去勢手術を受けさせる。(手術済みの猫にわかるような印をつける=耳の先をちょっとカットするなど)地域猫の面倒を見ている人の顔がわかるようにする。(こそこそせずに、堂々と)迷惑にならないように世話をしていることをアピールすると、苦情は減ってくる。

 集合住宅で犬猫を飼うために。
1.完全登録制にする。(ある団地では、1頭あたりの組合費?を徴収し、ペットにかかわる必要なものに使用する)規則に反した飼い主に対してきちんと抗議ができる。

2.近隣の方への配慮。
  敷地内での糞の始末の徹底(苦情で一番多いもの)・エレベーターの使用法・ベランダでブラッシングをするなど、迷惑行為防止。

3、大きさと、多頭飼いの制限について
  常識を逸脱する人は必ずいるので、集合住宅では、必要。
  狭い通路や、小さなエレベーターでは、大型犬は、威圧感を与えがち。集合住宅では、天井からの足音が、苦情になりやすい。

4.地域への貢献
  地域パトロール・糞そうじキャンペーン・動物を飼えない子どもに触らせてあげたり、散歩をさせてあげたりする。(飼い主が十分注意し、事故が起こらないようにする)

5.家の中でのケージのしつけ
  集合住宅では、平面に居住空間があるので、知らない人(お客)が来たときには、ケージにいれるしつけがされていることが望ましい。

6.必要以上に吠えないようにする
  宅急便や、郵便配達の人が来るたびにほえるときには、配達の人に声をかけてもらい、おやつをあげてもらうなど、飼い主側の配慮が必要。

7.猫を飼っている人のために、勉強会や、講習会(てづくりねこじゃらしや、爪とぎをつくる、猫の行動学、猫の病気や、介護などなど)を開き、出てきてもらうことで、飼い主同士の交流をはかる。(犬を飼っている人は、散歩のときに飼い主同士の交流がもてるが、猫を飼っている人は、飼い主同士の交流が無く、会に入会するメリットが見えないという欠点を回避するため)
 *わたしは、糞拾いのときには、必ず参加するようにしています。


講師:兵藤 哲夫先生  兵藤動物病院委員長・環境省 中央審議会委員・TBSラジオ全国こども電話相談室などなど。

環境省・家庭動物等の飼養及び保管に関する基準も読んでみてください。



いかがでしたか?すでに、集合住宅で「ペット飼育可」を勝ち取った方、これから、やってみようと思っている方、ぜひお互いにノウハウを分かち合って、家庭に動物のいるくらしが実現できるようにがんばりましょう。

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