![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c7/03cd5d41a5c155016ec69594307b3149.jpg)
Story
日南子(かなこ)(前田敦子)は、かつてはクラスの人気者だったが、ある日突然いじめられる存在になってしまう。寿梨(じゅり)(成海璃子)は、小学校の卒業式の日に日南子と交わした言葉が忘れられない。「本当の自分」と「偽物の自分」。共感し合いながらも、それ以来疎遠になる二人。やがて高校に進んだ寿梨は、噂で日南子が引っ越したと聞き、突然彼女にメールしようと思いたつ。寿梨はコトリと名乗り、「ヒナとコトリの物語」をメールに綴り始める……。(goo映画より)
2007年/日本/市川準監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★☆
『BU・SU』の市川準監督が、新進女性作家・真戸香による同名小説を映画化。
今年は、成海璃子ちゃん主演の映画が立て続けに上映されていますね。この「あしたの私のつくり方」は当初、長野では上映されていなかったので、観るのを諦めていたのですが、期間限定上映で松本の映画館で上映されることを知り、喜んで観に行ってきました。
松本のエンギザという映画館で上映していたのですが、私が鑑賞した日は台風が接近していたこともあって、劇場ではなんと私一人のみ。。貸し切り状態での鑑賞となってしまいました~。。^^:
さて、感想はというと、面白かった!です。成海璃子ちゃんは、この映画で、小学生から高校生までを違和感なく演じていてすごいなーと思いましたね。彼女の主演した「きみにしか聞こえない」よりも、この映画で演じた寿梨という役柄の方がとても大人っぽくて、彼女の良さを引き出していたのではないかと思います。実際、この映画の方が難しい役柄だったにもかかわらず、落ち着いていて安定した演技を見せてくれたような気がします。
また、日南子(前田敦子)のキャラクターも、寿梨とは対照的なキャラクターだったので、分かりやすくて物語に入り込みやすかったです。演技の方はまだ観ていて危なっかしい感じで今ひとつでしたが、かえってそれが今の少女たちの不安定な感じを現しているようにも取れて、なんだかリアルにも思えましたね。
寿梨という女の子は、学校では周りの友達に合わせて、なるべく目立たないことで周りとの距離を上手く保っているような女の子で、家庭では両親の不仲からとても気を使い、良い子を演じていて、本当にはたから見ると気の毒になるくらい自分を抑制しているような女の子でした。そんな彼女がふとしたことから日南子と心を通わせて、日南子に人間関係を上手く保てるようになる方法を伝授しようと「ヒナとコトリの物語」をメールで綴り始めるのですが・・・。
このメールの内容がとても面白かったです。例えば、「奇数人のグループを見つけて合流すること。」とか「聞き上手がモテ上手。」など、今の私が学生だったら思わずメモしたくなるような参考になる情報がいっぱいでした。また、彼女たちがメールのやり取りを通して、少しずつ明るく元気を取り戻していく様子がきちんと描かれていたのも良かったです。そして、メールの物語が終了した後には、彼女たちが「本当の自分」と「偽物の自分」について悩みながらも理解していって、最後には、嫌われてもいいから「本当の自分」で生きていこうとする決意が見れたのは感動的でした。市川準監督は、今の少女たちの気持ちをとてもリアルに表現していて、映画のキャッチコピーの通り、昔少女だった今の大人が観ても(私のことですが、、)充分共感できて楽しめる作品に仕上がっていたのではないかと思います。
この映画を観て思ったことは、今の子供たちが学校生活を続けていくのって本当に大変なんですね。。私たちの時代からすでに友達同士、気を使うことは多少あったにしても、ここまで顕著じゃなかったような気がします。今の子供って懐が狭いのかなぁ、自分とは違うタイプの人間を受け入れようとせずに、排除しようとする傾向がありますよね。。こういう社会になってしまったのも、やっぱり大人の責任ではないかと思います。大人たちが疲れている世の中だから、連鎖反応的にその子供たちにしわ寄せがきてしまっているのではないかと。。もし、子供たちが寿梨や日南子のような状況になってしまったら、自分でその逆境を乗り越えられるような強さを身につけてほしいとも思うし、大人たちもそういった子供たちに気づいてあげられるような思いやりのある社会になってほしいとも思います。
映画『あしたの私のつくり方』公式サイト
(「あしたの私のつくり方」2007年9月 長野 松本エンギザにて鑑賞)
日南子(かなこ)(前田敦子)は、かつてはクラスの人気者だったが、ある日突然いじめられる存在になってしまう。寿梨(じゅり)(成海璃子)は、小学校の卒業式の日に日南子と交わした言葉が忘れられない。「本当の自分」と「偽物の自分」。共感し合いながらも、それ以来疎遠になる二人。やがて高校に進んだ寿梨は、噂で日南子が引っ越したと聞き、突然彼女にメールしようと思いたつ。寿梨はコトリと名乗り、「ヒナとコトリの物語」をメールに綴り始める……。(goo映画より)
2007年/日本/市川準監督作品
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/2f903433eae6dffe96535ee07fcdac71.png)
評価 ★★★★☆
『BU・SU』の市川準監督が、新進女性作家・真戸香による同名小説を映画化。
今年は、成海璃子ちゃん主演の映画が立て続けに上映されていますね。この「あしたの私のつくり方」は当初、長野では上映されていなかったので、観るのを諦めていたのですが、期間限定上映で松本の映画館で上映されることを知り、喜んで観に行ってきました。
松本のエンギザという映画館で上映していたのですが、私が鑑賞した日は台風が接近していたこともあって、劇場ではなんと私一人のみ。。貸し切り状態での鑑賞となってしまいました~。。^^:
さて、感想はというと、面白かった!です。成海璃子ちゃんは、この映画で、小学生から高校生までを違和感なく演じていてすごいなーと思いましたね。彼女の主演した「きみにしか聞こえない」よりも、この映画で演じた寿梨という役柄の方がとても大人っぽくて、彼女の良さを引き出していたのではないかと思います。実際、この映画の方が難しい役柄だったにもかかわらず、落ち着いていて安定した演技を見せてくれたような気がします。
また、日南子(前田敦子)のキャラクターも、寿梨とは対照的なキャラクターだったので、分かりやすくて物語に入り込みやすかったです。演技の方はまだ観ていて危なっかしい感じで今ひとつでしたが、かえってそれが今の少女たちの不安定な感じを現しているようにも取れて、なんだかリアルにも思えましたね。
寿梨という女の子は、学校では周りの友達に合わせて、なるべく目立たないことで周りとの距離を上手く保っているような女の子で、家庭では両親の不仲からとても気を使い、良い子を演じていて、本当にはたから見ると気の毒になるくらい自分を抑制しているような女の子でした。そんな彼女がふとしたことから日南子と心を通わせて、日南子に人間関係を上手く保てるようになる方法を伝授しようと「ヒナとコトリの物語」をメールで綴り始めるのですが・・・。
このメールの内容がとても面白かったです。例えば、「奇数人のグループを見つけて合流すること。」とか「聞き上手がモテ上手。」など、今の私が学生だったら思わずメモしたくなるような参考になる情報がいっぱいでした。また、彼女たちがメールのやり取りを通して、少しずつ明るく元気を取り戻していく様子がきちんと描かれていたのも良かったです。そして、メールの物語が終了した後には、彼女たちが「本当の自分」と「偽物の自分」について悩みながらも理解していって、最後には、嫌われてもいいから「本当の自分」で生きていこうとする決意が見れたのは感動的でした。市川準監督は、今の少女たちの気持ちをとてもリアルに表現していて、映画のキャッチコピーの通り、昔少女だった今の大人が観ても(私のことですが、、)充分共感できて楽しめる作品に仕上がっていたのではないかと思います。
この映画を観て思ったことは、今の子供たちが学校生活を続けていくのって本当に大変なんですね。。私たちの時代からすでに友達同士、気を使うことは多少あったにしても、ここまで顕著じゃなかったような気がします。今の子供って懐が狭いのかなぁ、自分とは違うタイプの人間を受け入れようとせずに、排除しようとする傾向がありますよね。。こういう社会になってしまったのも、やっぱり大人の責任ではないかと思います。大人たちが疲れている世の中だから、連鎖反応的にその子供たちにしわ寄せがきてしまっているのではないかと。。もし、子供たちが寿梨や日南子のような状況になってしまったら、自分でその逆境を乗り越えられるような強さを身につけてほしいとも思うし、大人たちもそういった子供たちに気づいてあげられるような思いやりのある社会になってほしいとも思います。
映画『あしたの私のつくり方』公式サイト
(「あしたの私のつくり方」2007年9月 長野 松本エンギザにて鑑賞)
nyancoさんに観ていただけて
気に入っていただけて 嬉しいです。
成海さん 良かったでしょ??
「神童」もいれて この映画が一番良かったと思いました。
何かと 話題になる携帯ですが
上手な使い方も ある・・って ことですよね・・
私の感想も読んでいただければ幸いです。
この映画、思っていた以上に良かったです。
思春期の少女たちの悩む姿が、見ていて本当に痛々しかったんですが、それだけリアルに描かれていて、大人になった私が見ても、とても共感できるものがありました。
携帯って、本当に役に立つアイテムですよね。
私達の時代は電話しかなかったから、こういうコミュニケーションは考えられなかったけど、携帯メールがある時代だからこそ、遠くの相手とも繋がっていられるんでしょうね。
実際に私もメールで励まされることって結構あります。(^^)
今は携帯小説も流行っている時代なので、このメールでの「ヒナとコトリの物語」もとても説得力がありました。
また、成海さんの「神童」もぜひ観てみたいですね♪
コメントありがとうございました。
これは劇場観賞を逃してしまった作品でした。
思春期の少年少女の物語は、人生の内で一番切なさがつまっているところが
惹かれてしまうのでしょうか。
多分一生でひとが経験し得る感情のあらゆるものがその数年の内に芽生えているのに、
上手く機能しない現代のこどもたち。
誰もが楽しい明日を求めているはずなのに、ホンモノじゃない。
たった一つのホンモノで、きっと孤独ではなくなるのに。
「優しい嘘に気付く時」を上手に描かれていて、救われました
この映画、思っていた以上に良い作品でしたね。
仰る通り、人生の内で一番切なさが詰まっているところに、誰もが共感して、惹かれてしまうのかもしれません。
今の子供達は確かに何かしらの閉塞感を感じているように見えますよね。
大人が作り上げた社会に少なからず息苦しさを感じているのかもしれません。。
私が思うには、学校の狭い空間だけを居場所にしないで、もっと広い世界に目を向けることが出来たら、子供たちももっと気持ちが楽になるのではないかと、この映画を観て、そんなことを感じました。
これは大人にも言えることかもしれないですね。。
寿梨のように物語を書いて自分を表現するということは、自分が変わるためのとてもいいきっかけになるのではないかと思います。