夫婦でシネマ

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ロッキー・ザ・ファイナル

2007年05月13日 | ら行の映画
Story
かつてのボクシングヘビー級チャンピオン、ロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、最愛の妻を亡くして以来、妻との想い出、強敵との闘いの記憶が胸に去来する日々を送っていた。妻の兄のポーリー(バート・ヤング)は、時の翁になるのを拒むように過去にすがるのを拒否している。一人息子のロバートは父親の偉業にコンプレックスを抱き、今は疎遠になっている。
胸の奥底にくすぶり続ける情熱を抑える事が出来なくなったロッキーは、遂にプロ復帰を決意する。プロとはいっても地方巡業程度の小規模なものだ。しかし、現役ヘビー級チャンピオン ディクソンのマネージャーは、ディクソンのイメージアップを狙い、ロッキーとのエキシビジョンマッチを企画する。ロッキーの意図とは異なる方向へ事態は動いていたが、ロッキーは対戦を受諾するのだった。最初は彼の決断を非難していたロバートではあったが、肌に合わない一流企業に見切りをつけ、父親の元に戻って来るのだった。決戦場はラスベガスのリング。人生最後の勝負に向けて、ロッキーの挑戦が始まった。
2006年/アメリカ/シルベスター・スタローン監督作品





評価 ★★★★★

ロッキーシリーズの見事な最終章。

このところ、荒唐無稽なヒーローものですら深刻な内容になりすぎる傾向があって、観終わった後も何かモヤモヤが残るというか、スカッとしないものがありました。しかし、ロッキーだけは、いつも単純明快なヒーローであり続けました。思い悩む事はあっても、間違ってもダークサイドに落ちるなんてことはなかったし、最後はいつも爽やかなハッピーエンド。ロッキーはいつもロッキーそのひとであり続けました。

さて、今回は物語の前半で丹念に人間ドラマを描き出します。エイドリアンとの思い出の場所を訪れるシーンがとても良い味をだしています。ロッキーが若い頃手を差し伸べた不良少女マリーとその息子と疑似家族を形成していく過程も人情味があって良い感じ。ロッキー自身は、経営しているイタリアンレストランもそこそこ繁盛しているみたいで、生活に不自由はないはずですが、妻に先立たれた喪失感やこのまま老いていく苦悩から、やっぱり俺にはボクシングしかないと決断する所が彼らしいです。
後半、ロッキーのトレーニングが始まってからは、クライマックスの試合まで怒濤のように突き進んでいきます。例のファンファーレが鳴り響くテーマ曲とともに、前半の静から後半の動へと転換する高揚感は凄い物があります。試合シーンも迫力ものでした。試合の結果も第1作を踏襲していますが、対戦相手のボクサーの心境もちゃんと描いていることもあって、家族の絆も取り戻したロッキー共々、とても清々しいエンディングです。
というわけで、単純と言えば単純な物語ですが、ロッキー完結編は映画本来の楽しさを再確認させてくれる映画でした。


映画『ロッキー・ザ・ファイナル』公式サイト


(「ロッキー・ザ・ファイナル」2007年5月 長野にて鑑賞)

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2 コメント

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人生の反映ですね。 (wanco)
2007-05-17 23:20:31
アイマックさん、こんばんは!
TB&コメありがとうございました。

予告編を見た時は赤面するようなベタな台詞ばっかりで、大丈夫かなと心配していたのですが、本篇の中には違和感なくハマっていて安心しました。

人生の反映・・・、スタローンにとっても起死回生の一作だったのだと思います。
僕はテーマ曲を聞いただけで、胸が熱くなってしまいました。^^
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こんばんは! (アイマック)
2007-05-15 21:24:23
ほんと見事な最終章でしたね。
今さらロッキーと思ったのですが、いつのまにか映画に入り込んでました。
シンプルでかつ安心できるストーリー。
でも今回はシルベスター・スタローンの人生を反映してるようで、
しみじみ感じるところがありました。
テーマ曲は、力がでますね☆
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