Story!!結末に触れています。まだ観てない人は読まないで下さい!!(written by wanco)
インドのニュートリノ観測所(小柴教授がノーベル賞をとった、日本のスーパーカミオカンデみたいなやつ)で過去最大量のニュートリノの流入を観測する。その影響で観測装置の超純水が沸騰するというあり得ない現象が起っていた。
その影響は地球全体に及ぼうとしていた。熱せられた核はマントルを加熱し、スーパープリュームが発生。このままいけば、地殻はマイクロプレートに分断され、地上は壊滅的な状態になると予想された。
そんな中、売れない作家のジャクソンは、子供達とキャンプに出かけたイエローストーン国立公園で当局の不穏な動きを目撃する。そして、たまたま出会ったDJのチャーリーから地球壊滅の仮説を聞かされるのだった。ほどなくして、ロスを大地震が襲う。ジャクソンの妻ケイトの再婚相手のゴードンが、たまたま軽飛行機のライセンスを持っていたため、家族はなんとか脱出に成功する。
ジャクソンは、政府が秘密裏に脱出用の船を建造しており、その場所を記した地図をチャーリーがたまたま持っていたことを思い出し、イエローストーンへ戻る。なんとか地図を入手したもののその場所はなんと中国。ジャクソンは、たまたま運転手に雇われていたロシアの大富豪の双子の息子がたまたま口走った「搭乗券を持ってる」という言葉を思い出し、たまたま飛行場で出会ったその大富豪がチャーターしたアントノフで中国に向かう。給油するはずだったハワイが壊滅状態だったため、あわや東シナ海で不時着かと思えたが、たまたま大陸の方が移動していたため、地上に降り立つ事に成功。大富豪は搭乗券をもっていたため、さっさと行っちゃったけど、たまたま出会った現地の人が車に乗せてくれたので目的地に到着。秘密基地の門番がたまたまその現地の人の兄弟だったため中に入れてもらう事に成功。途中、ギアにコードがからまってハッチが閉まらなくなったトラブルがあったりしたものの、何とか無事に船は大津波を切り抜けるのだった。
今回の惨事で何億人もの人が犠牲になったけど、生き残れてラッキー。というお話でした。(おわり)
2009年/アメリカ/ローランド・エメリッヒ監督作品
評価 ★★★☆☆
エメリッヒ監督のディザスター映画第4弾!
人類滅亡テーマの映画には何故か心惹かれてしまいます。映画としての出来栄えはさておき、最後まで目が釘付け状態で面白かったです。
最大の見どころは、やはりLA脱出シーンですね。あまりの物凄さにほとんどコメディになっていました。よく見ると、高架で逃げ惑う人々まで描かれていて、これはDVDになったらしっかり観てみたいです。CGエフェクトもこの映画で一つの頂点に達した感じがしました。
選ばれた人類を乗せる巨大船のデザインも良かった。その中の1隻の船首に日の丸が描かれていました。日本も中心的な役割を果たしたようですね。
艦橋が収納式になっているのが凄い。船体後部に排気塔が連なっていたので、ディーゼルかガスタービンエンジンでしょうか。こういう場合は、原子力船の方が有効だと思うのですが。
クライマックスでは、ギアに絡まったコードを取り外すみたいなチマチマした事やってないで、巨大船の秘密兵器を駆使した大脱出劇に仕立て上げればもっと盛り上がったと思うのに残念でした。
評価 ★★★★☆
主演は個性派俳優のジョン・キューザック♪
とにかくVFXを駆使した映像が物凄い映画でした!大地震、大噴火、大洪水など、次から次へとあらゆる天変地異が起きるのですが、どのシーンも大迫力の映像に仕上がっています。特に、LAの大地震のシーンが秀逸で、映画館の大スクリーンで鑑賞すると、観客もスクリーンの主人公達と一緒に逃げ惑うような錯覚を覚えますね。これで映画館の座席が動いたら、完全に体感型のアトラクション・ムービーになるな~なんて思いながら鑑賞してました。(^^:
でも、地球滅亡のパニック映画といっても、血が流れるようなグロいシーンはほとんどないので、怖いのはダメという人でも安心して観られるような作りになっています。
物語の方もテンポ良く進んでいくので、長尺でしたが最後まで一気に観れたという感じでした。残念だったのは、人間ドラマの部分が弱かったこと。せっかく色々なキャラクターが登場するのだから(そのなかでも大金持ちのおデブさん・ロシア系アメリカ人のカルポフが面白かった♪)、彼等の内面についてもっと深く掘り下げてほしかったですね。感動的なシーンでも今ひとつ盛り上がりに欠けたのが残念でした。
また、主役のジャクソンを演じたジョン・キューザックですが、せっかく彼のような個性派俳優を起用したのに、この映画では今ひとつ彼の魅力を引き出せていなかったのも本当に残念です。やっぱり人間ドラマの部分が弱かったからかな。。この役は特にジョン・キューザックでなくても、他の役者さんでもいいような気がしましたね。彼はこういった超大作の作品より、小品ながらも人間ドラマに焦点を当てた内容の作品の方が魅力を発揮する役者さんだなと思いました。
冒頭でも書いたVFXを担当したのは、VFXチームのリーダーの一人、日本人の坂口亮さんというクリエーターで、彼は私が10年程前に通っていた同じ3Dの映像学校でご一緒したことがある方でした。彼はその当時、まだ大学生だったのですが、この映像学校のインターンシップ制度に見事、選ばれて、あの『タイタニック』で有名なデジタルドメイン社に研修に行かれたのです。(その後、正社員として入社。)まさか、あの時の彼がこんな超大作のVFXを手掛けるような凄い人になっていたとは、本当に驚きでした!(詳細についてはこちら!)
話はそれましたが、ちょっとご都合主義な展開が多かったところは目をつむっても、最後まで楽しめた作品でした。
映画『2012』公式サイト
(「 2012」2009年11月 岡谷スカラ座 にて鑑賞)
インドのニュートリノ観測所(小柴教授がノーベル賞をとった、日本のスーパーカミオカンデみたいなやつ)で過去最大量のニュートリノの流入を観測する。その影響で観測装置の超純水が沸騰するというあり得ない現象が起っていた。
その影響は地球全体に及ぼうとしていた。熱せられた核はマントルを加熱し、スーパープリュームが発生。このままいけば、地殻はマイクロプレートに分断され、地上は壊滅的な状態になると予想された。
そんな中、売れない作家のジャクソンは、子供達とキャンプに出かけたイエローストーン国立公園で当局の不穏な動きを目撃する。そして、たまたま出会ったDJのチャーリーから地球壊滅の仮説を聞かされるのだった。ほどなくして、ロスを大地震が襲う。ジャクソンの妻ケイトの再婚相手のゴードンが、たまたま軽飛行機のライセンスを持っていたため、家族はなんとか脱出に成功する。
ジャクソンは、政府が秘密裏に脱出用の船を建造しており、その場所を記した地図をチャーリーがたまたま持っていたことを思い出し、イエローストーンへ戻る。なんとか地図を入手したもののその場所はなんと中国。ジャクソンは、たまたま運転手に雇われていたロシアの大富豪の双子の息子がたまたま口走った「搭乗券を持ってる」という言葉を思い出し、たまたま飛行場で出会ったその大富豪がチャーターしたアントノフで中国に向かう。給油するはずだったハワイが壊滅状態だったため、あわや東シナ海で不時着かと思えたが、たまたま大陸の方が移動していたため、地上に降り立つ事に成功。大富豪は搭乗券をもっていたため、さっさと行っちゃったけど、たまたま出会った現地の人が車に乗せてくれたので目的地に到着。秘密基地の門番がたまたまその現地の人の兄弟だったため中に入れてもらう事に成功。途中、ギアにコードがからまってハッチが閉まらなくなったトラブルがあったりしたものの、何とか無事に船は大津波を切り抜けるのだった。
今回の惨事で何億人もの人が犠牲になったけど、生き残れてラッキー。というお話でした。(おわり)
2009年/アメリカ/ローランド・エメリッヒ監督作品
評価 ★★★☆☆
エメリッヒ監督のディザスター映画第4弾!
人類滅亡テーマの映画には何故か心惹かれてしまいます。映画としての出来栄えはさておき、最後まで目が釘付け状態で面白かったです。
最大の見どころは、やはりLA脱出シーンですね。あまりの物凄さにほとんどコメディになっていました。よく見ると、高架で逃げ惑う人々まで描かれていて、これはDVDになったらしっかり観てみたいです。CGエフェクトもこの映画で一つの頂点に達した感じがしました。
選ばれた人類を乗せる巨大船のデザインも良かった。その中の1隻の船首に日の丸が描かれていました。日本も中心的な役割を果たしたようですね。
艦橋が収納式になっているのが凄い。船体後部に排気塔が連なっていたので、ディーゼルかガスタービンエンジンでしょうか。こういう場合は、原子力船の方が有効だと思うのですが。
クライマックスでは、ギアに絡まったコードを取り外すみたいなチマチマした事やってないで、巨大船の秘密兵器を駆使した大脱出劇に仕立て上げればもっと盛り上がったと思うのに残念でした。
評価 ★★★★☆
主演は個性派俳優のジョン・キューザック♪
とにかくVFXを駆使した映像が物凄い映画でした!大地震、大噴火、大洪水など、次から次へとあらゆる天変地異が起きるのですが、どのシーンも大迫力の映像に仕上がっています。特に、LAの大地震のシーンが秀逸で、映画館の大スクリーンで鑑賞すると、観客もスクリーンの主人公達と一緒に逃げ惑うような錯覚を覚えますね。これで映画館の座席が動いたら、完全に体感型のアトラクション・ムービーになるな~なんて思いながら鑑賞してました。(^^:
でも、地球滅亡のパニック映画といっても、血が流れるようなグロいシーンはほとんどないので、怖いのはダメという人でも安心して観られるような作りになっています。
物語の方もテンポ良く進んでいくので、長尺でしたが最後まで一気に観れたという感じでした。残念だったのは、人間ドラマの部分が弱かったこと。せっかく色々なキャラクターが登場するのだから(そのなかでも大金持ちのおデブさん・ロシア系アメリカ人のカルポフが面白かった♪)、彼等の内面についてもっと深く掘り下げてほしかったですね。感動的なシーンでも今ひとつ盛り上がりに欠けたのが残念でした。
また、主役のジャクソンを演じたジョン・キューザックですが、せっかく彼のような個性派俳優を起用したのに、この映画では今ひとつ彼の魅力を引き出せていなかったのも本当に残念です。やっぱり人間ドラマの部分が弱かったからかな。。この役は特にジョン・キューザックでなくても、他の役者さんでもいいような気がしましたね。彼はこういった超大作の作品より、小品ながらも人間ドラマに焦点を当てた内容の作品の方が魅力を発揮する役者さんだなと思いました。
冒頭でも書いたVFXを担当したのは、VFXチームのリーダーの一人、日本人の坂口亮さんというクリエーターで、彼は私が10年程前に通っていた同じ3Dの映像学校でご一緒したことがある方でした。彼はその当時、まだ大学生だったのですが、この映像学校のインターンシップ制度に見事、選ばれて、あの『タイタニック』で有名なデジタルドメイン社に研修に行かれたのです。(その後、正社員として入社。)まさか、あの時の彼がこんな超大作のVFXを手掛けるような凄い人になっていたとは、本当に驚きでした!(詳細についてはこちら!)
話はそれましたが、ちょっとご都合主義な展開が多かったところは目をつむっても、最後まで楽しめた作品でした。
映画『2012』公式サイト
(「 2012」2009年11月 岡谷スカラ座 にて鑑賞)
2時間以上もの長時間にも関わらず、最後まで釘付けにしてくれて、とても楽しめました。
これは世界規模の崩壊を扱っているのに、パニックというより、おっしゃられているとおりアトラクションのような雰囲気のある、変わった作品でした。
それにしてもギアに絡まったコードがあそこまで問題になるとは驚きました。
ゴードンが引っかかったのはいいのかな?と思ったりして。うわー。(T T)
トラックバックさせていただきました。
大迫力でした。
しかし、これでもか!ってくらいに破壊、破壊、破壊でした。
映画館で観るべき映画でしょうね。
とにかく、映像と音を楽しむ、これに尽きます。
日本も要所要所に話題に出ていましたね。
ラストの場所を中国にしたのはなんでだろうか???
12月になって、イラストもクリスマスバージョンにしました。(笑)
破壊シーンは派手でしたが、グロいシーンが無かったのがあまり悲惨さを感じさせず、アトラクションとして楽しんでしまいました。
コードの絡まり場面はちょっと冗長だったのが残念。ゴードンはせっかく飛行機の操縦で頑張ったのに、可愛そうでした。別にあそこで犠牲にならなくても良かったのにと思いましたね。
大迫力の映像に大満足の映画でしたね。
箱船を中国で造ったのは、地盤が安定していて、ある程度の技術力があり、なにより膨大な労働力が確保出来るためかなと、勝手に想像しました。
それよりも、最近のアメリカの中国重視を反映しているのかもしれないですね。
(笑)
私は 「気」がないので
巨大船のデザインとか ほとんど覚えていません・・汗
あの「ポセイドンアドベンチャー」「海猿」を思わせる場面では
いい加減にして!!!・・と(笑)
ちょっと引っ張りすぎですよね??
確かに ジョン・キューザックを使うには
もったいない!
でも 妻に捨てられた?男役(しかも子煩悩!)には
ぴったりのような 気がしました。(笑)
地球規模の災害のはずが、ただの「ポセイドン・アドベンチャー」に矮小化されてしまった箇所があったのは残念。
まあ、エメリッヒの映画だから、こんなもんか~と思ってみてたので腹も立ちませんでした。
ジョン・キューザックには、「ハイフィディリティー」や「さよなら、いつか~」みたいな小品作品に精力的に出てもらいたいです。
ラスト近くでは、人道ドラマにこだわらずに、もっとドライにサスペンスアクションに徹した方が盛り上がったのでは。
この手の映画は、下手に人道にこだわると逆に偽善的な印象を与えるので要注意だと思います。