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迷走する枕茶屋

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私の母の実家は浅草の千束(せんぞく)で、昔、最も有名な歓楽街吉原があった場所です。 そこで祖父と母の弟が寿司屋をやってました。 おばあちゃんは男勝りの江戸っ子で吉原界隈ではちょっとした顔だったらしい。子供の頃母の実家へ行くといつも近所の知らない人たちが店の方では無く、居間の方に家に上がり込んで勝手に酒飲んで騒いでいるので、私は母の実家へ行くのがあまり好きではなかった。 だいいち家の中は朝早くから酢の匂いが充満していて鼻の奥までツーンと差し込むような酸っぱい匂いがどうにも我慢ができなかった。 
父の自家の方はというと、横浜の鶴見でラーメン屋をやっていました。 もっとも私が物心つく前に店を閉めてしまったので、記憶には残っていませんが、店の跡だった広い土間があったのを覚えています。 子供の頃は寿司よりもラーメンの方が好きでしたね。 ラーメン好きの父と一緒によくラーメン屋巡りをしていました。 ラーメン屋を閉めた後は、父は三菱に入社し、鶴見の実家は弟夫婦に譲り、私たちは相模原の三菱の社宅(団地)へ引っ越しました。 その後、近くに小さな一軒家を買いそこへ引っ越すことになる。それが今の実家ですね。 その実家も両親の介護が終わった途端に姉夫婦に乗っ取られて、私はアパートの借家住まいになる。 かれこれもう5、6年以上実家へは行ってません。 私は今も姉を許してませんから。 こっちは姉弟の縁を切ったつもりでいるのだが、向こうはそう思ってないみたいです。 あの人は私から全てを奪い取り、隙あらば人を利用しようとする人ですから、絶対会ってはいけない人です。 今現在は浅草の母の実家も、父の実家も取り壊されて有りません。 

なので今の私には故郷も無く、親戚付き合いもしていないし、余計な友人関係の縁も切ったし、まさに天涯孤独状態です。 若干空気の様な女性が一人周りをウロチョロしていますが… 😅  特に深い繋がりを持たないようにしているので問題ナシ!
自ら存在を消し、じっと息を潜めるこの感じがゾクゾクします。 (どーゆう精神状態?)


今のこのアパートの部屋だけが私の Home(居場所)なのです。





私の天涯孤独ゴッコはまだまだ続く。。。 


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