迷走する枕茶屋

あっきらかん


御免 今夜は何も浮ばない

思うとおりに綴るつもりが いつしか綴られて

宵闇の群像も待たずに帰る

結滞な褒美もお楽しみ 硬い挨拶も素通りで

親指と人差し指で 目尻口尻 摘んで歪めて 笑わせて

籠の鳥も鳴かずに豆鉄砲

腹にへの字の皺寄せて ついでに両の手抱えましょ

ほらね    な〜にね      無邪気に返る   

さっきの憂鬱なんだっけ?

あっきらか〜んと消し飛んだ
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