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迷走する枕茶屋

宇宙より低く、大地よりも高く、夢よ翔べ!

「ほほう…  スペースシャトルが地面を這いつくばってやがる、鳥も飛ばないこの大気じゃ、ジェット機も車輪で走らないと生きていけねぇのかね」と、無精髭を蓄えた仏頂面の男が皮肉なセリフを呟いた。 ランドマスターの操縦士のスティーブはその男の特装車を見て、こう言い返した。 「ボディーはジェットエンジンを付けた宇宙用モジュールなのに、鼻面は不細工な地上走行車用の操縦席が付いてるなんて、地殻変動で地中から飛び出してきたもぐらみたいだ」と、皮肉には皮肉で言い返した。

その男は元 Astronego Company(アストロネゴ社)のスペシャルエンジニアで、宇宙開発用のアストロメック(Astromech)シリーズのユニットを開発担当したマッドモールという人物だった。 


彼の車体は、宇宙生活用モジュールに飛行エンジンユニットを装着したもの。 本来飛ぶためのジェットエンジンなので、操縦系統が統一されず不完全な出力しか出せないでいた。 それとは逆にランドマスターは、重走行車ボディーにスペースシャトルの脱出用コックピットを付けたものなので、やはり100%の出力は得られなかった。 そこで2台とも同じ社の製品だから規格が合うはずなので、互いのユニットを換装すれば問題は解決するだろうと言うことで、二人の意見は一致した。


両車の操縦コアユニットを交換したフォルム。


これによって完全に飛行タイプとなったモールの重走行車Bタイプは、上部切り離しで空を飛ぶことが可能になった。 名付けてスカイビートル。 このコッペパンに翼をつけたようなスタイルから、科学特捜隊のジェットビートルを彷彿させるので、そう呼称することにした。



スカイビートル発進!
うまくいった。


今度はランドマスターの重装甲車のボディーに、彼の車両専用のコックピットを換装すると、今までのろのろ走っていたランドマスター号が本来の馬力が出せるようになった。
激走するLM1号 B-type。  コクピットの換装により、目的や走路状況によってそれぞれ2タイプに変化するビークルメカは、名前の通り大地を制覇する真のランドマスターになったのだ。



技術開発者の彼がいれば、これからの旅はとても心強いものになる。
改めて彼を仲間に加えることになった。



ここで正式に登場人物の名前が決まりました。
■メンバー紹介

右はじから順に ■スティーブ・トレーシー(宇宙飛行士) ■妻のリアナ・トレーシー(生物学者、医者)■娘のレベッカ・トレーシー、通称ベッキー(救助隊員、ライフセイバー)■J.Q.ギレンホール、通称ジェイク(SWAT隊員補欠、兵器オタク)■マッドモール、通称モール(メカニックエンジニア)■VEVA(ベバ)2号 (アシストドロイド)

トレーシーファミリーの特装車をランドマスター1号とするならば、モールの特装車はランドマスター2号と命名。

ランマス 2号には、まだまだ隠された機能があった。

補助走行スピードを上げるために両サイドに取り付けたジェットホバーボードだが、これを乗りこなせる若者がいるので、モールは脱着可能にして使えるようにした。


元は海のライフセイバーの経験があるレベッカは、サーフィンが得意だったので、ジェットホバーボードはお手の物。 ジェイクよりかうまく乗りこなせる。
背中に装着させるとジェットパックにもなるので、ハングライダーの経験があるジェイクはこちらの方が具合がいいみたいだ。

可変翼の構造とジェットホバーボード射出カタパルトへのシーケンス。


レベッカJHB射出準備オッケー!


shoot  GO!!


各土地にアストロネゴ社の備蓄ドームや倉庫が砂に埋れているだろうから、探し出してパーツユニットを手に入れればもっとランドマスターのバリエーションが増える。

飛行ユニットシリーズも、もっと充実させたいところだ。
ランドマスター1号&2号が揃って、いよいよ地球上で生き残ってる人を探し出す人類復興計画が本格的に始動する。   さあ、冒険だ!


次回 地球と交信する謎の少女と、まさかのランドマスター3号車の誕生か!? の巻

                      いつになることやら・・・・・

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