見出し画像

迷走する枕茶屋

彼女が体験した恐怖の一夜

私の弟子のyukiさんが(彼女が勝手に私を師匠と呼んでいるので…)アメブロで描いていた 恐怖体験談をイラスト漫画にしたものです。 まだ彼女がPCでの絵の描き方が不慣れだった頃のもので、効果と着色を半分くらい私が手伝ったものです。 今はもう彼女のブログは終了しているので、このまま無くなるのはちょっと勿体無いので、彼女の許可を得てここで再掲載します。 
ちょっぴり怖いので、そういうの全く苦手な人は見ない方がいいと思います。 


彼女が20代後半の頃八王子に住んでおり、八王子駅から1キロ半辺りに流れる浅川の河川敷近くのアパートに一人暮らしをしていた。

ある蒸し暑い夏の夜のこと、夕方のゲリラ豪雨のあと、雨が止んで湿気と蒸し暑さでとても寝苦しかった。
彼女の部屋は2階の端なので部屋の窓を開けて、その夜は布団に入った。

布団の中でウトウトとしていた時、何となく窓の方に目を向けて見ると

窓に1匹の黒猫が部屋の中をのぞき込んでいる。
近所の野良猫が迷い込んできたのかな…   それともお腹が空いているのかな?
ひょっとしてケガでもしているのだろうか。
部屋の中に入れるわけにもいかないし、気まぐれにかまって部屋に居ついたら大家さんに怒られるかもしれない。 

仕方ないけど放っておこう。

君にあげられるものは何もないから他へ行きな。 
網戸があるので中には入って来れないだろうと思い
猫におやすみを言って再び眠りにつく。

それからどれくらい寝たのだろか… 

なぜだかまた目が覚めた。
窓の方を見るとあのネコ まだいる・・・・

しかし…    寝ぼけた目をこすって よく見てみると

それは猫ではなく


私は恐怖のあまり毛布を頭までかぶって、
朝までブルブル震えていました。

やがて朝になり、私はいつの間にか眠っていたようです。

外は明るくなり、朝の騒音が聞こえていることに安堵しました。
私は恐る恐る窓から外を眺めてみたが、猫も人もいませんでした。
当然ここは2階ですから、この窓の下に人が立てる場所じゃないんですよ。
じゃああれは一体何だったのか?
本物の猫だったのか、それとも霊のたぐいだったのか…  それは今でも謎のままです。

あれ以来街中で黒猫を見かけると、ついついあの夜のことを思い出してしまうのです。

ひょっとして…  お前があの時の猫なのか! だとしたら もう2度と来ないでよね。


そんな事があってから、彼女は2ヶ月後にアパートを引っ越したそうです。 今ではあの夜のことはきっと夢だったんだという事で、彼女のトラウマに決着がついたそうです。


しかしながら、今でもシトシトと雨の降る蒸し暑い晩は、あの時のことを思い出すこともあるそうです。



彼女の住んでいたアパートがある八王子と浅川の間にある地域は、むかし遊郭があった場所です。 それが関係しているかは分からないが、私もその場所を知っているので、古い建物の家に座敷牢の様な鉄格子の張ってある建物がいくつか残ってるんですよね。 聞いた話では、夜になると女が逃げ出さない様に、見張り役が窓を覗いて寝ているのを確認していたそうです。 ひょっとしてその霊が覗きに来ていたのかもね :(;゙゚'ω゚'):   
怪談でもヒトコワでもどっちでも怖い!





ちなみに見出しのサムネは私が新たに描きたしました。 



 & NAGIYUKI & M

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「イラスト」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事