小田急相模原調査団アジトにたむろする仲間達に、中国茶のひとつであるプアール茶の差し入れが入った。
老人ホーム前に葬祭場を建設したサン・ライフ社の株価の下落率についてリサーチをしていたチームの会合
台湾と毛沢東をリスペクトする、初老の男は中国茶好きで、差し入れのプアール茶の高貴な香りで悦楽なる表情を浮かべていた。
しかし、彼は、恍惚なる表情で楽しむプアール茶が、一時絶滅の危機にあったことは知っているのだろうか?
それも彼のリスペクトする毛沢東思想にそぐわないということで
製造工程に時間がかかりすぎるプアール茶は文化大改革時代、毛沢東の思想に合わないとされ一時生産が中止されたのだ。
プアール茶を味わい湯気向こうの初老の男を観察しながら、世界における様々な革命を振り返った。
ティのお供のスコーンに手を伸ばせば小麦を連想し、ロックフェラー財団緑の革命などにおける功罪を想って私はティータイムを過ごした。