能登半島地震の被災地に今季一番の強い寒気が襲い掛かった。七尾市と珠洲市では8日、雪の重みで公費解体待ちの家屋や納屋が倒壊した。各地で融雪装置が壊れたままの場所も多く、除雪が追い付かず車の立ち往生が続出した。休日返上で雪と格闘する住民たちは寒波が居座る空を恨めしそうに見上げた。 七尾市田鶴浜町では8日午前11時50分ごろ、木造2階建て家屋が倒壊しているのを通行人が見つけ、110番通報した。七尾署員や七尾鹿島消防職員ががれきをどかし、けが人がいないことを確認した。 「今にも壊れそうでひやひやしていた。けが人がいなくて良かった」。近くに住む80代女性は倒壊した家屋を見ながら胸をなで下ろした。 この建物はのと鉄道田鶴浜駅に近い国道249号沿いにあり、震災前から空き家だった。被災家屋が多い田鶴浜町では昨年7月にも公費解体待ちの倉庫が倒壊しており、50代女性は「危険な建物を優先的に公費解体してほしい」と懸念を募らせた。 珠洲市三崎町寺家では昨年元日の地震と津波で損壊していた納屋が雪の重みで倒壊した。 7日夜に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表された七尾市内では8日、市内循環バスが運行できず、生活道路で除雪の遅れが目立った。田鶴浜駅周辺や南ケ丘町などの融雪装置は壊れたままで、市役所には「車が走れない」「除雪車を見掛けない」といった問い合わせが相次いだ。 「恵みの雪」を期待した七尾コロサスキー場も道路状況の悪化で営業を見合わせた。 ●珠洲9町330戸で最大11時間停電 北陸電力送配電によると7日午後10時40分ごろ、珠洲市狼煙町、折戸町、正院町岡田など9町の約330戸で停電が発生し、復旧まで最大約11時間を要した。高波のため通行止めとなっていた同市仁江町−真浦町間の国道249号迂回(うかい)路は8日午後5時15分に通行が再開された。 (北國新聞) |
能登半島地震は1年前なのに、なぜ倒壊した建物の解体がまだなのでしょうか?
人手不足?予算不足?
今までの日本は地震や災害の被害を受けても、直ぐに復興してきたのに。
日本はいつの間に、変わってしまったのでしょうか。