小学館は、小学生向けの雑誌「小学8年生」を2月15日に創刊する。同社の主力商品だった小学校の学年別の月刊誌が相次いで休刊になった中、その読者の受け皿として「何年生でも大歓迎」というコンセプトで、小学1〜6年の全学年に対応した雑誌にする。表紙の「8」はデジタル数字で白抜きになっており、小学生の読者が自分の学年に応じて塗りつぶすという。 同社は創立された1922年に「小学5年生」と「小学6年生」を創刊。以降、小学校の学年別に月刊誌が創刊され、1973年1月号は6誌合計で約500万部を売り上げ人気雑誌となった。しかし、少子化などによる部数低迷を受けて2009年度に「小学5年生」「小学6年生」が休刊。その後も相次ぎ、「小学2年生」が昨年12月発売の2・3月合併号で休刊となり、現在は「小学1年生」のみとなっていた。 同社の担当者によると、「小学8年生」は昨年7月に「小学2年生」の増刊号として試験的に発売しており、好評を受けて定期刊行が決まった。学年の壁を超えた学習を目指すといい、卓球の「みうみま」ペアで知られる平野美宇・伊藤美誠両選手のインタビュー記事や、手作りでさまざまな色のチョークが作れる付録もあるという。第2号は5月、第3号は7月に発売予定。税込み価格は980円。 同社の担当者は「今まで出ていた学年誌の意を継いでおり、その歴史を消したくなくて、このタイトルにした。誌面を通して、いろいろなものに出会ってもらいたい」と話した。(毎日新聞) |
少子化なんですねえ・・・