
土曜の深夜・・・雨・・読書・・・八十歳を超えたあるおじいと最近、戦争の話をしたらおじいが貸してくれた文庫
「連合艦隊の栄光」・・・かなり古い文庫で頁を捲れば茶褐色な古びた紙にかなり細やかな活字・・・そのせいか、
一気には読めない感じ・・・
時折、休憩・・・挟まれていた腕時計の栞も古い・・時がおんなをうつくしくかえてしまう・・そんなフレーズが・・・、
文庫のラスト、最新刊の一覧に中上健次VS村上龍「ジャズと爆弾」ん・・そんなに古くもないか?
ジャズと爆弾?・・・途中からそっちがやたら気になる・・スゲータイトル・・読みたい(笑)
いつしか日曜日・・雨・・・読書・・昨晩よりつけっぱなしのテレビから報道番組・・時代錯誤も甚だしいあの国の挑発について
知らぬ間に寝入る・・・ふと目覚めると時計を睨み後悔・・休日がダラダラと終わってしまう・・そうこの雨のせいにしてしまうには
もったいない・・
夕方、雲隠れしてるとはいえ日が堕ちる前にと、シャワーを浴び着替え、
どっちにしろ纏まらない髪を一応ドライヤーで乾かす・・・そうして、とりあえず県道58号線に出没・・・
信号のない湾岸道路をトロトロとドライブ・・今、カーラジオにリクエスト出来るなら
The Beatles のThe long and winding road・・
一旦停車し、潮の引いた風光明媚な海岸を見下ろす・・・
やはりここは晴れた空に似合うのかな?・・・本日はかなり寂しげで切ない海・・・
それでも少し釣りをするとしよう・・
休日の過ごし方をとちると週明けの仕事への活力を削がれる・・
勾配のきつい崖道を襤褸いトロッコのようにガタゴトと下る・・
ルアーはここんとこやたら使用している飛距離を稼ぐDUELの新作、HARD COREを先発に・・・
他、RAPARAのCOWNT DOWN、DAIWAのSEABASS HUNTERを中継ぎに・・
、COATACの金と銀のスプーンは押さえとしてでんと構えていただく・・・
そんなローテーションを組みながらタバコとライターと携帯電話は防水の袋へ収納・・
いざ出陣・・・霧雨の海へ膝まで浸かる・・・
馬を歩かすのに吊すのがニンジンなら俺にはルアー・・・
そうすることで、どこまでも馬力で歩が進むから我ながら不思議
上から覗き込んだらやたら広大に感じた海岸を足で稼ぎいつしか広大な海岸を網羅・・・
そうして遂に魚たちの住処を捜し出した・・・
酔っぱらって赤らんだオジサン(笑) オジサン manybar goatfish
この色彩は綺麗! モンガラカワハギ bigspotted triggefish
グルーパー 島名 ミーバイ、本日の狙いは君でした・・・ broom grouper
エソ 英名はトカゲ魚 lizard fish、又はヘビ魚 snake fish
先発のハードコア 完投勝利・・・本日は調子がすこぶる良かった・・・
個性的でカラフルな魚が揃い華やかに・・・本日は目の保養・・
全てをリリースしたんで釣り好きな方は捜してみてください・・・
グルーバーの住処を・・・
話は冒頭に戻るというか・・そう・・・米軍の潜水艦にグルーパーってのがある・・ハタって意味・・
その潜水艦がかなり強靱であり、敵国の軍艦にとっての脅威であった
ここでBlogを締めようと思ったが・・・長雨の退屈凌ぎに徒然なるままにもう少し・・・
雨の朝に抑止力とか罵詈雑言をがなる報道番組・・・眉間に皺を寄せ神妙に論じたところで良案など皆無・・・
ミサイルの構造や性能を競うより、ルアーについていつまでも思案し考察していたい・・・時に逃避上等・・・
今回、大活躍のDUEL HARDCOREのケースには進歩が夢と浪漫溢れる言葉で記されている・・
~NEW GENERATION~ 遙か彼方の未開の地を完全攻略 超遠投 SUPER LONG CAST・・・
ケースに記された内容・・・嘘偽り無き結果・・海洋性亜熱帯の魚たちも見事に喰らった素晴らしいルアー・・・
そう、飛距離を稼ぐ技術は軍事用ミサイルじゃなくルアーに注入してくれ・・・
そして、こんな日の霧に曇った地平線に突如現れるなら、潜水艇でなく巨大な魚であってくれ・・・
常にこちらは丸腰で 釣竿とルアーしか持ちあわせていない・・・そう、これかもずっと・・・
戦争の本を熟読した朝に焦臭い内容の報道番組が重なった・・
そしてこんな風に霧雨の海を独占したった独り過ごせば
こちらの想像力は肥大に膨らみスケールの桁も幅も違う・・・
手にした武器となる釣竿を剣に見立てるなら雷は斬れないと
剣には注意事項のステッカーが貼られている・・・
実は軍艦などはなから相手にはしていない・・もはや敵はゼウスの神(笑)・・・
今暫く大暴れはしないでくれ・・・せめて釣りの後、浜での一服が済むまでは・・・
広大な海で過ごせば無限に想像力は広がっていく・・・
想像力から良案が浮かぶことだってあるのだ・・・平和的解決策・・・
敬愛なるジョン・レノンは幼少期にヘイル灯台にクジラが座礁した際に出掛けスケッチしたそうだ・・
クジラは既に黄ばんで腐りかけていてカモメが啄んでいたそうだ・・・
それがイエローサブマリンのモチーフになったのではないのだろうか?
もちろん仮説だ・・・そう、この説すら想像力・・・暴走する裸の王様へ贈るヘイワテキカイケツサク・・・
フライフィッシャーマンは前回、ミサイルが島の上空を通り過ぎたとき心配のメールをくれた
万一、堕ちたら拾ってレッドヘッドにペイントしてルアーのオブジェにしてしまおう・・・
そうやって笑い飛ばすヘイワテキカイシャク・・・いや・・ヘイワテキカイケツサク・・・
王様の耳はロバの耳らしいよ・・コソコソ話してみる威圧なきヘイワテキデンタツ・・
おじいは幼少期、戦中にi移住したパラオから沖縄へ帰還の際に魚雷を受け海に吹っ飛ばされたそうだ
おじいの墓にはパラオから持ち帰った二つの魂がこもった石がおさめられている・・・
そんな壮絶な惨劇は二度とあってはならいとおじいは墓参りをまめにして、慰霊の日や終戦記念日に新聞社へ寄稿している・・・
慰霊の日にあわせて沖縄本島へ出向いて慰霊碑に祈りを捧ぐことも・・・
最近はおじいも手の震えが酷く、パソコンでの代筆を頼まれる・・・別に震えた字で新聞社に持ち込んでも良いと思うし・・
それに曝せば結構前から震えてたんだ・・
そう、もしや、おじいは僕にそうやって教訓を説いてくれてるのかもしれない・・・だから本も貸してくれたのだ・・・
おじいにとってこの本も含め戦争への考察と平和への願いは尽きることが無く、戦争の経験が皆無な自分と
おじいの戦争に対する認識の差は歴然・・・、
ならば、昨今の散らかった世界について逃避できずに否が応でも考察せざるをえないなら、
おじいに問えるあいだは抱えたひとつひとつの疑念をおじいに問うて、おじいの考えを拝聴し倣うのがきっと明確な答え・・
戦後50周年を記念して発表された村山談話ならぬおじい談話・・・
やはり戦争を経験し強かに生き抜いたおじいの言葉には重みがあり、
そんなおじいと少し語らうことでざわついた心持ちが鎮まり、安堵感を覚えられる・・・