赤い花
砲弾の爆撃でシュガーケーン一帯が焼け野原さ
あまったるい薫りが立ち籠め海からの潮風とカクテルさ
赤いハイビスカスが血のように青い海に散りゆくのさ
渇水の果樹園の腐敗した果実と相俟って屍の異臭を消したのさ
辺境の島々を奪い合うミサイルの雨に異人さんの傘は錆び開きやしない
ボタン一つで瞬時に破壊された国家の爆弾の格納庫
楽園たる痕跡の夏の花火が屑箱に色あせパ . . . Read more
真夜中ベッドを抜け出して 脱ぎ捨てたジーンズに足を通す 床に散らばった銀貨を拾い集めると 不意に君が寝返った
君が起きないようにそっとドアを閉め島の海岸通りを独り歩く海風にヤシが踊る道を歩く遙か遠く灯るストアー目指して
夜空を過ぎったのは旅客機か軍用機か 水平線に浮かぶ船は海賊船かノアの方舟か水面を破ったのはくじらか潜水艦か 闇に瞬いた光りは流星かミサイルか
対岸に聳える米軍キャンプ . . . Read more
昨晩は庭で猫と喧嘩し脇腹を引っ掻かれ退散した弱気なソルティードッグを暫しなだめる。
いじけ気味のソルティードッグ・・とはいえ最初に喧嘩売ったのお前だろ?どうせ・・・
最近ルアーフィッシング行ってねえしブログも更新されないな・・。なだめついでに写真撮影・・
いつ夏本番の海に出掛けても耐えうるように、夏仕様の短髪にはなっている・・・。
このまま海に出掛けなかったらソルティードッ . . . Read more
下記は沖縄郷土誌「青い海」1975年10月号 川満信一さんの論評 例えば『根間の主のあやぐ』は、つぎのようにうたう。 大洋に出でいす ばなんな 航中行きす ばなんな 雨がまぬ 降すばず 風がまぬ 吹きすばず 雨がまや 吾が涙 風がまや 吾が息 ここでは、波荒い沖を航海している夫が事象、雨、風に心情を託し、わたしの内面がどうあるかは直接うたわれることがない。人頭税によって、機織りを織 . . . Read more