ほらふきにっき

発作的な日記です

越後三山駈け 2日目

2005-09-29 | つれづれ
3:30起床。
小屋の中に居る皆さんがまだ寝ている中、ゴソゴソと支度をする。
4:00出発
外は雨が降ったのか?霧のせいか地面は濡れている様子。まだ真っ暗だ。肌寒い。
中の岳の霊神碑などにお参りし、宿出の法螺を立てずにひっそりと出発。

早速どんどん下る。ライトの電池が切れ気味なのかとても暗いので慎重に前の2人についていく。ついていく、というか置いていかれている。。。

暗くてよく分からないが草原のような場所の祓川の水場に到着。この先はずっと水場が無いため水を満タンに汲む。ここらへんは草が刈られていないと道に迷いやすい場所であるという。確かに草が刈られていなければ道がどこか分からないかもしれない。

御月山山頂で勤行。開闢神文を唱え終わる頃にはライトは必要なくなっていた。

ここからアップダウンを加えながらオカメノゾキまでひたすら下る。中の岳から標高差でいくと800mほど下ることになる。



深山幽谷という言葉が思い浮かんだ。足元は危うい。すぐ脇には下も見えない深い谷が広がっている。



にょろにょろと伸びる苔。

ようやくオカメノゾキ付近に来たところで食事をとる。
またまた先達さん特製レタス入りラーメン♪
霧と小雨の中冷えた体が温まる。


そこから荒山まで登ったり下りたりアップダウン。均せば平らな道なのだろうけど・・・。右も左も谷底なので逃げ道はないのです。



オカメノゾキの谷底からまた五竜岳、八海山へ急登を一気に500mほど登ります。五竜岳への上りは鎖だらけ。昨日からアップダウンで疲れた足にはしんどい登り。鎖を持つ手もだるい。
まだ上につかないか・・・。
途中八海山から中の岳へと向かう登山者何人かに出会う。


やっと見覚えのある風景が!五竜池は7月の雪が解けて池が出ていました。しかし現在は土砂が流れ込みほぼ埋まってしまっています。案内していただいた先達さんのお父さんの頃はこの池が青く透き通った美しい池であったそうです。



大日岳に登りここまで来れたことを八海山大神に感謝しつつ、八つ峰を逆から辿ってゆきます。鎖場はまだまだ続きます。




なんと!向こうから山伏が・・・。即席山伏問答をしましたが、途中言葉が出てこず・・・撃沈。本来は通してもらえないのですが。心優しい越後修験会の方々でしたので通してもらいました。昨日から恒例の国峰入峰で八海山に登っているようです。

遠く下のほうから法螺が聞こえてきます。
揺り、揺り止めの美しい音色です。間違いなく知り合いの行者さんの音です。
法螺の声で誰が立てているか分かってしまうくらい特徴があります。
ココロの奥底を揺さぶられる音です。


千本檜小屋には11:30ごろ到着。
しばらくして先ほど八つ峰の下から聞こえてきた法螺の行者さんが現れました。間違いなかったようです。

透きとおった力強い音にこころが踊りだします。


越後修験会の方々です。千本檜小屋の神殿で勤行に同席させてもらいました。六根清浄大祓を太鼓を入れて唱えるというのは初めての経験です。越後修験会独特の礼拝も見受けられました。

先に下りるということで法螺でお見送りしました。
こちらが貝を立てると返答の螺があります。こころ通じる山の上での時間です。

今回は雨の心配もされましたが、大きな天候のくずれもなく無事満行することができました。越後三山を導き、案内していただいた先達さん、霊神満山三宝に改めて感謝述べたいと思います。
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