ほらふきにっき

発作的な日記です

戸川安章さん逝去

2006-12-21 | つれづれ
先日、12日出羽三山の修験道研究の泰斗である戸川安章さんが亡くなられた。
数多くの本を書かれているが、その著作に総じて言えることは、体験からの視点を持っていることであると思う。
民俗学者という道を歩まれたが、視点は山伏そのままであると思う。
そして三山(さんやま)が本当に好きなんだなぁ、ということが文章の端々から感じられる。
江戸期の秋峰の道を神仏分離前のことを知る行者と歩かれているなど興味深い記述も多い。また、食文化から芸能まで幅広い東北の文化を興味深く調査されていることが注目される。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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訃報:戸川安章さん 100歳 死去=鶴岡市名誉市民、民俗学者 /山形
 戸川安章さん 100歳(とがわ・あんしょう=鶴岡市名誉市民、民俗学者)12日、肺炎のため死去。山岳修験道研究の第一人者で、出羽三山を国内外に知らせた。柳田国男賞、高山樗牛賞、斎藤茂吉文化賞などを受賞している。

毎日新聞 2006年12月14日
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今年の前半に著作集として2冊が出版されました。
戸川安章 著作集 全2冊 岩田書院

(1) 出羽三山と修験 ISBN4-87294-355-4
2005年3月刊行 A5判・464頁・上製本・函入
9900円
(2) 修験道と民俗宗教 ISBN4-87294-356-2
2005年3月刊・A5判・428頁・上製本・函入
9900円

1冊9,900マン円!?と、ちょっと値が張るもので・・・、まだ買っていませんが。
ボーナスも少しもらったのでこの際、買ってみようかな~~。

さて、
氏の著作についてこちら↓で書評されています。
①:村山民俗19(2005)

②:第十五回 日本山岳修験学会賞 推薦文

③:「宗教研究」349(2006.9)

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