ほらふきにっき

発作的な日記です

八海山 単独登山(その1)

2007-07-24 | つれづれ
2007.6.30(Sat)

朝バタバタしていたら電車を乗り過ごした。
とりあえず電車に乗って中途半端な午前11時少し前に浦佐駅にたどり着いた。
大崎方面六日町行きバスは待ち時間1時間。
これまた、中途半端。なんてこった。
最近はさすがに絶滅危惧種となったヤンキーはバス待ちの際はウ○コ座りと相場は決まっているが(学校から家が遠いので体力温存説が有力)、さすがに1時間は足の血行が悪くなると思ったので歩くことにした。
というより、タクシー代をケチっただけ?か。
とりあえずムサシで激安雨カッパとカサ(ジャンプ式)を購入して土砂降りでも耐えられる完全装備にした。

とぼとぼ駅前から大崎に向かって歩き出す。
日が出てきて暑い。でかいザックにカサをザックにくくりつけて歩いているのがとてもダサい。
山下清だな、これは。
物凄い低速で原チャに乗るオババに追い越された。時速15Kぐらいだと思う、自転車でも軽く越せると思う。どうやら右折ができないらしく道路の真ん中でエンジンを切って、下りてから引いていった。(車が来てたら引かれてますよ)

そんなのんびり風景と八色スイカ産地のスイカ畑の中を歩きつつ。
汗を背中にびっしょりかきつつひたすら歩く。
タクシー代くらいケチるべきではなかった、ととても後悔するがすでに遅い。

1時間かけてへとへとになって大崎について田舎のスーパーっぽい店を見つける。
今日明日の食料とアイスを買って歩きながら登山口を目指す。
アイスを歩きながら食ってたら、2/3食べた辺りで棒からつるりと地面に落ちた。
ひゃ、もったいない。

落ちたアイスを眺めながらトボトボ大崎の里宮方面の田んぼ道を歩いてゆく。
稲がだいぶ伸びてきた青い田んぼは清々しい。

少し遅い昼ご飯を里宮の駐車場で食べ、里宮にお参りした後、滝場のほうに下りてゆく。途中お世話になっている行者さんが声をかけてくださった。7月1日は御山開きと一緒に霊神祭も行われる。
行者さんのお父さんである霊神さんのために幣を供えに来ていた。一緒に明しを上げてお参りする。
これから瀧に入って山に上がるんですと話をしたら、よかったらこれ持っていきなさい、とリポDを頂戴する。


心地よい苔と緑と水の空間。


苔むした大きな岩でできている泰賢行者の霊窟と元宮。


午後のひっそりとした山道を法螺を立てながらせっせと登ってゆく。


きれいな花(なんて花だろう?)にチョウチョがフワフワ言ったり来たり。



少し登ると稲の穂が緑色に染める魚沼平野が見えてきた。



はしごをしばらく上り切った所にあるお不動さんと霊神さんたち。
元からここにあったわけではないのだという。
ある年、大雪の雪解けと同時に下まで落とされてしまったお不動さんたちを先達さんが安全なところまで担いで安置したのだと言う。
自然の力は強いけれど、先達さんの思いもまた強いものがある。


「中坐引之守護神 神通天」
どんなカミサマか良く分らないが、名前の様子から中座を守ってくれる通力を司る神様らしい。
厳しい八海山の行者さんに相応しい神様である。
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2 コメント

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Unknown (ギョウケイ)
2007-08-17 21:28:38
初めまして!
いつも興味深く拝見させていただいております。
当方、新潟市江南区に住んでいる者でございます。
私も密教/修験道に興味を持ち数年前から個人レベルでの行を努めています。
昨年は真言宗醍醐寺にて修験伝法教校入学。
一度お会いしお話を聞けたらと思っております。
ご迷惑でなければ何か連絡する方法などありましたらお教え下さいませ。


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はじめまして (horafuki)
2007-08-18 18:50:33
こんにちは、はじめまして!
更新もろくにされず拙い内容のブログですが、いつもご覧頂きありがとうございます。
修験を実践されているとのこと、心強いです。
ご存知の通り下越は昔から当山派の行者が多くいたところですね。
よろしければ下記アドレスにご連絡いただければと思います。
horafuki@hotmail.com
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