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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

常念岳-蝶ヶ岳

常念岳-蝶ヶ岳・・・ついに北アルプス。様々勉強出来ました

8月に入ってから休日ゼロでしたので少し遅めの夏休み。かなり前から狙っていた北アルプス行きを強行しました。木曜午後に出発するも想定外の遅い帰省ラッシュに巻き込まれ約10時間もかけ登山口の安曇野へ。そのまま車中泊し目覚めるとなんと雨。非常に先行き不安が募るわけですが仕様がありません。カッパ着て早速行きやすか・・・。結果的に反省すべきところだらけの登山となりましたが、人生勉強なのです。

■記録

これは想定外だったな。東北道断続的大渋滞。安曇野に着いたのが22時過ぎ。コンビニで買い込んだビールの力で即就寝するもボンネットに叩きつける雨音で寝れないし・・・

結構散々なスタート。まぁ今日は初小屋泊まりなのでユックリ行きましょか。でルームランプ付けっぱなし・・・

駐車場から登山口に着くまでにもう熱くなってきた

敢えて険しい常念岳直登コースを選択。周回して蝶ヶ岳ヒュッテ泊の予定だ。何やら日帰りで周回した人達もいるようだが無理^^

黙々と樹林帯急登。まずここで精神的にやられる

森林限界に遠く及ばない20mはあるであろうコメツガや何度も登場するゲェロにもやはり精神やられる

でもここは北アルプスという事実だけが心の支えとなる^^

やっと主尾根に到達。ここからがまた長い

中略。この梯子を登ると・・・

初めて開ける。この時点で既に鳥海山の標高

この稜線から前常念岳までコースタイムで約2時間

でかい花崗岩の急登でこれがなかなか歩みが遅い

登ってきた稜線。あの雲の中から来たんだな・・・

格好が良い避難小屋。中を覗くと・・・避難はしたくない

ここで雷鳥親子に出会う。勿論初体験だ。天気が良くないと言うことはこう言う事で、ある意味幸運。しばらく釘付け

この辺から目まいが・・・呼吸を整える

天気は悪く眺めは酷いが北アルプスの険しさは実感

前常念を越えてもまだ先は見えず。堪えるね・・・

時折お花畑。この辺のチングルマは心なしか薄紅色

とか考えていると突如2度目の雷鳥に出会う

ふと足元を見るとコッコが5羽。同系色で踏んづけそうになるが逃げずに1~2分ほどそのまんま。触って触れなくは無い距離だ。しばらくして親子で去っていった

辛い登りも心が和らぐ。遥か下に常念小屋が見える

最後の急登を凌ぎついに常念岳登頂!!・・・しかし眺望はなく2900m級の標高はさすがに寒いので手を合わせ即下山

蝶ヶ岳方面から縦走してくる人々

そして少し下ると見る見る晴れ間が広がり

常念岳の全貌が・・・素晴らしい

晴れると途端に暑くなる。槍穂高山頂ははまだ見えないが、よしここで昼飯としよう。30分程休憩だ

現金なモンで食えば元気になる。これから向かう美しい稜線

最低鞍部まで降りてきた。切れのある稜線だ。しかしこれ登るのも大変そう

花崗岩の常念岳から堆積岩の蝶ヶ岳に切り替わる場所。明らかに植生が違う

ここから蝶槍までひたすら樹林帯のアップダウン。これが思ったより距離がある。マルバダケブキの花畑もあったがハッキリ言って眺望無し。飽きる

やっとのことで蝶槍到着。宿まであと少しだ。これは拾得物のストック

今日は最後まで槍穂高望めなかったな・・・明日はきっと

振り返って槍こそ見えないが蝶槍はご覧のとおり

ここから蝶ヶ岳にかけての稜線は最高の気分・・・

と思ったら残り500mという所で土砂降りとなる。今日はどういう天気だ~。傘さすも結局ずぶ濡れでチェックイン

受付をして荷物を整理する間に再び青空が。天候不順だな。で蝶ヶ岳へ

おお~感動的だな。青空っていいね~

安曇野方面良い感じ。しかし反対側の槍とかは相変わらず雲の中・・・

常念とヒュッテ。さて山小屋泊まりだな。ドキドキ

今日は泊り客も少ないので雑魚寝状態ではなくゆっくり1枚の布団が割り当てられた。中はとってもアットホームな感じで居心地よし。夕食も朝食も5:30。素泊まりもOKとのこと。テント場もある。でも夜中までゴトゴト音がしてぐっすり寝られる感じではない

翌朝4時に目が覚め外歩き。もうすぐご来光の時間

待ちわびる人々。今朝も槍穂は見えないのでせめてご来光だけでも・・・と皆さんと話をしながらその時を待つ。何かの取材も来ている

おっいよいよだな

あ~!残念ながらご来光と同時になんとガスが~

でもこういう風景もありだよね

本来はこんな景色がそこにある筈なのに。少し残念ではあるがいつかまたの楽しみに

さぁ早めに下ろう。さらば蝶・・・

中略・・・悪路だ。転倒滑落注意である。しかしやっちまった

ここは銀座通り。蝶ヶ岳へ登る人とスライドえらい人数~

中略・・・逢いたかったぜ。ゴジラみたいな木!

横から見るとマンモスのような木かも

中略・・・三俣駐車場へ無事とはいえない状態で帰還。そしてバッテリー(車も携帯も)切れ~。親切なトイレ管理人さんのお陰でなんとかJAF対応~。またまたやってしまったな・・・

JAF待つ間30分近く指に止まっていた蝶々。正に蝶ヶ岳に癒される

帰り道常念岳方面。今日も残念そう。さて8時間のドライブですな

■タイム
8月18日
05:18 三俣登山口駐車場出発
05:30 三俣登山口
05:37 常念蝶ヶ岳分岐
07:55 常念尾根
08:42 最初の梯子場
09:45 避難小屋
10:08 前常念岳
10:53 常念小屋分岐
11:06 常念岳山頂到着 
12:05 下り途中斜面にて昼食
12:37 下山開始
12:49 常念岳最低コル
13:08 2592ピーク
14:42 蝶槍
15:15 蝶ヶ岳ヒュッテ(受付) 
16:57 蝶ヶ岳→ヒュッテへ(宿泊)

8月19日
05:08 ご来光
06:08 下山開始
06:15 大滝山分岐
07:40 まめうち平
08:14 ゴジラみたいな木
08:30 吊橋
08:40 三俣登山口
08:49 三俣登山口駐車場到着
※登り 9時間57分、下り 2時間41分 (蝶ヶ岳から)

■GPSログ
沿面距離:19.09km、累積標高:2228m/-2228m


※携帯電池切れで2日目はカメラGPSによる
■勝手に難易度指数
65points

■感想、反省等
・良いこと悪いこと色々ですね
・携帯バッテリー切れや車バッテリーあがりはともかく
・それから槍穂見えないのもともかくとして
・最大は下りで滑って手を突いた際多分突き指ですな
・痛いので今日受診したら薬指にヒビ入ってました
・最後の最後まで気を抜いたらダメだよと教えられました
・でも雷鳥に出会え、小屋泊まりも経験できましたし、
・無事家に帰ってこれたので良しとしましょう
・ある意味試練の北アルプスでした
・景色も難易度も凄過ぎ。やっぱり北は違います
・鶏頭-早池峰縦走後に石上山に登る感じでしょうか
・もっと経験積まないと次歩けませんね


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