本日は初の「山の日」でしたね。
こういう天気の保障された登山日和は、岩手山とか秋駒など賑やかな雰囲気の中登るのが楽しいでしょうけれど、それでもやっぱり歩いたことがない所を目指してしまいます。
恐らくここは紅葉シーズンが最適と思われる縦走路なんだと思います。でもしっかりと案内図に載っていますし、夏山登山記録も出ている評判の縦走コースということなので、迷わず登山口である夏油温泉へ向かいました。
■記録
夏油温泉に到着するとたくさんの登山者が。さすが山の日、大きなグループで登るんだな・・・と思っていると
「申し込みされた方ですか?」と訊かれ「いいえ単独です」と応えると「これどうぞ」とこの記念カップを渡された。「縦走なんですが頂戴してもいいんですか?」と訊くと「どうぞどうぞ」ということで、ありがたく頂く。なんか幸せな気分
北上山岳会主催の牛形山登山だそうだ。参加者30人位はいるだろうか。さて、自分も行くか
相変わらず滑るロープ場
1合目到着。先に出発したパーティーが説明を受けている。聞けば経塚山のトラス橋復旧工事は今年着工するそうで、合わせて林道も広くなるとのこと。車で入って行けるようになると1時間は短縮出来る・・・旨の話をされていた。なるほど
相変わらず見事なブナ林を進む
四合目を過ぎた辺りから左斜面のトラバースが続く。そうするとだんだんと経塚山が見え隠れするようになる
急坂を登り切り六合目を通過。今度は右斜面へと切り替わる
少し進むと牛形山直下の草付断崖斜面が見えてくる。これも先行パーティー。「そこ気をつけてー」などと賑やかに登っている
ここまで来ると景色が一変。縦走路がくっきりと見えている。あの稜線を行くのか・・・
それにしても今日はいい天気だな~。迫り来る牛形山。一応落石注意だ。ヘル着用する
トラバース上のロープ場。結構苦戦しているようだな
水の消耗が激しいので七合目水場で補給して八合目着。さっきのパーティーと話をする。成る程少しは期待したが、やはり皆さん牛形行きのようだ
それでは自分はコッチ行きますと言って別れを告げる。「熊に気をつけてね」と声を掛けられる。よし、気合入れるか
白っ子森までの前半は一面見事な花畑だった。これは予想しなかったな・・・終わりかけていたがハクサンシャジン、ハクサンフウロ、ダイモンジソウ、そして唯一あったタカネナデシコ?さん
さてここからが稜線歩きだ。お~いい感じ
振り返って申し分無し。刈り払いも完璧だ
白っ子森直下の急登。左右切れ落ちているので高度感GOOD!!
頂上到着。お地蔵様のお出迎え
遮るものが無く暑いけどここからの眺めは・・・
最高なのだ。これまで踏破してきた山々が勢ぞろい
鳥海山もばっちり。いや~実にいい天気
いま辿ってきた路と牛形山、その奥に焼石岳。素晴らしい
さて、次は鷲ヶ森だな。わくわくするぜ!!
と・こ・ろ・が、この後路が消滅・・・いや路はあるが刈り払い無し。真の戦いはこれからのようだ
急坂ロープ場を急降下しその後背丈以上の藪を漕ぐ漕ぐ漕ぐ
そしてこの変形木を潜る。疲れる
30分以上路を探りながら、やっと鷲ヶ森山頂!!
なかなかだった。この調子じゃこの後も厳しいんだろうな。珍しく昼食とる。まだ全行程の半分。少しでも力を蓄えとかないとこりゃ帰れないな~
戦士の休息という感じかな。さて、ふ~行くか
興国の荒廃この一戦に在り。各員一層踏ん張って努力せよ!!
途中薮に隠れた岩のトラップで躓く。「あ~畜生!!」と声を張り上げた先に先行者が休んでいた。思わず苦笑い^^; そしてお互い出た言葉が「ひどい路ですね」
結局この縦走路で会ったのはこの人1人。「下見で来たんだけど、これじゃぁ仲間は連れてこれないね」とおっしゃった
薮の区間は丸子峠まで続いた。その後少しマシにはなったが眺望ゼロの路をひたすら下るのみ
キャンプ場跡で作業員から「熊出ませんでした?」と訊ねられる。多分見たんだろうな~。勿論その覚悟でキッド片手に望んだし、でっかい糞もあったが、今回は薮のほうが酷かった
こうしてなんとか無事に辿りついた。それでも良い眺望を見せてくれた白っ子森のお地蔵様に感謝である
■タイム
07:01 夏油温泉登山口出発
07:17 一合目(経塚山分岐)
07:27 二合目
07:35 三合目
07:43 四合目
08:04 五合目
08:29 六合目
08:41 草付トラバース
08:45 七合目
08:54 八合目(牛形山分岐)
09:29 白っ子森頂上
10:10 鷲ヶ森頂上
10:25 下山開始
11:01 丸子峠分岐
11:36 夏油キャンプ場跡地
11:47 夏油温泉登山口到着
※登り 3時間09分、下り1時間22分(鷲ヶ森から)
■GPSログ(距離:10.47km、高度の上昇/下降:1071m/-1071m)
勝手に難易度指数:33+3(薮漕ぎ度)=36points
■感想、反省等
・前半と後半は天国と地獄という対比です
・こんだけ格差のある登山はなかなか無いかもです
・薮漕ぎマンの格好していって正解でした
・薮に隠れた岩の躓きは警戒していてもやってしまいます
・疲れたというよりもイライラさせられた路でした
・プーサンは確実にいます。山麓に痕跡多数でした
・でも白っ子森は本当に素晴らしい景色が望めます
・白っ子森ピストンはお花畑もあるので超お勧めですね
・帰ってから鈴が1つ無いのに気づきました
・でも取りに戻ることは無いでしょう
・次は人がいる山に行きます
最近の「山行記録」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2003年
1996年
1978年
人気記事