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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

燧ヶ岳

燧ヶ岳・・・梅雨の合間に強引に東北最高峰&尾瀬堪能

梅雨に入りほぼ毎週末雨模様。今週も期待できないかな~と思いつつ天くら見ていたら、ピンスポットでBorAの地域を発見。火曜日頃からチェック入れてましたが、木曜夜に再度確認すると全国的に一律雨模様にも関わらず、福島県南部から群馬県北部のみ土曜は曇りベースです。来週末は仕事確実なのでこれは行くしかない・・・と言うことで家族に断り金曜日仕事が終わり食料等を買い込みダッシュで尾瀬へ。

■記録


とは言え郡山過ぎた辺りからずっと雷雨。登山口の御池に着いたのが午前12時過ぎ。やっぱダメかもなと思いつつ、買いこんだビールとつまみを掻きこみ車中泊。翌朝4時半目覚めると・・・まさかの回復劇に驚き


カップラ朝飯済ませ、さてそれでは参るか。そうか沼山峠へはシャトルも出ている・・・しかも電気バス

ふむふむなるほど。どのマップよりも詳しいね

まぁ、とりあえず燧ヶ岳目指そう。最初少しだけ木道歩き。気持ちのいい朝。さすが天くらいい予報出すね

分岐後直ぐにこんな急登。登りはほぼこんな感じ。予想通り険しい

時折このような階段もあったりするが基本岩場の急登

不意に広沢田代が現れる。ここで千葉のチームに追いつき世間話し。岩手出身の人もいた

池塘天国だ~。素晴らしい。雨も覚悟したがなんと幸運!!

昨夜までの雷雨が信じられないな~

早くもミズバショウ遭遇。今が盛りと咲いている。ここの季節はまだ早春

広沢田代を過ぎると再び樹林帯急登へ突入

アズマシャクナゲに癒されながら。これも今が旬。雪解けが遅いので早春と晩春が同居しているね

次の湿原熊沢田代に出る。またまた一気に開ける感じ

燧ヶ岳は・・・さすがにガスの中。しかしここも素晴らしい

チングルマとイワカガミが同居。春と初夏も混在

来た路を振り返る。雨も降らずこれだけで今日はもう贅沢^^

再び樹林帯と沢筋の雪渓横断。これを何度か繰り返しながら高度を上げる。ピンテがきちんと導いてくれるので安心

時折こんな景色も。去年登った会津駒ヶ岳と今年登りたい平ヶ岳も確認できた

このルート最大の雪渓へ。500mはあるか。ここで軽アイゼンとストック装着。今日は全ての装備を持ってきた

少しだけ危険なトラバース。ここを乗り切ると

9合目。頂上は近いかな?

おっ!!あれは・・・

ついに燧ヶ岳双耳峰の片っぽ俎ぐら到着。ガスの中だが感慨深く登山の無事をお参り。そしてここは2等三角点

目指す最高峰の柴安ぐら。ガスで頂は確認できず


ここが45度の本日最大危険(一瞬青空)ポイント。すかさずアイゼンピッケル装着。汗だくで途中合羽脱ぎ結果短パンにアイゼン。何とも妙なスタイル^^

頂上直前で先行者に追いつくが壺足。なんとも凄いな

と言うことで柴安ぐら制覇。写真撮り合う。長英新道を登ってきたそうで情報交換。今日は見晴でもう1泊とのこと。羨ましい

晴れそうで晴れず。とりあえず俎ぐらへ戻る

振り向くと晴れている。しかしこれも一瞬の出来事

再び俎ぐら。結構な人が登っている。さすが尾瀬百名山

一瞬柴安ぐらの全貌が。あの上の方の雪渓が鬼門だった。これからアタックする方々に訊ねられルート情報提供


当初御池からのピストンのつもりだったが、時間も早いし折角なので長英新道から尾瀬沼へ行ってみるか

振り向くと晴れている。もう少し我慢すべきだったか・・・

まぁこれ以上は贅沢。ここは残雪期真っ直ぐは降りられない

ミノブチ岳。とっても景観がいい場所。霧と光が幻想的

そしてここは尾瀬沼の全貌が見渡せる。早くあそこまで行きたいな~

振り返ると俎ぐら。完全にガスが取れたね

長英新道・・・いい路なんでないか?

と思ったのも束の間。全線ほぼこんな路。登山道水が流れていて泥んこロード

やっとのことで1合目と思いきや、ここから尾瀬沼までたっぷり30分。延々と下る

やった~幹線に合流!!長かった~

ここからが素晴らしかった。さすが尾瀬と言いたい


出始めのワタスゲと大きな花のリョウキンカ。白いのはイチゲ系?ウメバチソウのような

ミズバショウを抱き尾瀬沼へと流れ入る小川。その奥に長蔵小屋。絵になる

尾瀬沼と燧ヶ岳。遠回りして正解だったな~


尾瀬沼ビジターセンターに立ち寄る。賑わいの尾瀬。曇天でもこれだけの人が来てるんだね

腹減った。長蔵小屋でカレー。「ご飯は多めにしますか?」と訊かれ「お願いします!!」なんて親切。お陰でたらふく。ありがたや

最後に燧ヶ岳。すっかり晴れ晴れ。でも一目見れて良かった

泥炭層の小川とミズバショウの大群落。いい道草だったね

さてそろそろ非現実から現実に。戻るか・・・
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沼山峠へのこの最後の登り。地味にきつい
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沼山峠休憩所。まったりとコーヒーしながらシャトルバスを待つ。片道590円なり
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無事御池に到着。この梅雨空の中でも最高に楽しめた一日。無理しても来てよかったと真に思う
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帰り際、桧枝岐の燧温泉でスコール。いいタイミングだね

■タイム
05:24 御池駐車場出発
06:13 広沢田代
06:57 熊沢田代
08:01 雪渓トラバース地点
08:07 9合目
08:21 俎ぐら(まないたぐら)
08:31 鞍部木道
08:51 燧ヶ岳頂上(柴安ぐら)
08:57 下山開始
09:24 俎ぐら→長英新道へ
09:39 ナデッ窪分岐
09:44 ミノブチ岳
10:47 長英新道1合目
11:17 長英新道登山口
11:29 沼山峠分岐
11:38 尾瀬沼ビジターセンター(長蔵小屋でカレー)
12:25 大江湿原
12:59 沼山峠休憩所到着→シャトルバスで御池へ
 ※登り 3時間37分、下り 3時間58分

■GPSログ(距離:13.71km、高度の上昇/下降:1133m/-939m)


■勝手に難易度指数:37points

■感想、反省等
・懲りずに6Hドライブ→3H睡眠→8H登山→6Hドライブ
・金曜残業さえ無ければ関東位なら何とかなりそうです
・ただ日曜に仕事が入れば疲れますけどね^^
・尾瀬は2度目ですがまだまだ奥が深いです
・ここならば何度通ってもいいです。本当にそう思います
・あの木道を散策できるだけで幸せを感じます
・本来山小屋1泊でゆっくり回って見たいもんです
・燧ヶ岳は遅くまで残雪ありますのでアイゼンは必須です
・険しい火山の山。思った以上に登山道は荒れています
・御池コースは湿原あり雪渓ありでとても変化に富みます
・しかしながら全線ウェットなのでスリップ要注意です
・この日は湿度が高く何時にも増して汗だくとなりました
・燧山中は水場ゼロなので水分キープ重要です
・近いうちに平ヶ岳に行きたいですが何時のことやら・・・


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