酒呑みの正しい生活

凝り性

総じて自分は凝り性である。
ひとつの事を始めると、徹底的に突き詰めて行きたくなる性分のようである。

今回は熟成などと言う、やたら奥の深そうなものに首を突っ込んでしまった。
プロの料理人でさえも苦労するというこの作業。
大変な世界に踏み込んでしまったと思うが、既に後の祭りである。


熟成用の脱水シート。

価格にして2000円ちょいの代物なのだが、こんな物を手に入れたら後戻りは出来ない。
今まで熟成に使用していたキッチンペーパーとの違いを、まずは見極めないといけないのだ。


その箱の形状から、ラップのような物をイメージしていたのだが。

箱の中には丸められたシートが束になって収まっている。
使い易さとか、取り易さを考慮しない昭和のパッケージなのである。


初の熟成専用シートを使うので、今回は食材も奮発してみた。

なんと本マグロの赤身である。
同じマグロでも本が付くと格が違う。
キハダでも備長でもメバチでも無い、正真正銘のマグロなのである。

500円の安売りだったけど・・・
(奮発はどうした)


お弁当用に購入した100円ちょっとのタラと一緒にアテ塩して。

10分ほど浸透圧現象が治まるまで待つ。
表面が薄っすらと濡れたようになって来たら、熟成作業開始である。


シートが思ってた以上にでかい。

ピチッとシートを広げてみたら、想像より遥かに大きい。
しかも分厚い事にびっくり。
もしかして5枚くらいまとめて掴んじゃった?と何度も確認したほどである。

触ってみた印象は、雨の日のカッパを思い出させる感じ?


タテ塩で洗って、水分を綺麗に拭き取ったら、熟成シートで包んで行きます。

うんうん、なんかキッチンペーパーとは違う。
(気のせいか?)
なんか、本格的な作業をしている気になる。
(その気になるのが早い)


最後はシートで包んだ食材をラップで巻いたら出来上がり。

このまま冷蔵庫で寝かせます。
さあ、どれだけ食材の水分が抜けるでしょう。

マグロの赤身がどれだけ美味しくなったか、タラの白身がどれだけ締まったか楽しみです。

こうして、また趣味がひとつ、またひとつと増えて行くんだよなぁ・・・


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