今回の沖縄訪問の目的は。
決して家族旅行でも無く、自分の同窓会でも無く、もっと大切な目的があったのです。
そう、それは娘1の結婚式。
今まで結婚披露宴にご招待頂いた事は数あれど、花嫁の父として参加するのは初めてです。
世の中のまだ嫁入り前の娘を持つお父様たちの為にも、今回は花嫁の父の気分を包み隠さずご紹介致しましょう。
この娘が産まれた瞬間から覚悟していたこの日。
とうとうその日がやって来ました。
朝はいつも通り、夜明けと共に目覚めます。(獣か?)
まだ雲が少しあるけれど、結婚式当日は見事に晴れ渡ってくれました。
この後から雲も無くなって行き、真っ青な空が広がって行きます。
ひとりで朝の海岸を散歩してみます。
まだ娘を嫁に出すという実感が沸かない自分。
ホテルで朝食を摂ります。
先にパンを持って来たけど、後から来るオカズを見たらご飯の方が良かったみたい。
沖縄色の濃い朝ご飯をパンで食べます。
朝食後、迎えに来てくれるユキエを待つためにホテルの外へ。
空は雲ひとつ無い晴天。
このあたりから、すこしずつ落ち着かなくなって来ました。
何よりも気が重たいのは、娘をエスコートしてバージンロードを歩くという儀式。
最初にこんなセレモニーを考えた奴は、全ての花嫁の父の前で土下座して謝れ。
産まれた瞬間から毎日毎時毎分毎秒心配しながら、自分の全精力を注いで育てた娘を。
他所の男に「はい、どうぞ」と差し出すみたいで、とっても嫌。
(花嫁の父の本音でございます)
どうしても届けなくちゃいけないなら、それこそウーバーイーツで良いんじゃない?
そんな事を考えている間に、式場に到着しました。
とても可愛らしく、お洒落な結婚式場。
ホテルのように大きな施設ではありませんが、チャペルをお洒落にしたような素敵な建物です。
素敵とはしゃぐ家族。
まだドヨ~ンとしている自分。
式場の中も細部まで拘って、とっても綺麗です。
女の子だったら、誰しもが憧れそうな施設。
この日は新郎の家族と、新婦の家族だけの結婚式。
これは新婦側の我が家から新郎のご家族にお願いしました。
結婚式場のマーケティング戦略に乗らずに、無駄な出費を抑えて今後の二人の為に使って貰いたい。
なので一夜限りの豪華な披露宴や、結婚前の結納金や伝統儀式などは不要ですと。
無事に結婚式は執り行われました。
花嫁の父って、ここで泣くのかな?と思っていましたが。
意外にもこの時には、ようやく無事に育て上げましたと言う安堵感で一杯になりました。
なんか自分の責任を果たせたなって感じ。
怪我をさせる事も無く、しっかりと教育も受けさせ、立派な職業にも付き、躾もきちんとして来ました。
感激と言うより、この時に初めて肩の荷が降りた感じです。
周りを見渡すと、我が家の家族は全員が号泣していましたけど。
式の後は会食です。
昨夜しっかりとトレーニングをしておいたので、今日は何も心配無く飲めます。
両家の会食となりましたが、新郎の職業は映像関係、なので手作りの新郎新婦の歴史のビデオが流れました。
そして新婦の職業はインテリアデザイナー。
新婦のブーケ、新郎のコサージュ、テーブルの飾り付け、メニューに至るまで新婦のデザインによるものです。
昔から、こんなデザインが好きだったのは父親の血でしょうか。
学生時代には文化祭の飾りつけやポスター制作を引き受けて、よくデザインの相談に来ていました。
会食が進むと、ここでサプライズ。
新婦からお父様にお手紙です。
えっ!?
例のあれ?
ひょっとして一番やばい奴?
これは予想していなかったのですが、どうしても自分を泣かそうとしてるなと思いながら席を立ちます。
新婦が自分の前に立ち、手紙を出したその時。
やばいな~
娘は自分のツボを知ってるしな~と身構えたのですが。
なんと先に泣き出したのは娘の方。
もう手紙を持った瞬間から号泣です。
その御蔭で読んでいる手紙の内容がよく聞き取れず、この日一番の危機を回避する事が出来たのでした。
会食がお開きになったら、新郎新婦のお見送りで式場を出ます。
娘をよろしくお願いしますね。
二人で幸せになって下さいね。
そして子育て本当にご苦労さまでした自分。
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