トンネル

私は今、急いでる時しか使わない道というのがあります。



主に使うのは遅刻しそうな時です。一応歩道なので原チャの私はエンジンを切り押して歩いています。ちょっとめんどくさいですが、私はわざわざ降りて押すのです。 こういう真面目な所は私のいいところですわ。

そんな今日、遅刻しそうだったのでいつも通りこの道を使い、いつも通り原チャを押していたら、見知らぬおばちゃんに声を掛けられました。

「あら!!あんたえらいわぁ～！大抵の人は、ここ乗ったままいくのに!!押して!!えらいわぁ!!みんな乗ったままいくのよ、危ないわ～近道やけどねぇ、この辺住んでると危ない危ない。前もこうパッと飛びだしてきてね…私はうわっと思ってびっくりしたんよ。もうパッと出るもんやから、心臓ドキッとしてペラペラペラペラ」

急いでいる中、一生続きかねない話を聞くのは、なんと鬱陶しいことか。私はこのおばちゃんと話すぐらいなら、乗ったまますっ飛ばしていくわと思ったのでした。
こういうところ、私のよくない所ですわ。