１月１０日

　１月１０日
　晴れ。朝６時の屋外の気温は４℃であった。昨夜、過去の日記を検索して、私が椅子の修理屋を訪ねて行って椅子の修理について店の人と相談した日時を確かめたところ、それは一昨年の７月１９日であることが分かったので、その旨を友人に電話で知らせた。

　椅子の修理屋を訪ねていったのが、つい、先日のことかと思っていたのに、本当は随分と日が経っている昔のことだったのに驚いたが、歳を重ねると年月の経過の感じが著しく早くなることを改めて実感した。

　ＮＨＫの朝ドラでマッサンの嫁のエリーがマッサンの母親の死に際に、母親から嫁として認められたのを見て良かった！　と思うと同時に目頭が熱くなったが、ご高齢になると涙腺が緩むものらしい。

　マッサンの朝ドラでウイスキーのことを一般の人達がウエスケと言っているのを聞いて、昭和１５年の秋に東京で行なわれた皇紀二千六百年の式典に招待された祖父が、帰りの汽車で飲んできたらしいサントリー　ウイスキーの小瓶に半分位残っていた茶色の液体を、夕飯のときに杯に注いで飲んでいるのをみて、当時、小学５年生だった私が珍しそうに食い入るように見ているのを見た祖母が、私に飲んでみるか？　と聞くので、私は　すぐさまコックリと首を縦にふったところ、祖母は盃に極く少量のウイスキーを注いで、私にウエスケはキツイからと言いながら手渡してくれた。

　私はウエスケというものは、素晴らしく旨いものだろうと期待しながら盃の中の茶色の未知の液体を口に含んだところ、飛び上がるほどにキツイ味がしたので、ウエスケなる代物はとんでもない酒で、酒は日本酒の方がいいな、と思ったことや、それから１０数年も経たない終戦後には、ウイスキーをウエスケなどという人は皆無となり、人々はサントリー　ウイスキーやニッカ　ウ井スキーなどのウイスキーをベースにしたハイボールを盛大に飲むようになっことなどを思い出した。　

　午前１０時過ぎに友人からの電話で椅子の修理屋から、午前１１時ころに友人宅に下見にくる、という電話があったことを知った。午前中はカスピ海ヨーグルト作りをしながら寝転んでＴＶ画面を眺めながら過ごしていたら、いつの間にか眠ってしまった。

　自分の体温で暖まった寝床でまどろんでいると極楽の気分になるのは何故なのだろうと思いながら起き出して、慌ててカスピ海ヨーグルトのところに飛んで行き温度計の目盛りを見たら許容範囲の温度値だったのでほっと一息ついた。

　夕方、Ｔｏ子さんからゴミを捨ててきて欲しいと言われたのでゴミ袋を下げてゴミ捨てに行ったら戸外は肌寒く震え上がった。

　　ゴミ捨てで　外の寒さに　身が縮み　 　徘（徊）人 okinatchi