5月25日
午前7時に起床。午前8時に朝食を摂る。To子さんの食欲は不振。栄養剤を余分に与える。To子さんが寝てしまったが暫くして起きだしてきた。To子さんに洋裁の小物を売っている店に一緒に行かないか? と誘ったら拒否された。」To子さんは若い頃に洋裁の専門学校に通っていて、洋裁の腕は確かなものだが、認知症が進んだせいか洋裁に見向きもしなくなったのだ。
To子さんの洋服に不備な箇所が見受けられるようになったので、To子さんに修理させたら喜んでやってくれるだろう、と思っていたので、そのことを話したのだが、真向から拒否されてしまったので病気が相当に進んでいるんだな、と気が重くなった。
午後、私が一人で バスに乘ってS駅近くの洋裁の小物を売っている店に出掛けて行った。ところが、以前は、欲しいものが直ぐに見つけることができたのに、今は商品の種類が激減していて、欲しい部品が見つからない状態になっていたのでガッカリしたが、To子さんを連れてこないで良かったと思った。
買おうと思った部材を買うことができず、ガッカリ しょんぼり状態で歩いていたら、S駅近くの横断歩道ですべって転んでしまった。途端に6人ほどの人が私の方に駆け寄ってきて私を助けようと手をさしのばしてきた。私は空のレジ袋が沢山入っている状態のリュックサックを背負っていたので、背中や後頭部などをコンクリートの地面に打ち付けないで済んだのだった。本当に恥ずかしい思いをしたが、大勢の人が転んだ老人を助けに来てくれるなんて、いい国民のいる良い国だな~と思った.
最初の予定では、帰りにデパ地下の食品売り場でおいしいオカズでも買って帰るつもりだったのだが、。予定が狂ってしまったので、バスを乗りついで家に戻って来た。
転んでも 助ける人が わんさいる 徘徊人okinatchi