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星の数ほどの温泉があるこの日本でも最古の湯として知られる道後温泉。傷を負った白鷺が傷を癒したという伝説にはじまり、大国主命や聖徳太子にまつわる神話もある上、もっとも有名なところでは夏目漱石にちなんで【坊ちゃん湯】として愛されてる。そうそう、最近の話題としては「千と千尋の神隠し」で登場した油屋の舞台になったことで知られてるね。
でも多分ここの人気の秘密は源泉を持つ道後温泉本館のどっしりとしたたたずまい。国の重要文化財にも指定されてて、とにかく写真写りがいいし(笑)。そんなわけで四国へ来たからにはやっぱりここ道後温泉に来なきゃ話にならない?ってな感じ。団体さんも個人旅行者も区別なくとにかくたくさんの人がやって来る。とりわけ団体客が大挙してホテルに到着する夕方以降は芋洗い状態になるとか。
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実は今回道後温泉に来るにあたり、なにがなんでもこの本館の湯舟に浸かるぞぉ!ってのが私のささやかな念願だった。なにしろ何度も道後温泉へ来る機会があったにもかかわらず、わざわざここまで足をのばす時間は今の今まで一度もなかったもの。話の種にするばかりで、その湯に浸かる機会を持つことはなかった。
そんなわけで、まだ明るいうちに草履をつっかけて出かけた本館。それなりにお客さんは入っていたものの、はじめての坊ちゃん湯を堪能。平均的庶民を自負する私は、一番安い神の湯階下(400円)へ。3,000年の歴史を誇る湯は思いの外高温で私好み。ただ長湯は禁物。それでも温まった身体は後からさらにポカポカしてくる。湯上がりには昔懐かしい瓶入り牛乳もいいけど、本館横の【湯上がりビール】がおすすめ。ほてった喉が喜ぶ喜ぶ♪
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